つる由(奈良・ならまち)
近鉄奈良線「近鉄奈良」駅から南東に徒歩8分のところにある日本料理店に行ってきました〜。
店内はカウンター、テーブル席、座敷と仕切りの多い佇まい〜。
今回は夜にテーブル席で5250円(税込)のコースをいただきました〜。
・キスと長芋
控え目な立ち上がり〜。
ずいきの胡麻和え
胡麻の感じが肌理細かく美味しい〜。
はたはたの焼き物と骨煎餅
揚げ方も良く美味しい〜。
ぬた和え
ぴりっと美味しい〜。
鯛の造り
下処理も良く美味しい〜。チリポン酢も良い仕上がり〜。
鱧とワラビの吸い物
鰹節よりも昆布の割合が多そうで、きちんと美味しい〜。
剣先イカとサヨリの造り
鮮度感を生かした感じで美味しい〜。
沢庵入りトロ鉄火巻き
寿司自体の仕事は専門店に軍配だけど、味は専門店と比べても遜色がないほど美味しい〜。
きんきの焼き物
軽く干しているのかな?と思うぐらい旨味があり美味しい〜。
タケノコ、茄子、生麩の炊き合わせ
美味しい〜。
カレイの唐揚げ
カレイは身のハリもあり美味しい〜。
紫蘇雑炊、香の物
出汁感が弱いけど、これはあえて飲んだ後用にかなりあっさりした仕上がり〜。むしろ、薄味が紫蘇の香を際立たせて美味しい〜。
葛餅
ほんの微量だけ柚子の皮が仕込まれており、微かなアクセントになり美味しい〜(あくまでも葛餅がメインという主張がgood!)。
・抹茶
お店自体は店構えからして日本料理店だと思っていたら、料理としては割烹要素が強い内容〜。料理自体も小皿で多数出てくるスタイルで、酒のアテに合いそうな構成〜。元々、お店の方は金沢の「つる幸(未訪)」で10年間(?)修行されただけあり、ベースがしっかりしたもので美味しかった〜(「つる幸」の先代は「岡崎つる家」で修行され、2代目は「味吉兆」で修行されたみたい)。そういったこともあり、こちらのお店も関西のノウハウを感じさせる部分はあるけど、異なるのは金沢という場所からくる独特の味わい〜。こちらのは出汁感は控え目で金沢らしい塩梅〜(ただし出汁感がないわけではなく、基本的には関西に通じる繊細さは有り)。特に食材は鶴橋市場をメインに仕入れられているけど、寝かす時間を減らし、鮮度感を生かしているので、このあたりは神戸にも通じる感じで魚がウリな地域ならでは〜。むしろ、鶴橋で仕入れているのに現地感があるのはある意味で驚きで、魚の見方を金沢で覚えてこられたのかな?と思えるほど〜。こういった自然な薄味のお店は関西でも星を取っていないお店が多いけど、赤い本の調査員(恐らく東京の人)はどうも素材の味よりも調味料の味によるインパクトがないと美味しさを感じ辛いみたいで、個人的にはこちらのお店は仕事自体もきちんとしていて星基準をクリアしていると思えた〜。(2012年4月)
奈良県奈良市脇戸町22−1
電話:0742−26−7798
12:00〜14:00、17:00〜21:30
第2・第4月曜日休