オプションには様々な種類がある。
もっとも基本的なものは「設定された行使期限に権利行使が可能で、行使期限(のカット時刻)の時点で相場がいくらか」で条件が決まるものである。これは「
ヨーロピアンタイプの
バニラオプション」である。
権利行使日で区分すると、
・
ヨーロピアン・タイプ・・行使期限に権利行使可能
・
アメリカン・タイプ・・・行使期限までのいつでも権利行使可能
・
バミューダン・タイプ・・複数の権利行使日が設定されていて、そのいずれかで権利行使可能
などがある。
オプションの種類も多種多様であり、通常のオプション(
バニラオプション)に条件を付加した「
エキゾチック・オプション」がある。
メジャーなものは、「
ノックイン(
KI、期間内に設定価格に達した瞬間に有効)」「
ノックアウト(
KO、期間内に設定価格に達した瞬間に無効)」「
ダブルノータッチ(
DNT、期間内に設定価格レンジの上限下限に達した瞬間に無効)」であるが、様々なものがあり、同じ名前でも市場によって異なる場合がある。
オプションに絡む防戦や、行使期限を迎えた後の相場の乱高下は、時として予想外な動きを見せる場合が多い。
また、ニュースで見られるオプション情報も基本的には噂であり不確実なことが多い。そのため、オプション情報が見られた場合には、ある程度注意が必要である。
また、オプションの種類も重要で、通常のオプションであれば行使期限のカット時刻(東京カットかNYカット)が重要であるが、ダブルノータッチ・オプションの場合には、行使期限前でも「相場がタッチしてしまえば」権利が消滅するため、その時点で終わり、ということもある。
なお、ニュースでオプション情報が観測されない場合でも日々オプションは行使期限を迎えていると思われる。ただ行使価格が相場と乖離していたり、小口であったりなどで相場への影響が限定的な場合もある。
巻き込まれると乗りづらい側面もあるため、オプション情報には幾分注意を払って、適度に回避する方策も有効であろう。
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