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racda_okayama 2006年12月02日(土) 10:24:23履歴

■国土交通省は、利用客減少で路線廃止が続く地方の公共交通を再生するため、地方独自の「総合交通戦略」を策定し、支援する新法を制定する方針を固め、今通常国会に提出する予定だ。また現在、全国路面電車ネットワークと国会LRT推進議員連盟では、今通常国会において、LRT(次世代型路面電車)法の提出に向けて準備をしている。
■ところで11月19日のJR津山線の落石脱線事故の復旧に関しては、岡山市、岡山県、岡山県警とJR西日本との様々な問題が指摘されているが、このまま津山線の抜本的安全対策がなされないまま再びこのような事故が発生すれば、廃線にさえ追い込まれる可能性もある。赤字ローカル線の保守安全対策を一体誰が中心でやるのかという問題提起がされている。
■JR西日本では、阪神大震災では都市部の黒字路線だったためすぐに復旧させたが、その後完全民営化で外国人株主が30%を越えており、赤字ローカル線については、保守費用のでない路線は廃止縮小せざるをえない状況になった。。その上福知山線事故で高まった安全性論議の中、新型ATSの導入などで多額の安全対策の設備投資を必要としており、地方赤字ローカル線にまわす資金は減少している。岡山県北の姫新・芸備・因美の各線は実際の運行状態から見れば、既に半分廃止の状況になっている。岡山では山陽本線さえ赤字なのである。
■一方、吉備線のLRT化はこうした問題への一つの回答として提案された。都市部の鉄橋・トンネル・崖の少ない、つまり保守費用のかからない鉄道路線については、新幹線駅に乗客を運ぶというメリットがあるため、LRT化によって活性化を図るという方式が編み出された。今春開業の富山ライトレールは初年度黒字が見込まれ、岡山の吉備線においてもLRT化が計画されたのである。
■人生80年のうち、大学生までの20年と70歳以後の10年は車に乗れないのだから、公共交通は不可欠のもの。さらに地球温暖化対策など考えれば、鉄道やバスの路線はある程度残さなければならない。
■結局のところ「LRT法」も「(仮称)総合交通戦略法」も鉄道路線を実質的に施設整備と運営で上下分離にして、整備には公的資金をつぎ込み、未来の子供たちのために残そうというわけだ。公的資金に道路特定財源を入れれば、ある種の環境税にもなるという寸法だ。
■ところで11月19日のJR津山線の落石脱線事故の復旧に関しては、岡山市、岡山県、岡山県警とJR西日本との様々な問題が指摘されているが、このまま津山線の抜本的安全対策がなされないまま再びこのような事故が発生すれば、廃線にさえ追い込まれる可能性もある。赤字ローカル線の保守安全対策を一体誰が中心でやるのかという問題提起がされている。
■JR西日本では、阪神大震災では都市部の黒字路線だったためすぐに復旧させたが、その後完全民営化で外国人株主が30%を越えており、赤字ローカル線については、保守費用のでない路線は廃止縮小せざるをえない状況になった。。その上福知山線事故で高まった安全性論議の中、新型ATSの導入などで多額の安全対策の設備投資を必要としており、地方赤字ローカル線にまわす資金は減少している。岡山県北の姫新・芸備・因美の各線は実際の運行状態から見れば、既に半分廃止の状況になっている。岡山では山陽本線さえ赤字なのである。
■一方、吉備線のLRT化はこうした問題への一つの回答として提案された。都市部の鉄橋・トンネル・崖の少ない、つまり保守費用のかからない鉄道路線については、新幹線駅に乗客を運ぶというメリットがあるため、LRT化によって活性化を図るという方式が編み出された。今春開業の富山ライトレールは初年度黒字が見込まれ、岡山の吉備線においてもLRT化が計画されたのである。
■人生80年のうち、大学生までの20年と70歳以後の10年は車に乗れないのだから、公共交通は不可欠のもの。さらに地球温暖化対策など考えれば、鉄道やバスの路線はある程度残さなければならない。
■結局のところ「LRT法」も「(仮称)総合交通戦略法」も鉄道路線を実質的に施設整備と運営で上下分離にして、整備には公的資金をつぎ込み、未来の子供たちのために残そうというわけだ。公的資金に道路特定財源を入れれば、ある種の環境税にもなるという寸法だ。
今月から来月にかけて変化が起こっている。これからの岡山のバスはどうなるのか探ってみる。 |
■宇野バスによる片上〜寒河間の運行は11月末までとなり、12月からは備前市に本社を置く日生運輸(備前バス)が運行を引き継ぐこととなった。移管後も平日では1時間に1本の運行が保たれるほか、病院の玄関先への乗入れも行うとのこと。運賃面では今までの対キロ運賃制から均一運賃制に変わる他、1日乗車券の新設も予定されている。
■実際に宇野バスの同線に乗ってみたが、岡山から片上までは乗客がいるものの、片上を越えると乗客の人数もまばらとなる。決して利用されていない訳ではないが、これ以上の路線維持は困難という結論になったのだろう。
■今後はこれ以上の路線縮小とならないよう、いかに利用してもらうかを探る必要があるだろう。
■平成15年4月のJRバス撤退以後、より激しさを増していた岡電バスと中鉄バスの路線競合問題が11月中に突然決着を見た。両社の社長がばったり街中で出会った際に和解の方向で話が進んだようだ。
■これにより1月からは
・岡南方面で競合している労災病院、岡南飛行場線は岡電バスに1本化
・津高方面で競合している津高台団地、免許センター線は中鉄バスに1本化
・新保方面で競合している新保・万倍、新保北・泉田線は岡電バスに移管
・岡山空港リムジンバスは2社共同運行
にそれぞれ変わる。
■今後は各社が協調した、利用者に使いやすい公共交通を提供してくれることを願うところである。