銭湯wiki - 新栄湯
 東京都豊島区の銭湯、新栄湯です。

新栄湯は地下鉄有楽町線の新線池袋駅、C−1出口を出てすぐにコンビニ「ヤマザキディリー」の手前の路地を右に入るとすぐに同湯があります。



新栄湯は黒瓦ののった破風屋根の入口を持つ、趣のある木造レトロ銭湯です。
入口には巨石を3個配したなんとなく風格のあるエントランスになっています。
しかしなぜかゴミ箱や掃除用品やダンボール類などが置かれていて、すこし雑然としています。
公衆浴場組合のメディアロッカーも置かれていて、せっかく番台裏にある富士山のタイル絵が見えづらくなっていて残念です。
入口に暖簾は掛かっていません。

下足箱に靴を入れて古い木製扉を開けて中に入ります。
番台は座席分が少し後ろに後退している木製の番台です。
脱衣場は昔のまま手を入れていないようですごくレトロ、全体的に木製で茶色の世界が広がっています。
天井は折り上げのある格子天井になっています。
ロッカーは壁側と島ロッカー1基。
男女境壁の壁に掛かる鏡の上には古い行灯看板が並んでいます。
すでに廃業した店舗のものもあるようです。
大黒柱の通常時計が掛かっている位置には大きい亀の剥製が掛かっています。
入口寄りに木製のベンチがあり、その後ろのガラス戸の外は古い庭になっていますが荒れて遺跡のような感じがします。

さて浴室。
浴室の腰上はタイルが更新されていて新しくきれいになっています。
しかしその上は古いままで全体的にはレトロな空間が味わえる浴室となっています。
奥壁にはペンキ絵「和歌山・瀞峡」があり、早川師のサインと平成17年9月1日の日付が入っています。
女湯側には富士山の上のほうが見えていました。
{男女境壁にはタイル絵が3品「入江の和舟」「富士山」「五重塔」があります。
いずれも古く、五重塔はかなり擦れてしまっています。}
こちらは古いタイル絵を新しいタイルで囲ってあり、保存されているようになっています。
カランは両壁側と島カラン2基の5.3.3.3.3.5の間が余裕ある配列になっています。
壁側のカランには洗面具が載る棚様の出っ張りが付いています。
浴槽は奥壁側の深浅2槽で湯温は43℃くらいになっていました。

暑い日だったので、上がると脱衣場にはガンガンにクーラーが効いているのがレトロ銭湯には意外な感じがしました。
天井からの吊り下げ扇も現役で回っていてとても涼しくなっていました。




住所・東京都豊島区池袋2−21−1 営業は16:00〜23:00

お休みは月曜日
ライブドア地図新栄湯



*銭湯の情報については掲載時と変わっている可能性もありますので、ご利用の際はご自身にて確かめる事をお勧めします。
また、銭湯は近所の人の生活の場です。けして近所の人に迷惑をかけないようにしましょう。

取材撮影平成19年5月24日