川*^A^)ノ<道重さん可愛いデス まとめwiki - 4.5さゆみん 251-253
念願のブログを始めることになった。
空き時間に、携帯から更新しようかと考える。
書きたいことは色々あるのに、いざやるとなると迷うなあ。
何を書こうかとか、何を撮ろうかとか。

さゆみ、結構文章にはこだわる方だし。
短い文でも意外と時間がかかる。

しばらく携帯とにらめっこしてたら、視界のはじっこにリンリンが映った。
それも、いったり来たり何回か。

また差し入れでも待ってるのかな。
…それとも、遊んでほしいのかな?
もう少しで終わるから、あと5分したら声かけてあげよう。

そう思いながらも結局20分くらい集中して日記を完成させて、やっと携帯を閉じる。
とりあえず文章だけ保存しておいて、写真はあとから撮ろうかな。
大きく一息ついてから顔をあげて、びっくりした。

目の前にあった白いテーブルの上に、チロルチョコが並んでる。
しかも、並べられた形は、大きなハート型の輪っか。
ぽっかりあいた真ん中の部分には、小さなメモが貼ってあった。

『いつも頑張ってる道重さんへ おやつですvvv』

……なに、これ。
ていうか名前書いてないけど、クセのある字のせいで犯人丸わかり。
さっきからちょこちょこ動き回ってたのは、これを作るためだったのか。

かわいいなー、リンリン。
なんとなく嬉しくなってしばらくそれを眺めてたら、小さく机が揺れた。

「アイヤっ」

……んー?
今の声。
どう考えても…。

声のした方向―机の下―をのぞき込むと、小さく体を丸めたリンリンがこっちを見上げてた。
「…リンリンなにやってんの?」
「あ、見つかっタ」

いかにもイタズラする子供みたいに、照れ笑いを浮かべながら上目遣い。
そっか、ずっと下に隠れて、さゆみの反応見てたんだ。
机が揺れたのは、多分頭でもぶつけたんだろう。

…もう。

「ほら、出ておいで。ブログ終わったから、一緒におやつ食べよう?」
「ハイハイ」
ニコニコして出てこようとしたから、ちょっと思いついて止めた。

「あっ、リンリン待って。ちょっとそのまま」
「え?」
縮こまったまま、またちらっと上目遣いのリンリンに、携帯を向けた。
せっかくのシャッターチャンスだし。ブログ用に使わせてもらうのもいいかもしれない。

「はい、いたずらっ子リンリンの写メゲット♪」
「アー!」
やられた、って顔してるリンリンが机から這い出してきて、ちょっと甘えるみたいに隣に座った。
肩の辺りに、やわらかい髪があたってくすぐったい。
「ほら、可愛く撮れてるよ。ブログに使っちゃおうかな」
「ダメ!ダメですよー!それは道重サン専用の顔デス!」
「えー、そうなの?」
そう言われて、改めて画像を見る。
…確かに、無防備に笑うリンリンは、二人の時にしか見せない顔で。

それがわかったから、正直に嬉しくなった。

「…じゃあ、せっかくだけどこれはさゆみ専用の画像ってことにするよ」
「ハイハイ、そうしてクダサイ」
そう言ってまた無防備に笑った顔が可愛くて、さゆみは誰にも気づかれないように、小さくリンリンの頬にキスをした。
「…!!ワー!」
「……はい、今のびっくり顔もさゆみ専用♪」
「道重サーン!もーー!」

リンリン、これからもいろんな顔を見せてね。
もちろん、全部さゆみ専用で。