■10月20〜22日、長崎市において、「全国路面電車サミット」が開かれました。
■これは、全国の路面電車関連団体が一堂に集まり、路面電車の置かれている現状と公共都市交通との関わり・街づくりへの取り組み状況などを発表・協議するもので、およそ2年に一度開かれていて、今回で8回目になります。
■1日目・2日目は「都市交通基盤としての路面電車」「LRTの整備について」をテーマとした講演、「長崎における路面電車の現状と課題」や「公共交通の連携と街づくり」についてのフォーラム、全国各地における電車の現状の報告などがありました。
■その他、全国・及び海外各地の路面電車の写真展、車庫の見学会やスタンプラリーも行われ、各会場は多数の参加者で賑わっていました。
■サミットの合間に、早朝から夜間まで、超低床電車を含むいろいろな世代の電車に、全線にわたって25本ほど乗ってみました。早朝の時間帯や、路線の末端であっても、どの電車もほぼ満員で立ち客が多数いるという状態でした。長崎の人口の一割程度が利用しているという、非常に高い利用頻度です。この利用者数は、広島に次いで全国第二位という多さです。
■岡山で言えば、「岡山駅前から城下までの日中の電車の混雑が、全線にわたって朝から晩まで常に続いているようなもの」だと言えます。
■バスよりも安い、全線均一100円で手軽に利用できることの影響でもあるのでしょうか、地元の方々だけでなく、日中も多くの観光客に支えられているようでした。
■その他、4車線の道路と路面電車の軌道敷、それに停留所の安全地帯がすっぽりと余裕で収まる広い道路、車が軌道敷内に極力立ち入らないというドライバーの運転マナーの良さ、路面電車の速いスピード、それでいて警報機も遮断機もない踏切をそれぞれ車と路面電車が整然と安全に行き交う姿・・・長崎で目にした路面電車の盛況ぶりは、現地の方々のすごく大きな努力の成果でしょう。
■岡山が、各地のLRTと肩を並べ、追い越す日はいつの日でしょうか・・・。