ゆうなぎ鉄道社長のページ - ミリタリーモデル
模型作りは鉄道ばかりではない。今日は手持ちの1/144の戦車や飛行機、船舶を展示するジオラマを製作した。

サイズは900×600のコルクボード。ずっと昔から持っていた、イギリス製のペーパークラフトの格納庫をメインに、アメリカ軍のLSTや上陸用舟艇を配置して、テーマとしては「南海の陸海軍複合基地」。 時代設定は昭和20年ころ、ということは太平洋戦争末期。敵はなんと日本ということになる。
  
登場する飛行機は、P51ムスタング、P38、それからDC3、アプロランカスター。戦車は主にシャーマンとM48。人形は食玩のワールドタンクミュージアムシリーズのものを使用。小物は様々な在庫、これは模型歴43年のジャンクボックスから。

最初はまずコンクリートの地面作り。コルクボードの上に3重にボール紙を貼り、それを水性アクリルのライトグレーを塗装。さらに艶消しのスプレーを吹き付ける。コンクリートは光らない。

次に格納庫を設置。水面部分は水性の絵の具で着色、ドライヤーで強制的に乾かしたあと、水色の透明プラスチック板を透明ゴムボンドで張り付ける。そして防波堤をボール紙で作成。

それだけでは新品すぎてリアリティーに欠けるので、いわゆるプラモ界での「汚し」を加える。鉄道模型界では「ウェザリング」とも呼ぶ。今回は、まずコンクリート面にゴムタイヤや戦車のキャタピラ、それに着いている泥がこびりついている模様を、鼠色でパタパタと塗装。乾きかけの筆でかすれたように表現するのがポイント。
  
水面の仕上げは、白色のラッカーで泡を表現。LSTのスクリューあたりは、丸く渦を描く。防波堤あたりも泡立つ。南海のサンゴ礁の島の上に基地を築くのだから、水面の色も工夫がいる。
  
このように、模型はまずは時代設定、状況設定が大事なのです。そしてそれを表現する歴史的知識、表現の技術も必要なのです。

戦車の模型が好きだからって、別に戦争が好きなわけではありませんから。戦車の模型を並べて模型作るなんて、平和じゃなきゃできません。戦争というのは、究極の人間の利益衝突ですからね。最新の技術の争いになる。だから当然かっこいい。 だから「反戦ジレンマ」はあるのです。でもそこから学ぶものもある。旧日本軍の失敗の研究は、人間研究として価値があります。また原爆の悲惨さの経験は、あれから二度と核を使っていないことにつながっているかも。

いま路面電車拡充運動をやってて、やっぱり自動車は便利でかっこいいから発展したんだと考え、これが岡山でのMOMO導入につながりました。その僕の経験は富山で生きているではないですか。うれしいことです。

格納庫にあるのは、コーギーのランカスター旅客機の方です。爆撃機やらなにやら、これから探して並べる予定。B29やら、B24やら、いろいろあるのですが。僕もそんなにミリタリーは詳しくないですがね。

 
今日は駅前のビックカメラに「ヤシの木」を買いに行った。こんなのも売ってるのですよ、今は。簡単でいい。
僕が鉄道模型をはじめた43年前には、パウダー一つ売ってなかったから、オガクズを製材所で拾って来て、ふるいにかけて着色していた。砂だって旭川に取りに行ったし、木なんて、台所用のスポンジをちぎって着色。ブラバンなんてないから、全部ボール紙かケント紙。だけど、不便だからこそ色々工夫する癖がついているよな。

さて、太平洋にいそうな飛行機に交換して撮影。この撮影がまたむずかしい。でもデジカメは基本的に一眼レフと一緒だから、扱いやすい。今日は接写モードを使ってみたが、今後はマニュアル撮影を試みてみる必要がある。とりあえず小さな人形も撮れました。