銭湯wiki - 越の湯(埼玉県坂戸市)
埼玉県坂戸市の銭湯、越の湯です。

東武東上線の坂戸駅を北口に出て右手の商店街を行き、埼玉懸信用金庫のある最初の交差点を左へ。
少し行くと左側に入る路地の2軒目が同湯になります。



木造に板金物の屋根に土管積み重ね型の煙突の昔ながらの銭湯、屋根には鉄板の屋号入り看板が掲げられ、入口には藍染に「ゆ」の文字を白く染め抜いた暖簾が2枚掛かっています。
下足スペースに入ると右手が男湯側、下足箱は扉が鍵の無い跳ね上げ式のシンプルな物。
靴をしまって引き戸を開けて中へ入ります。

元々番台だった物を改造して受付台化した物に向かって男女境に座る主人に料金410円を支払い脱衣場へ。
今はご主人は入口側に向かって座っていらっしゃいますが、元々はかなり低めの番台だったようで、その上の壁には神棚が祭られています。
それに続く男女境壁も昔の低めの造りです。
天井は簡易的な格子になっています。
入口側から外壁側にかけてガラス戸の外にL字型の濡れ縁があり、暑い日にて開け放たれています。
ロッカーは外壁側の造り付け、入口脇には籐の脱衣籠もたくさん積まれています。
他にはドリンクの冷蔵ケースに古い体重計が置かれています。

さて浴室。
天井は二段式、奥壁にはかなり前に描かれたと思われる古いペンキ絵が更新されずに残っています。
どこの絵師の作なのか、わずかに残るペンキ絵は富士山の描かれたものでした。
男女境壁の向こうに見える女湯側は白く塗りつぶされいるようです。
ペンキ絵の下には浴槽があります。
浴槽は左手に深い部分があり、あとは浅い部分で特に仕切られてはいないひとつの浴槽になっています。
奥行きも詰めて造られていて、手前側のタイルに背中をつけて入ると奥壁に足が着いてしまいます。
湯は熱めでメーター表示だと46℃以上になっていますが体感的には44℃位でしょうか、熱湯好きの私的にはいい感じです。
カランは両壁側と島カラン1基、島カランは外壁側のみにカランの付いた物になっていて反対側は桶とイスが置かれています。
配列は外壁側から6.5.6で男女境壁側のみにシャワーが付いています。
全体的には古い浴室ですが、タイル周りは大きめのタイルに更新されていました。

早い時間帯でしたので相客は3人ほど。
のんびりと趣ある古い空間を楽しむ事が出来ました。

上がりは冷蔵ケースのフルーツ牛乳。


同湯は古いまま使われているレトロな空間の広がる銭湯、全体的には関東型伝統的銭湯のレイアウトで地方銭湯サイズの小さめな造りになっています。
なかなかの趣ある銭湯、オススメです。





住所・埼玉県坂戸市日の出町11-16 営業は15:00〜22:00

お休みは月曜日
ライブドア地図越の湯


*銭湯の情報については掲載時と変わっている可能性もありますので、ご利用の際はご自身にて確かめる事をお勧めします。
また、銭湯は近所の人の生活の場です。決して近所の人に迷惑をかけないようにしましょう。

平成20年6月29日撮影