☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫 - 微妙に病ンママ
[323]微妙に病ンママ1/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 06:49:08 ID:VCStVD/d
[324]微妙に病ンママ2/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 06:51:10 ID:VCStVD/d
[325]微妙に病ンママ3/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 06:53:13 ID:VCStVD/d
[326]微妙に病ンママ4/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 06:55:14 ID:VCStVD/d
[327]微妙に病ンママ5/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 06:57:33 ID:VCStVD/d
[328]微妙に病ンママ6/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 06:59:38 ID:VCStVD/d
[329]微妙に病ンママ7/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 07:01:41 ID:VCStVD/d
[330]微妙に病ンママ8/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 07:03:43 ID:VCStVD/d
[331]微妙に病ンママ9/11 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 07:05:47 ID:VCStVD/d
[332]微妙に病ンママ10/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 07:07:51 ID:VCStVD/d
[333]微妙に病ンママ11/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 07:09:52 ID:VCStVD/d
[334]微妙に病ンママ12/12 ◆DppZDahiPc <sage>2007/08/15(水) 07:11:59 ID:VCStVD/d

 宿舎の廊下を一人の少年が歩いていた。
 服はぼろぼろ、顔や髪は砂埃に塗れ、どことなく倦怠感が見て取れた。その様
子はさながら遊び疲れた子犬といった風だ。
 十歳という少年の年齢を考えれば、微笑ましい姿ではあるのだが。彼がそうな
った理由を考えると、笑えたものではない。
 そう、彼はただの少年ではない。
 ――時空管理局機動六課所属ライトニング分隊所属、Bランク陸戦魔導師。
 それが彼/エリオ・モンディアルだ。
 十歳という年齢で、特別な実績もなく新造されたエース部隊に配属ことから、
彼の名前は管理局の中でも割と知られている。
 だがそれだけではない。
 努力や経歴以上に、才能やセンスがものをいう魔法ではあるが。十歳という若
すぎる年齢は、彼の保護者を想起させるからだ。
 今のエリオとそう変わらない年齢で、AAAランクの実力を持ち、「闇の書」
事件解決に携わった。インファイトにおいては同世代の魔導師の中でも無敵とい
っても過言ではない実力を持つエリオの保護者。
 フェイト・T・ハラウオン
 エリオの実力はフェイトには至らない、同い年だったとしても、その実力差は
埋まらないだろう。
 だがそれでも充分な才能/能力であり、ハラウオンの秘蔵っ子と呼ばれるだけ
の実力は備わっていた。
 新設された部隊隊員/十歳という若すぎる年齢/偉大な母――他人が注目する
要素は、けれど彼自身にとっては些細なことでしかない。
 エリオにとってそんなことなどよりも、頼れるもののいなかった自分を支えて
くれたフェイトのように。
 誰かを護れる力。幼い自分を護ってくれていたフェイトを助けられるだけの力。
 それらを手にするための訓練で、身体がいくらぼろぼろになっても、心は充足
していた。
 望むものを手に入れる、そのためのステップなのだから。
 ――だけれど、

 やはりまだ十歳の身体には連日の訓練は辛く。
 フェイト仕込みの回避訓練を積みつつ、エリオとそう変わらない年齢に見える
ヴィータに叩かれ、スバルに吹っ飛ばされ、なのはに弾き返され――身体はぼろ
雑巾のようになっていた
 食事はなんとか喉を通ったものの、もう何をする気にもなれず、お風呂に入っ
て寝てしまおうと浴場へと向かった。
 その道のりは無限に続くのではないかと思われた。
 覚束ない足取り、疲れた精神。
 それらのせいで、エリオはいつもならしない失態を犯してしまった。


「……あれ?」
 脱衣所に入るなり、エリオは小さく首を傾げた。
 脱衣所の風景がいつもと違って見えるのは、疲れているからかなあ、それとも
何故か誰もいないからだろうか?
 いつもならこの時間、混んでいるということもないが、空いてもいない。誰も
いないというのは珍しいことだったが。
 浴室の方をと見ると、擦りガラス越しに誰かがいるのが分かった。
 それだけのことでエリオの違和感は多少払拭された。
 服を脱いでは、明日になるだろうが洗うというのに、綺麗に折り畳み。
 エリオは自分の身体を見て小さくため息をついた。
 幼い肢体は余分な脂肪はついていないけれど、肉付が悪いだけで、筋肉もそれ
ほど付いていない。
 五歳年上とはいえ女性であるはずのスバルに、腕相撲で負けることに悔しさを
覚えるエリオとしては、筋肉をつけるトレーニングもしたかったが。
 成長途中の身体にオーバーワークさせると、成長を妨げるから駄目だと言われ
たため、あまりしてはいなかったが。
 エリオとしては、フェイトを守るためにはそうした力も必要だと思っていたか
ら、歯がゆかった。
 フェイトのことを考えながら、浴室の扉を開けたからかもしれない。

「……へ?」
 浴室には、何故かフェイトがいた。
「あれ? ――エリオ?」
「えっ、あ、ああっ!?」
 エリオはフェイトを見ないようにして俯き、慌てて扉を閉めて、後ろを向いた。
「な、なんで?」
 胸がどくんどくんと脈打っている。
 フローリングの床を見ているにも関わらず、網膜には浴槽に浸かって驚いた顔
をしたフェイトが再生され続ける。
(――なんでフェイトさんが男湯に? まさかフェイトさん男――なわけないって)
 網膜に焼きついたフェイトは、長い金髪を純白のタオルで纏め上げ、白い肌は
ほんのりピンク色に染まっていて、湯船に浸かりきっていない豊かな乳房もほん
のり上気していた。
 周りは女性ばかりの部隊。
 訓練の時には薄着のため、目の前でスバルの胸が揺れたりとか、襟からキャロ
の柔らかそうな肌が覗き見えたりしても、以前に比べれば耐性がついてきたよう
な気がしていたが。
 それでも、今度ばかりは別だった。
(……フェイトさんの、は、……はだか……)
 少し前まではそうした風なことを意識することはなかった。
 今より小さかったころ、海やプールに連れて行ってもらった時や、一緒にお風
呂に入ったことがあるのだから、今更なこんなことで緊張するのはおかしいこと
かもしれない。
 もう記憶は薄れておぼろげだけれど、直視したこともあった。
 だけど、毎日毎日心身共に成長していくエリオは、昨日はもう遠い過去で、未
来へ向けて全力疾走。自分でも分からないうちに、男の子と女の子の違いとかそ
んなことをなんとなく分かってしまえるようになっていた。
 少し前にキャロが男湯に入ってきたことがあったが、あの時以上に胸が早鐘を
打っていた。

 なんとかそれを鎮めようと、深呼吸を繰り返していると。扉ががらっと開かれ、
「エリオ、どうしたの?」
 フェイトが現れた。
「ひ、ひやぁああ!」
 絹を裂いたような悲鳴をあげるエリオに、フェイトは少し驚き、小さく笑った。
「こら、話しかけただけなのに、そんなに驚かないの」
「あ、ごめんなさい」
「謝らなくてもいいよ、それより」フェイトは小さなエリオへ微笑み。「こっち
女湯だよ?」
「は、はい。今出て行きますっ」
 裸のまま立ち去ろうとしたエリオの肩を、フェイトは「でも」と引き止めた。
「フェイトさん?」
「エリオはまだ十歳だからこっち使っても問題ないと思うし」
 フェイトの手に促され振り返ると、フェイトはしゃがんでエリオと目線を合わ
せ、エリオの両腕を掴んで言った。
「一緒にはいろっか」
 エリオは大好きなフェイトの笑顔に、抵抗できるわけもなく、頷いた。
 伸ばされた両腕に挟まれ、寄せ上げられた乳房をできるだけ見ないようにしな
がら。

***

「いいいですよ、本当に、大丈夫ですから。一人で出来ますって」
 白い湯気の見える浴場に、エリオの悲鳴――もとい、声が響いていた。
 ピンク色の丸い椅子にちょこんと座ったエリオは、内股に脚を閉じ、股間を押
さえ、身を縮め。どこか楽しげなフェイトへそう言ったというのに、フェイトは
聞く耳を持たず。
 エリオの身体を鏡へ向かせて。
「私がしたいだけだから、遠慮しないの」

 備え置かれたシャンプーのボトルを手に取った。
 フェイトは本当に楽しそうで、エリオは鏡越しにフェイトと目が合うと、やは
り抵抗できるわけもなく。
「……じゃあ、お願いします」
 フェイトに髪を洗ってもらうことにした。
 エリオはそれまで以上に身を縮め、顔を俯かせて、洗い易いようにした。
 すると、温めのお湯が子犬のようにぼさぼさになった髪を湿らせ、充分にお湯
が滲みこむように、フェイトの指先が髪の間に入ってくると、華奢な身体が小さ
く震えた。
 フェイトは微笑み。
「そろそろ髪切りにいかないとね」
 一旦髪から手を放すと、シャンプーを手に垂らしながら言った。
「……そうですか?」
「そうだよ。あんまり長くしてると、女の子に間違われちゃうよ」
 エリオはそうだろうかと思いながらも、はあと頷いた。
 フェイトは手の中で少しだけシャンプーを泡立てたあと、エリオの髪に触れ、
愛撫するように優しくエリオの髪を洗いはじめた。
 ほんの少し前までは、こうしてもらうこともよくあった。
 泡が髪の毛に拡がっていくたび、エリオの緊張は解かれていき、脚に込められ
ていた力も少しずつ抜けていった。
「痒いところとかある?」
 優しい声音。エリオは素直に答えた。
「耳のそばが、少し」
「ここ?」
「……あ、そこじゃなくて……もう少し上です」
「ええと、ここかな?」
「あっ――そこっ」
「気持ちいい?」
「……はい、すごく……」
 蕩けた声で呟くエリオに、フェイトは満足げに口唇の端を上げた。

 髪を洗い終えると、今度はエリオがフェイトの背中を流すということになった。
 エリオはフェイトの胸が視界に入らなくなってよかったと思ったものの、フェ
イトの生肌に緊張して、背中を流す手がぎこちなくなってしまって落ち込んだも
のの。なんとか広いフェイトの背中を流し終えた。
 すると、
「じゃあ、そのまま前もお願いしていいかな」
「はい……え?」
 驚くエリオにフェイトはくすくすと笑いながら。
「おっぱい触っていいよって言ったの」
 エリオには理解できない言葉を言った。
(僕が、フェイトさんの胸を洗う?!)
 戸惑うエリオに、フェイトはからかうような声で言う。
「エリオ、小さい頃、おっぱい触るの好きだったから今でもそうなんじゃないか
なあって。それとも、もう私のおっぱいなんて触りたくないかな?」
「そ、そんなことはっ。触りたいで――って、そうじゃなくて……その……」
「なら触ってもいいんだよ。私はエリオの保護者なんだから、エリオが甘えたか
ったら、好きなだけ甘えてくれていいんだよ。ううん、甘えて欲しいんだ。エリ
オやキャロが甘えてくれるとね、安心するんだ」
「安心?」
「そう。私が戦ってる意味はあるんだって、二人から嫌われてないんだって、凄
く安心する。だからエリオが甘えたいときは、うーんと甘えてくれていいんだか
らね、私のためにも」
 フェイトの言葉にエリオは、少し驚き、少し悔しかった。
 フェイトがそこまで自分を、自分やキャロを重要視してくれていたことに驚き。
 まだ自分がフェイトにとっては、守る対象だという悔しさ。
 そんな感情はあったが、そうすればフェイトが喜んでくれるというのなら、エ
リオはそう思い。
「……フェイトさん」
「ん? なあに」
 顔が真っ赤になるのが自分でも分かった。

「おっぱい、触ってもいい?」
「うん、いいよ」
 笑顔での許諾に、エリオは更に顔が熱くなるの分かってしまった。
 フェイトの膝の上に触るように言われ、エリオは向かい合う形でフェイトの膝
の上に座った。
 緊張しきったエリオはタオルで前を隠すことも考えられず、開かれた脚の真ん
中にある、少しずつ充血しはじめたおちんちんを露にしていた。
 それをみてフェイトはエリオに気付かれないだけ、笑みを深めていた。
「さ、触ります」
 上擦った声でいうエリオに、フェイトはあくまで自然体で「どうぞ」と返した。
 フェイトの胸は、鍛えてるといっても成長以外では大きくしようのないエリオ
の手には余った。押し付けるようにして触ると、指と指の間から、柔らかな肉が
溢れでようとして、小さな手は埋まってしまいそうだった。
 その柔らかさと弾力、温かさにエリオの頭は真っ白になっていた。
 吸い付いてくるような乳房の感触、指に力を加えるたび感じる弾力、気付くと
握るように掴んでしまっていて。
「エリオ、そうじゃなくて」
「――え?」
 フェイトの声に驚いてエリオが手を放すと、フェイトは少し苦笑しつつ。
「もう少し優しく触ってくれないと、ほら」
 指で指し示して、エリオの指が食い込んでいた痕を教えた。
「ね?」
「あ、ごめんなさい。痛いですか」
「大丈夫だよ」
 フェイトは優しく言った。
「それで、エリオは触るだけでいいの?」
 その言葉に、エリオは少し躊躇ってから。
「……その、……吸ってもいいですか」
 エリオの保護者になって、エリオがフェイトに心を開いてくれたあと。エリオ
はフェイトに同じことを言ったことがあった。

 フェイトも最初は戸惑ったものの、その少し恥ずかしい行為は、エリオの親恋
しさの現れで、フェイトを母親として認めてくれた証だと理解すると、照れも恥
ずかしさも薄れた。
 それをエリオから言ってくるのは稀だったが、添い寝しているとき、不意に目
を覚ますとエリオがフェイトの胸を咥えていたことがたびたびあった。
 そうしているとエリオが安心できるなら。
 フェイトはそう思い。また、そうされることによって、エリオにとって自分が
それだけ甘えられる存在になったのだと嬉しかった。
 なのはたちに話したら笑われてしまったが。
 だから、フェイトは以前と変わらない大らかな笑みで頷いた。
 エリオは気恥ずかしそうに「ありがとうございます」と答えると、視線を俯か
せて、フェイトの鮮やかな色をしたフェイトの乳首を咥えた。
 フェイトさんを護れるだけ強く、フェイトさんより強くなりたい――そう思っ
ていながら、こうして甘えてしまう自分にエリオは後悔したが。フェイトの乳首
を咥えていると、心が落ち着いて、ほっとした。
 まるで、フェイトが真実に母親であるかのように――
 だが、そうした感情の裏に、忍び寄るようにして現れたその感情は、むくむく
と膨れていった。身体の一部と同期するように。
 しかしエリオは気付かず、湿った髪を撫でてくれるフェイトに身体を寄せ、細
い腕を腰にまわした。
 小さい頃は一周するだけで大変だったのに、今では一周しても更に手があまる
ほど。幼い頃は気付かなかったフェイトの身体の細さ。指先に、肌に感じる柔ら
かさ。
 なにより身体と身体がふっ付いていることにより得られる心地よさに、エリオ
は身を委ねた。
 咥えていた乳首を離され、顔は豊かな乳房に埋まっていた。
 身体を寄せ、大好きな大好きなフェイトの近くへ近くへ身体を寄せていく。
 すると、下腹部に擦れるような痛みを感じた。
「あれ?」

 なんだろうか? 今の痛みは、エリオは気になってフェイトの乳房から顔を離
すと、自分の下腹部を見て目を疑った。
 そこには、いつも見る自分のそれとはどこか異なる大きさのそれがあった。
「……え?」
「……ああ」
 エリオが自身の下腹部に生えた興奮しきったものを見て驚いていると、フェイ
トが小さく笑った。
「エリオももうそういう歳なんだね」
「フェイトさん?」
「これの処理の仕方分かる?」
 エリオが首を横に振ると、フェイトは「そっか」と頷き。厚い皮に包まれたそ
れに手を伸ばした。
「ふぇ、フェイトさんっ」
 皮の合間からピンクの亀頭が覗き見えるおちんちんを掴むと、フェイトは上下
に擦り始めた。
 痛いようなむず痒いような感覚に、どうしたらいいか分からず。なにより、お
しっこを出す為の場所を、フェイトが触っているということに、エリオは慌てた。
「そこ、汚いですから。だから」
 言葉にならない言葉を叫ぶエリオに、フェイトは穏かな顔で答えた。
「一緒に寝てて、お漏らししたとき。パンツ洗ってあげたのは誰かなぁ?」
「え……て、そうじゃなくて――へ」
 まだ何か言おうとするエリオの、そのぷにっとした頬にフェイトはキスをした。
 ぼんっと音がしそうなほど、顔を真っ赤にしたエリオは頬に手をあて。
「な、なななななー」
 フェイトはふふっと笑うと。
「わがまま言う子供を黙らせる、お・ま・じ・な・い。おとなしくしてないと、
落ちて頭ごつんてしちゃうよ。ね? だから、落ち着いてエリオ」
「あ、はい」
 顔が真っ赤になり、脳まで沸騰してしまったエリオは言われて反射的に答えて
いた。

 エリオが膝の上から落ちてしまわないように、フェイトはエリオの細い腰を空
いている手で抑えながら、あくまでゆっくりとエリオの熱い肉棒をさすった。
 小さいながらも、懸命にどくっどくっと脈打つかわいいおちんちんが壊れてし
まわないように、あくまで優しくなでさする。
 激しく動かす必要はない。
 エリオはどうしたらいいのか分からず、どうすることもできず。下腹部からじ
わじわとせり上がって来るような、ぞわぞわする感覚に身をよじり。フェイトの
腕を掴んだ。
「フェイトさん。な……なんか、ぼく、ぼく、……身体が、痺れて、へんだ」
 ぎゅっと目を瞑り、身を震わせる快楽の波に堪えるエリオの身体を抱き寄せて
やると、今にも折れそうな身体を抱きしめてやった。
「変じゃないよ。エリオ。我慢しないで、身体から力を抜いて」
「で、でも……頭がふーって浮くみたいで、なんかおかしいんだ。フェイトさん。
……おちんちんが、痛いくらい気持ちいいんだ」
 エリオはそういうと、傍にあるフェイトの瞳を涙が滲む瞳で見上げた。
 ほろっと涙がこぼれた。――その雫を、フェイトの舌がすくった。
(……エリオにはまだ早かったかな)
 フェイトは塩辛い涙の味に、少し後悔し、それ以上に胸が高鳴った。
 フェイトから見たらまだまだ小さなエリオが、目をうるませ、必死に堪える姿
がたまらなくかわいらしい。
 これが今はまだ自分のものかと思うと、嬉しかった。
 未知の快楽に震えるエリオ。
「……フェイトさ……ん……」
 か細い声で呼んでくれるその声。信頼。
 掴まれた腕は痛かったけれど、その痛みはエリオの信頼や快楽を表したような
もので。その痛みは気持ちいいと感じられた。
 どんどん熱くなり、鼓動が高鳴っていくエリオの幼い陰茎。毛も生えておらず、
剥けてもいない、小さなそれをコントロールしている悦び。
「ふぇ……ィトさん……ふぇぇぇ」

 びくんと、大きく一度脈打ったおちんちんは、続けてびゅくっびゅくっと痙攣
し、それに合わせて白濁した液体をフェイトの手の中で吐き出した。
「――ぅ!?」
 脈動が収まり、吐き出しきるまでフェイトは手を包み込んでおき、脱力したエ
リオの身体をぎゅっとそれまで以上に強く抱きしめてやり。
「よくできました」
 囁いた。

 すると、がらがらがらと浴室の扉が開かれ。
「ったく、なんであたしらが新人どもと同じ風呂に入らなきゃならねーんだ」
「そういうな。工事で湯が使えないのだから仕方あるまい」
「……ていうか、私らとしても、微妙にきんちょーするんで時間ずらして欲しか
ったんですけど」
「わーい、お風呂お風呂」
 入ってきたものたちの姿を見て、エリオはまるで殴られたかのような衝撃を受
けたが、フェイトはあらあらうふふと変わらない様子で。
「シグナムたちも、もういいんですか」
「ん? ああ、フェイトと……エリオか。珍しいな。隊長のお前が休んでるのに、
副官の私が働くのも馬鹿らしいだろう」
 そういって肩を竦めるシグナムがフェイトの前に立ち、それに習うようにヴィ
ータ、ティアナ、スバルが。
 目を逸らしても逸らした先に誰かがいて、エリオは見ないようにとフェイトの
胸に顔を埋めて――僕はなにやってんだと後悔した。
「あはは。そういえばなのはは?」
「なのはさんなら八神部隊長に今日の報告書を提出してから、合流するって――
ああ来ましたよ。それよりも、エリオどうしたんですか」
「ティア。人には泣きたいときがあるんだよ」
「……なに馬鹿いってんのよアンタは」
 逃げ場を失ったエリオは顔を上げないようにして、フェイトが誤魔化してくれ
るのを期待したが。

「うん、ちょっとおち」
「うわあああああああああああああああああああああああああああ」
 フェイトの声を掻き消すようにエリオは叫ぶと、浴室から出て行こうと走ったのだが。
「あ、エリオくん」
「キャロ!?」
 目の前に一糸纏わぬキャロが現れ、突然のことに避けることもできず、しかし必死に止まろうとした結果。
 つるぺたーんと転んでしまい、床に頭を打ちつけ――気絶した。

めでたしめでたし

著者:◆DppZDahiPc