訪れたのは……夕暮れの日かげ……
迷い込んだのは……時の暗闇……
出会うのは……過去と未来のすきま……

「もとめているのは……揺れない面影……」
「探しているのは……光の抜け道……」
「与えられたのは……いつもの悲しみ……」
「ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 其の弐 『兆し』」
「あなたは…信じられますか？」

「みぃ〜…」
「ふわぁ〜…」
「…みー？」
「…みー」
「…みー」
「にぱー☆」
「みー☆」
「にぱー☆」
「牧野はこれからお仕事ですか？」
「村を観光したい若者なのですか？」
「富竹2号なのです♪」
「にぱっ」
「にゃは」
「こんなのがおもしろいのですか？」
「雛見沢は楽しいですか？」
「一番景色のいいところですか」
「では 赤阪をボクのおうちへご招待なのです☆」
「にぱー☆」
「赤阪がなにを言ってるのか ぜんぜんわかんないのですよ」
「では赤阪…」
「この村はどうやったらダムに沈まなくなるのですか？」
「ボクたちはここでしか生きていけないのです」
「都会では生きていけないのです」
「赤阪こっち！」
「はやくはやくなのですー」
「ボクの一番のお気に入りの場所なのですよ」
「沈みませんよ」
「ダム計画なんて かならずなくなっちゃいますのです」
「赤阪は この村が沈んでしまうと思っていますか？」
「沈みませんよ」
「ダムの計画はもうすぐなくなりますですから」
「はい」
「なくなりますのですよ」
「赤阪がなにをしても しなくても」
「ダム計画は今年で終わりになってしまうのです」
「もう決まっていることなのですよ」
「決まっていることなのです」
「他に言いようがないのですよ」
「…赤阪…」
「東京へ帰れ」
「あなたはさっさと東京へ帰ったほうがいい」
「でないと ひどく後悔する事になる」
「警告はした」
「あとは あなた次第…」
「ふふふ……」
「うふふふ……」
「みー…」
「みー☆」
「みーみーみーみー」
「みーみーみーみー♪」
「みーみーみー♪」
「けーしちょーが来たのですか？」
「誰が来たのですか？」
「新米？」
「ほかほかなのですか？」
「ほかほかのふっかふかー」
「ほかほかのふっかふかー♪」