銭湯wiki - 大黒湯(東京都足立区)
 東京都足立区の銭湯、大黒湯です。

同湯は北千住駅を西口に出てキタロード駅前通りを西に向かい、国道4号線・日光街道を越えて右へ。
カバン屋のある交差点ょ左に入ってすぐの右手にあります。
大黒湯は破風屋根に千鳥破風の重なる入口側から脱衣場部分まで三段に破風屋根の重なった寺社造り関東型伝統的銭湯建築です。
入口は横にずらされフロント化されていますが懸魚やその下の大黒様の彫刻や瓦の大黒天の飾、大屋根横壁の格子細工は立派なものとなっています。
とにかく立派で巨大な銭湯建築にはビックリします。





藍染に白抜きの屋号入りの暖簾をくぐり下足スペースへ入ると広いスペースの靴脱ぎに下足箱がL字型に設置されています。
中に入るとフロントとかなり広い休憩スペースがあり、建物左手の休憩室の外には昔は女湯側の庭だったと思われる坪庭があり、池には鯉が泳いでいます。
フロント料金を支払い、右側の男湯に入ります。
かなり高い脱衣場の天井は折り上げのある格子天井になっていて、古びて構図はわかり辛いようになっていますが、格子ごとに描かれた花鳥図の絵があります。
ロッカーは壁側の造り付けとなっており、木の床が磨き上げられていて気持ちいいです。

さて浴室。
高い天井は二段の関東型になっています。
入口脇には桶と椅子が積まれています。
奥壁にペンキ絵、早川師の「南伊豆」海越しに見る富士山の構図になっていて作者のサインと平成19年4月16日の日付が書き込まれています。
男女境壁にも横にいっぱいの長さの大作のタイル絵「木曽路画」があります。
奥壁側下は奥壁から外壁側にL字に曲がった深浅2槽の主浴槽、右側2/3が浅浴槽で奥壁角に石の積まれた上の湯口からお湯が注がれています。
左手1/3が深浴槽、右手手前には水風呂の浴槽があり、水は冷却されているようで17度前後となっていました。
水風呂の正面、浴室の脱衣場側には脱衣場に張り出したカタチでサウナ室が設置されています。
カランは両壁側と島カラン2基。
外壁側外には露天浴槽があり、その前にもカランがあります。
露天には屋根が掛けられていて結構広い浴槽に熱いめの湯が注がれていました。

相客は常に多く、次々にやって来てどんどん入れ替わります。
キングオブ銭湯と言われる同湯ですが、しっかり地元現役系で賑わっておりました。
脱衣場内のテーブルに「あだち銭湯めぐり」なるパンフレットが置かれていて貰って来たのですが、今(平成19年10月1日〜11月30日)はイベントが行われており、この銭湯地図になっているパンフレットを持って5軒の銭湯を廻ってスタンプを貰うと景品が貰えるそうです。
他に東京公衆浴場組合の1010誌も置いてありましたが、足立区の銭湯独自の「銭湯といえば足立」という小冊子も置かれていて同地の銭湯が元気なのがわかります。

▼夜の大黒湯



住所・東京都足立区千住寿町32-6 営業は15:00〜24:00

お休みは月曜日
ライブドア地図大黒湯



*銭湯の情報については掲載時と変わっている可能性もありますので、ご利用の際はご自身にて確かめる事をお勧めします。
また、銭湯は近所の人の生活の場です。けして近所の人に迷惑をかけないようにしましょう。

平成19年10月4日取材撮影
平成19年12月1日再撮影