電気さーん いらっしゃーい

 プリント基板はもちろん部品を載せて回路を構成するための一部品ですが、これを個人で作ることができれば、表面実装部品(SMD)で自作をすることも簡単になります。

 まずは概略を示します。
  1. 用意するもの
  2. 版の作成
  3. 感光
  4. 現像
  5. エッチング
  6. 磨く
  7. ソルダレジスト塗布
  8. レジストはがし&穴あけ

用意するもの

 用意するものは名古屋・大須の第2アメ横(ほとんどは西部通商)でそろえました。秋葉とか日本橋にもあるはずです。
・OHPシート(これに版を印刷します)
・感光基板(銅めっき&感光剤処理済み)
・クランパ(自作できないことはないのですが、面倒なので買いました)
・現像剤(硝酸塩とありますが、たぶん硝酸カルシウム)
・・処理剤として「お酢」
・エッチング液(第二塩化鉄:人体に害はありませんが、鉄など金属を溶かしてしまいます)
・・処理剤として「鉄粉」と「生石灰」(ポリエチレンの袋も用意)
・100円ショップの大き目のタッパ(3Lぐらいあれば余裕)
・・さらに大きな桶を湯煎のために買っておく。
・ドリル or ルーター(リューター?)1mm以下の穴があけられるもの
最低限このぐらいあれば一通り基板の製作ができます。
 あと、追加で
・無水アルコール(薬品&手脂ふき取り用)
・キムワイプ
なんてものがあるといいと思います。

版の作成

OHPシートに印刷します。ただ、このときに、

部品面はミラー印刷
はんだ面は通常印刷

しないと印刷面が感光剤に密着できず、細いパターンのときに感光不良になりやすくなります。ちなみに、これを間違えて鏡面パターンまで作ってしまうとOUTです

感光

 感光基板を取り出してからは、自分の体などを使ってなるべく強い光に当てないようにしてください。
 片面の場合はPKクランプで位置をそこそこ合わせてテープで位置決め(※2ヶ所以上)したらクランプします(板の寸法が合わないことが多いので位置はアバウトのままでも位置決めはしっかりしてください)。両面の場合は版のマークにあわせて張り合わせ、その間に感光基板をいれて同じく感光させます。PKクランプの場合は適当にひっくり返しながら感光させてください。

 感光時間ですが、蛍光灯の明かりで片面30分程度が目安です。

現像

 現像はサンハヤトの現像液「DP-10」を使います。成分はメタ−ケイ酸ソーダで、水に溶けるとアルカリ性を示します(材料安全データシート:MSDS参照)ので、手につかないように割り箸や耐薬品性のある装備を十分に整えてください(私の場合は、十分に広いガラス板の上でやりました)。
 現像液を湯せんにかけてぬるま湯程度(温度にして35〜40℃)に保って、感光させた基板を静かに入れます。基板を現像液に浸すとレジストがはがれてきます。温度がよければ大体30秒から1分でレジストがきれいに取れ、銅のめっき面が現れてきます。
 感光と現像がうまくいけばあとはエッチングです。

ちなみに・・・

現像液の温度が高すぎると溶けなくてもいいフォトレジストまで取れてしまいます。ご注意を

エッチング

いよいよ基板に配線を作り上げるエッチングです。

このページへのコメント

qgB6Fw Thanks for the article.Much thanks again.

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Posted by watch for this 2013年12月20日(金) 04:08:54 返信

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