『   』 - フレンチ(クレッセント)
The Crescent クレッセント(東京・芝公園)

詳細
都営三田線「御成門」駅から南に徒歩3分のところにあるフランス料理店に行ってきました〜。



お店自体は1968年に建てられた歴史を感じさせる洋館〜。

今回は土曜日限定のランチで12600円(税込・サ10%別)のコース+追加品をいただきました〜。


鴨のフォアグラとブロッコリーのキューブ ピスターシュのエミュリション
カラフルなビジュアルが印象的だけど、見た目ほど奇抜ではない味わい〜。フォアグラの味が際立つ感じで、これはこれで美味しい〜(少し老舗っぽい味わい)。


トマトのコンプレッション(追加品)1575円(税込・サ10%別)
先ほどのフォアグラのキューブが食べれない人のために、予備で用意されていたものが偶然あったのでいただくことに〜(大きさが異なるものがあり、今回は一番小さなサイズ)。お店のスペシャリテであり、この四角い形が印象的〜。中にはムースとタルタルが入っていて、それをジュレで包む構成〜。タルタルの印象は弱く、ムースが赤ピーマンのような感じで、それを濃厚なトマトのジュレと食べると「コートドール」の「赤ピーマンのムース」を彷彿させる味わいで美味しい〜(味としては赤ピーマンのムースみたいなのでお馴染みの味)。


たいら貝と夏トリュフのマリアージュ
サマートリュフが厚目にカットしてあり、バブリーな皿〜(たいら貝の間には林檎が挟んである)。下にある黒胡麻のようなソースもトリュフ?正直、生のたいら貝を使っているので、冷やしてあるせいか、これだけ贅沢にトリュフを使っているのに香がほとんどしないというある意味でスゴイ皿〜。出てきたときのインパクトがあっただけに、テンションの下がり方が〜(安いお店だったらOKなのだが)。


パン


紀州勝浦沖 真梶木のエピグラム ベルデュソース添え
これもカラフルで斬新なビジュアル〜。割りと火が通ったマグロで、マグロは生のほうが美味しんだって!と言いたくなった皿〜(実はフレンチの温かいマグロ料理は美味しいと思えたことがない)。しかも、マグロには醤油のようなキレがあるソースのほうがマッチすると思うけど、こちらは野菜のソースで、ぼやけた味わい〜。これも、味の組み立て方次第で印象が変わると思うので、ここのシェフ大丈夫か?と疑問が〜。


ブルターニュ産オマール海老とアベニール、白烏賊のフリカッセ
塩気が利いた塩梅で、スタンダードに美味しい〜。


桃のデザート
桃のコンポートも軽目で、ほとんど桃と言いたいぐらいの構成〜。桃を贅沢に使った皿で美味しい〜。今回の料理の中で1番美味しかった気がしないでもない〜。


エスプレッソ、マカロン
マカロンはラムレーズン、抹茶、チョコの3種で表面サクっ、中ねっとりタイプで美味しい〜。

お店自体は1957年に古美術商とレストランを合わせた店舗としてレストラン・オープン〜。1967年に今の洋館が完成し、1997年から今のシェフが就任〜。シェフはフランス、スイスの3つ星店などで修行されただけあり、そういったノウハウは一応感じる内容〜(地方系の味わい)。ただし、帰国して14年も経つと料理が古くなっている感じも部分的には有り〜(て言うか、東京で星を取っているお店って、演出や店構え先行でクラシックといった良い意味ではなく、古くなった料理多くないか?)。そういった中で、部分部分で印象的なビジュアルがあったり、クリエイティブに挑戦しているのは好印象〜。料理は味の組み立て方に疑問を感じる部分は所々あるけど、逆に美味しいものもあり、今回に限ると落差が激しい〜(マイナスのベクトル具合が強かった)。ただし、基本的に高級食材を惜しげもなく使う料理は、食材を使いこなせているかは別として、はまれば良くなるであろうと推測〜(関西ではやっていけないタイプだと思う)。基本的に設定金額に助けられている部分はあるけど、パーツ的には2つ星を感じさせる要素もあり〜。料理に関しては良いところと悪い部分がはっきりしているお店だった〜(運が良ければ2つ星、下手したら無星)。(2011年7月)

東京都港区芝公園1−8−20
電話:03−3436−3211
12:00〜13:00LO、17:30〜20:30LO
日・祝日休(昼は土曜日のみ)