ヱヴァンゲリヲン新劇場版検証スレまとめwiki - 虹と蛇
劇中で多用される蛇と虹のイメージについての考察。
旧仮名の考察マークについての考察も参照。

ポスターに「虹」という文言あり。ただの演出ではない?
・劇中で虹が出現するのは第4の使徒殲滅後、第5の使徒殲滅後、シンジとレイの接触中、エンドクレジットの4ヶ所。
・虹は旧約聖書では契約の象徴。死海文書に書かれてある事柄を消化(契約)した時に虹が出ると考えられる(説)。
 例)シンジとレイが接触したとき、使徒が死んだとき

・聖書創世記によると、虹は神が再びこの地に大洪水を起こして地を滅ぼさないことの契約の印として、ノアの洪水の後神によって雲の中に立てられたものとされている。ノアの方舟の上方に現れた虹は、「世界卵」の片割れである「下の水」と「上の水」とを再結合し、宇宙秩序の再生と新しい循環の懐胎を象徴する。( 逆に言えば、私たちはこの世界の殻の内に閉じ込められていることも意味する。)
「さらに神はいわれた。「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるとなる」」(『創世記』9、12-17

・劇中の虹は、主虹ではなく副虹の色順
・物理的説明なら、使徒の血液が水ベースじゃなくて、屈折率が違うからいちばん低次で眼に入ってくるのがあの配列、とかこじつけられる。
・虹と二次(二次創作、二次元(アニメ/漫画/ゲーム/小説などのフィクション、オタク文化の(やや差別的な)比喩的表現)、第二次ブーム……)の言葉遊び?

蛇(と虹)

・虫=龍=蛇≒虹:想像上の動物では龍の眷属に部首「虫」が使われる。
・ウロボロス(己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したもの)→世界卵
グノーシス主義において永劫回帰や、秩序世界を象徴。
キリスト教的文脈では無意識・混沌を示す円環的時間。物質世界の限界。
つまり、蛇(竜)殺しは、閉じた循環する輪廻転生の世界からの脱出を意味する。
世界卵の殻を破らなければ、神の元へ近づけないということ。
・知恵の蛇:セフィロト(生命の樹)の第10セフィラ(地球・生死を繰り返す世界)からパスを通って第1セフィラ(根源の世界)へ上昇する様子を表す。
・・セフィロトには旧エヴァOPのノーマル「生命の樹」の他、樹からの下降を現す「剣」や上昇を表す「蛇」を加えたものがある。
参考ページ:生命の樹 図2(外部サイト)
・・西洋神秘主義では伝統的に北天の中心にりゅう座を置く。(事実5千年前はりゅう座α星が北極星をしめていた。)
この龍(=蛇)はアルゴ船の冒険で有名な金の「羊」の毛皮を護る龍であり、
またヘラクレスの冒険の「神にのみ取ることを許されたりんご」の守護者でもある。
・・キリスト教の文脈では、旧約聖書の「出エジプト記」において知恵の人モーセが竿につけて挙げた「青銅の蛇」は「十字架上のキリスト」の予兆とされる。

次回予告のLILIN+?

・+?は十字架と蛇であり、重ねるとフラメルの紋章ではないか?