「ね、エリナ。あなたもこっちにおいでよ
大丈夫だよ、私が優しく蕩かしてあげるから」
そういって私を誘う彼女には、あの無邪気な雰囲気は感じられない
「イル、私は…」
仲間として、ライバルとして戦った音無イルはもういない
今目の前にいるのは、ダーククロスのイルなのだ
私は剣を抜き、構える
「もし私が堕ちるようなことがあったら
エリナ、あなたが私を殺して」
彼女がいつかそんなことを言っていた気がする
そのときは、そんな心配は無駄なことだと笑いあったものだったが
彼女は…堕ちてしまった
そして私の剣は、彼女の胸を貫いた
「ごめんなさいイル、
私はあなたのそんな姿は見たくありません、だから…」
こんな方法でしか、私は彼女を助けてあげることができないのだ
漂っていた淫気が弱くなった
「エリ…な…」
彼女は…死んでしまうのだろう
「ありがとう…エリナ」
ああ、イルの"天の神様"、私はあなたが何者か知らないけど
あなたが本当に神だというのなら、どうかこの子を…
ただいま
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