第４次元曲面ノ 猫ガ 虚体トジャレテイル
最終更新：
shiryuhoshi 2011年12月13日(火) 12:54:44履歴
ドビュッシー「夢」羽田健太郎
第４次元曲面ノ 猫ガ 虚体トジャレテイル
☆
shiryu星
クサバナニ埋モレタ 手鏡ヲ
黒猫ガ
ソノ奥カラ覗キ込ンデ
ボソボソト何ゴトカ呟イタ
（ 右脳と左脳で覗き込み 耳を澄ませようったってそいつはみえないさ ）
（ 昔はあったが今は無く
見えたはずのものも見えず 鳴るはずの鐘も鳴らない
おまえの歌じゃ 泣けないnya-・・・なんて ）
自慢のヒゲを引っこ抜いてやろうと思ったけれど
確かにおっしゃる具合なものだから
仕方なく おまえの左右異なる色の瞳を覗き込む
黒猫よ 黒猫よ
第４次元曲面ノ彼方ヲ 散歩スル君ハ
ガラスノ異相ヲ突破リ
内側ヲ照ラス夢ノ ヘリニ浮カブ夢ヲミル
銀河海流の光の揺籠
風渡る叢の墓標
裸火に浮かぶ紫煙
（ 青白イ蔓草デ 編ミ込ナレタ森ニハ メビウスノ小径ガ伸ビテユキ ）
螺旋の回転速度や透明度やら
変容具合やらガラスに映り込んだ
幾重もの意味やら無意味を測量してる
（ 夢ノ淡イヲ浮カベテミセテ ）
螺旋スル０と１で記述された庭
（ 見知ラヌ街ノ海辺カラ始マル オ前ハソコラアタリデ待ッテイタヨ ）
自慢のヒゲがスルリと縮んだ瞬間に
時間は初期化され
無数の銀河や星雲は その重力に耐えきれず
無限に縮小された原始の一点で
叢に 風が吹いていた
猫ガ 虚体トジャレテイル
（ オマエノ虚体ハ 何処ニアル？ ）
（ 所詮 背負ッテイルモノガ 違イスギルノサ ）
青白い影をこちらへとちょろちょろと伸ばして
４５億年ノツマサキダチデ オマエハ弾劾スル
絶対 矛盾 的 自 己 同 一
絶対 矛盾 的 自 己 同 一
映り込もうとするものの影を
カタカタ・・・と月の光ごと絡めとり
（ メンドクサソウニ 左右異ナル色ノ瞳デ 顎ヲサシダシ ）
虚体ダヨ！ オマエノ虚体！
即否！ 即否！ と 寝転がったまま涅槃と存在革命唱えてる
ああ・・・こいつ
人生交差点は虚体のひとだかり
小賢しい哲学者の屁理屈も 詩人の溜息も 虚体は虚体
並べたところで 理屈より先 朝露が零れちまうもの
おまえの歌じゃ泣けないnya-
・・・なんて
鏡ノ窪ミニ 銀河ノ海ガミチテキテ
湾曲ズル時空ノ歪ンダ地平線ニ
虚体ガ 不規則ナ模様ヲ描キ映リ込ンデイタ
ナンテ 笑ッタﾉ
コメントをかく