公共の交通ラクダ(RACDA) 事務局 - かわら版第39号
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8月3日の変化(東中央町・清輝橋・岡山駅東口階段)

東中央町(市民病院入口)電停 完成
■平成19年4月より、国道30号沿線の電線地中化に伴い行われていた清輝橋線の工事が完成し、8月3日より『東中央町(市民病院入口)』電停の使用が始まった。新設の電停としては門田屋敷から41年ぶりのことである。大雲寺前〜清輝橋間は500mほど離れていて、今回その中間あたりに停車するようになる。岡山市立市民病院にも近いことから病院へ向かう人の利用も見込まれる。
清輝橋電停 バリアフリー化へ
■今回の工事では清輝橋電停の改良も同時に行われた。従来では陸橋を昇り降りする以外のりばへたどり着く方法が無かったが、別途行われる清輝橋交差点の改良工事によって同電停への横断歩道が設置されることになる。電停そのものも今回の工事で幅が広がり安全性が上がった。
岡山駅東口階段
■長らく不便が続いていた岡山駅東口であったが、このほど駅舎2階(新幹線・在来線各改札)と駅前広場(バス・タクシー乗り場等)をつなぐ大階段とエスカレーターが完成し3日から使用が始まった。同時に駅舎1階には飲食店が並ぶ『サンフェスタ岡山』が開店。23日には2階から地下1階(岡山一番街)までを結ぶエレベーター、そして衣料・雑貨・本などの店舗が入った『さんすて岡山・北館』がオープンした。今回の“エキナカ”開発とあわせ既存の周辺店舗、そしてこれから開店する店舗とともに岡山駅周辺は街の様子や人の動きなど、大きく様変わりすることになるだろう。(松田和也)

新電停は一日にしてならず

■41年振りの新設電停となった東中央町(市民病院入口)電停。急にできた印象ですが、聞いてみるとやっぱり自然にはできないことが分かりました。そもそも、この地に電停が「あればいいがな」と話が持ち上がったのが平成12年のことだったそうです。電停を作ろうという思いは話だけで終わらず、町内会と市民病院から市役所、国道事務所、岡山電気軌道に電停の設置を求める要望書が提出されました。
■路面電車の電停を新たに作るのは想像以上の大工事なのです。電停を作る場所を道路に確保しようとすると、線路の位置を変える必要がでてきます。すると、車が走る車線もその分移動させます。限られた道路スペースのなかで、電車と車と歩道の配分を組み直し、作り替えるようなもので、普通はとても手を出せる事業ではないようです。
■幸運なことに、当時沿道では電線地中化工事が予定されていました。歩道上の路面電車の架線を支える柱は電柱とともに撤去され、電車の上下線の間に架線柱が立てられます。これは線路の移設や歩道の作り替えが含まれる大工事で、道路が新たに設計し直されます。電停設置が叶えられるのはこのチャンスしかなかったのです。これを逃せば次の大工事の時を待つしかありません。電停にスペースを渡すには歩道のスペースも少し削る必要がでてきましたが、沿線町内でそれも了承され、新電停が電線地中化工事後の道路設計に組み入れられました。
■そして平成19年。いよいよ電線地中化工事も仕上げを迎えて8月2日、当時走り回った沿線町内の方、市民病院関係者らとともに電停開設の記念式が行われました。「思ったより早くできたなぁ」という声が聞かれたようです。市民病院は電停近くの電柱に矢印付きの看板を設置しました。最寄り電停ということで、これから多くの利用があるでしょう。チャンスはあっても、最初の一言から人が動き、輪が広がっていなかったら、大工事の後に電停はそこに無かったでしょう。(田辺義博)

9月の出来るバス・消えるバス

□JR西日本(岡山・広島地区)
 <ICOCA>
  9月1日よりICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」がスタートします
  利用範囲は山陽本線〔和気〜南岩国〕をはじめ135駅間です
  PiTaPaカードもチャージ(積み増し)をした上で利用することが出来ます
  ※注1)岡山・広島エリアから京阪神エリア(例:岡山〜大阪)への直通での利用は出来ません
  ※注2)HarecaカードでJR列車に乗ることは出来ません
□宇野バス
 <国道250号線>従来 「長岡団地」行として運行していた便を「長岡・駅前」行とし東岡山駅南口広場まで延長
 <停留所新設>長岡南・長岡中央
 <系統新設>9月3日より周匝発東平島行を新設
□両備バス
 <区間廃止>9月3日より、リョービエクスプレス(玉野・倉敷・岡山〜大阪・なんば線)のうち、なんば〜堺東駅前間を廃止
□バスマップサミットin広島
 今年で第5回となるバスマップサミットが広島で開催されます。
 日 程:10月13日(土)〜14日(日)
 ホームページ:http://homepage3.nifty.com/bus-map/