203 名前:お尻の日[sage] 投稿日:2008/10/13(月) 00:36:26 ID:RMahtVcH
205 名前:お尻の日[sage] 投稿日:2008/10/13(月) 00:37:08 ID:RMahtVcH
206 名前:お尻の日[sage] 投稿日:2008/10/13(月) 00:37:40 ID:RMahtVcH

 寝室に、甲高く甘ったるい声が響いていた。

「あっあああっ……! ク、ロノぉ……!!」

 快楽の涙を流しながら途切れ途切れに泣き叫んでいるフェイト。がくがくと手足を大きくを震わせなが
らも、四つん這いの姿勢を維持して男を受け入れている。
 後ろからフェイトを抱いているクロノには、表情がよく見えない。その分を補うため手でもフェイトを
感じようと、クロノは身体からぶら下がっている乳房に手を伸ばした。
 男を誘う薄紅色の絶妙な色をした先端を捻ると、フェイトの背が面白いぐらい撓った。何かに耐えるよ
うに頭が強く振られ、流麗な金髪が背の上で生き物のように踊りくねる。

「もっと、私のおっぱい触って……!」

 淫欲にまみれた言葉どおり、乳首だけでなく胸全体を揉みしだきながらも、クロノは器用に腰を動かし
続ける。
 ただ、貫いている場所は本来肉棒が入るべき膣ではない。二つの形良く丸みを帯び尻の間にある、桃色
の穴だった。
 後ろの初めてをもらってから数ヶ月。何度も突き抉られてすっかりこなれたフェイトの尻は、もはや排
泄ではなく交わるための場所としかクロノには思えなかった。
 膣は相当に繊細な蠢きができるのに対して、菊門は精液もろとも肉棒まで吸い取るぐらい強烈に締めつ
けてくる。
 ぐっと一際強く肉と肉で握られて、腿の辺りを快感が駆け巡った。危うく放ってしまいそうになり、咄
嗟にクロノは腰を止めた。

「つぅっ……! 本当に、君は前も後ろも気持ちよすぎるな」

 クロノの賞賛とも揶揄ともつかぬ言葉にもフェイトは反応せず、乱れた呼吸を必死に整えていた。触れっ
ぱなしの乳房が、なにもしていないのに荒く波打って指の間で形を変えている。
 クロノも、もっともっとフェイトとのアブノーマルなセックスを長く愉しむべく、射精を押し止めるだ
けの体力と精神力を充填させるべく肺に空気を送り込むのに専念した。
 獣のように荒い息が部屋に満ちる。
 やがてフェイトが後ろを振り返り見つめてきた。紅の瞳を涙で潤ませながら、小さな唇が開く。

「……クロノ、お願いが……ああっ!?」

 皆まで言わせず、クロノは腰を再度動かした。フェイトの言葉は尻切れトンボに終わり、嬌声に取って
代わられる。
 会話は昼間でも情事の後でもできる。今は意味のある言葉よりも、快楽の混じった啼き声が聞きたい。
ただそれと己の快感だけを求めて、クロノはフェイトの尻を犯し続けた。

「ひやぁっ! ま、待ってクロ……はうっああっ……!」

 まだなにか口にしようとしているフェイトだが、一突き毎に唇がわなないて言葉にならない。
 尻穴は前の穴と違って奥底が無い。突き抜くほどに強く叩き込んでも、どこまでも深く押入っていける。
だからクロノは遠慮会釈なく穿った。

「また……はんっ、あっ、ああああああ!!」

 一際甲高い嬌声と共に、フェイトが達した。同時に潮が吹き出てクロノの脚を汚し、シーツに水溜りを
作る。
 フェイトにおかまいなくさらに四度貫いて、クロノは派手に射精した。魂が白い液体と化したほどの、
熱い射精。
 出すだけ出し終わると、引き抜くまでもなく縮んだ陰茎が勝手に尻から抜け落ちた。
 いつもなら二度や三度の射精は平気なクロノの身体だが、今晩は早くも二回目で限界が訪れつつあった。
 昨日は長期航海明けで、二人は鬱積していた愛情と性欲を思う存分ぶちまけるべく徹夜で抱き合った。
朝になってもベッドの中でだらだらと戯れ合い、夜は夜でこうやって交わっている。求め合う心が何と言
おうが、身体がついていけなくなりつつあった。

「はあ……。私のお尻の中……とろとろになっちゃった……」

 クロノが痛む腰をベッドに落とすと、フェイトもずるずると崩れ落ちるようにうつ伏せになる。立派な
乳房が身体とベッドの間で、ふにょりとへしゃげた。
 情事後特有の気だるい無言の時間が流れるうちに、フェイトの紅潮していた肌が少しずつ元の白さを取
り戻していく。こうして肌の色が変化していく様を眺めるのが、クロノは好きだった。よく見たいがため
に、灯りをつけたまま抱き合うことが多い。
 完全に呼吸が穏やかになりフェイトの目が見開かれたところで、クロノは声をかけた。

「そういえばフェイト、さっき何か言いたそうだったけど何だったんだ?」
「…………別に。たいしたことじゃないよ」
「当ててみせようか」

 うつ伏せのフェイトの尻に手を置く。肉体はまだ汗の湿り気を残しており、クロノの掌の下で滑った。
白濁液がこびりついている谷間を通り、腿の間へとクロノは手をもっていく。

「こっちに挿入れてほしいって言いたかったんだろ?」

 途端フェイトの顔にだけ、ぱっと朱色が戻った。

「いやらしい君はお尻に挿入れられながら、前にも挿入れてほしいって思ってたんだろ」
「ち、違うよ! そんなこと私思ってない!」
「こんなに湿らせているのにか?」

 時間が経っても熱を保っているフェイトの秘所は、外側の肉がほころびており容易くクロノの指を受け
入れ、入ったかと思えば勝手に奥まで飲み込んでいく。

「ほら、指がどんどん入っていく。もう第二関節まで入ったぞ」
「やだぁ……! 言っちゃやだぁ!」

 あられもない言葉でフェイトを嬲りつつ、内心クロノは苦笑していた。
 いやらしいのは自分の方だ。昨夜から呆れるぐらいたっぷりフェイトの尻や口に出したというのに、ま
だフェイトの蕩けるような蜜壷を味わいたいと思っているのだから。

「……本当に、どうしようもないな」

 この世で一番愛しい少女と向き合っていると、自分の汚さだけがどんどん内側から引き出されてしまう。
 フェイトではなく自分を嘲笑いながらも、クロノの手は止まらない。
 むずがるように動いているフェイトの腰を高く持ち上げると、たらたら愛液を流しているフェイトの入
り口に口づけた。
 びっしょりと濡れた秘裂を拭くように舌を動かす。ちょっと伸ばして淫核を強めにつつくと、意外とあっ
さりフェイトは陥落した。

「う……ん。そこに、クロノのものずっと挿入れてほしかったの。だって……クロノ昨日からお尻でしか
してくれないんだからぁ……」
「君が危険日だからな。避妊具つけて前でするより、お尻でしてほしいって言ったのは君だぞ」
「いいから……そんなのどうでもいいから、クロノのおちんちん入れて……」
「……出すのまでは出来ないけど、いいんだな?」
「うん、私の中……めちゃくちゃにしてくれるだけでいいから……早く、早くしてぇ……! 朝からずっ
と疼いてるんだから……!」

 か細いフェイトの哀願を聞きながら蜜を飲み干し続けているうち、軽くクロノの肉棒に血が戻り始めた。
 このまま舌で攻め続けフェイトが一度果てる頃には、満足してもらえるだけの硬さに回復しているだろ
う。もちろんその後に突き入れる先は、フェイトの膣である。

(これが本当に最後になりそうだけど。……さて、どうしようか)

 最終的には外に出さざるを得ないが、ただフェイトの肌を精液で汚すだけというのはもったいない。
 どうせなら達する寸前で止めて、お互い口で絶頂を迎えるというのがいいかもしれない。素股で射精す
るのも面白い。
 二夜続いた交情の締めくくりを思い描きながら、クロノは少しずつ舌の速度を上げていく。
 また、部屋にフェイトの甘い啼き声が響きだした。




          終わり


著者:サイヒ

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