銭湯wiki

神奈川県横浜市西区の銭湯、富の湯

同湯は野毛山動物園の裏手の谷戸を下がった路地を入ったところにある銭湯です。
鉄道利用の場合は京急線の日ノ出町駅か相鉄線の西横浜、平沼橋駅からですが、結構登り下りのあるたいへんなアクセスになります。
西横浜側から実際行ってみると予想以上に登りと下りが連続する道筋でした。
坂道を下ったセブンイレブンの角から路地を左に曲がるとすぐの右手に同湯があります。



赤い鉄板吹きの屋根に黒瓦屋根の入口棟のある昔ながらの銭湯です。
上の部分の漆喰壁には黒い文字で「富の湯」の屋号が書かれています。
入口には銭湯浪漫の暖簾、房の長い関西型の物が掛かっています。

入口を入ると下足スペースの左手が男湯、右手が女湯の下駄箱と入口になっています。
入って正面の壁には土俵に化粧まわしをした力士のタイル絵があります。
力士の化粧まわしには富の湯の屋号が入ったものになっています。
いろいろな銭湯にある、この奥壁のタイル絵は宝船や福助が多いですが力士のタイル絵は珍しいです。

入口を入ると番台を囲むようにコの字型に壁が増設されてフロント化された受付でご主人に料金を支払い中へ。

脱衣場は高い折り上げ付きの格天井。フロア中央には空の水槽の載った島ロッカー。
男女境の大黒柱には大きな柱時計が掛けられていますが稼動はしていないです。

さて浴室。
天井は高い二段式の関東型。
奥壁には山々の描かれたペンキ絵があり、「西穂高　11.6.26」と入っています。
ほぼ10年前の絵になりますので、さすがに痛みが出てペンキの剥げも多い感じでした。
浴槽は奥壁側の2浴槽で外壁側が広めの浅い浴槽で中央寄りには冷水枕付きの座ジェットが2基。
外壁側に湯の注ぎ口があり、格子内に太陽石とかいう鉱石が入っているようでした。
右手の浴槽は絞られて狭くなった形状の深い浴槽で薬湯になっていました。
湯は42〜3度で、なんとなく井戸水の香りがしますし、浴槽にミネラル分の付着も見られるので、おそらく井戸水を汲み上げて沸かしているのではないかと思います。

カランは両壁側と島カラン1基、配列は外壁側から4.6.6.7で男女境壁側と島カランにはシャワーが付いています。
また、外壁側脱衣場寄りには立ちシャワーブースと9点ボディシャワーがあります。

日曜4時頃の入浴でしたが相客は6.7人程度で、明るい浴室の中でのんびりと入ることが出来ました。






住所・神奈川県横浜市西区西戸部町1-29　営業は15:00〜21:00

お休みは不定休

ライブドア地図

富の湯

＊銭湯の情報については掲載時と変わっている可能性もありますので、ご利用の際はご自身にて確かめる事をお勧めします。
また、銭湯は近所の人の生活の場です。けして近所の人に迷惑をかけないようにしましょう。

2009年6月14日取材撮影