壁男30
215 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 08:17:20 ID:Wsjzv/EM
ジュワワ!ジュワジュワジュワワ
ジュワジュジュワジュワワジュワ
ジュワジュワジュワジュワジュワ
ジュワジュワワ
ジュワ!m9(・∀・)ビシッ!!
222 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 08:19:20 ID:Wsjzv/EM
淫乱な眼鏡ッ娘長髪ロング保健室先生がいいです
お願いします。
229 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 08:21:30 ID:Wsjzv/EM
232 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 08:23:21 ID:Wsjzv/EM
223
ノシ
元気かいブラザー
235 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 08:24:17 ID:Wsjzv/EM
304 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:14:51 ID:Wsjzv/EM
というか貧乳がミクシィやってる事が判明すた
だからなんだって事なんだが
別に報告する事も無いので言ってみた。
それだけです。
正直スマンカッタ。
309 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:18:57 ID:Wsjzv/EM
昨日は結構夏蜜柑と話しましたよ。ええ。
はなしまくりんぐですよ
今日は楽しみダナァー
313 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:21:34 ID:Wsjzv/EM
夏蜜柑の話では高校の時は全然モテテナイとは言っていたが
これはウソだと感じた。
後は、母国の事とかを少々
ていうか逆に俺の事を色々聞かれた。
318 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:26:29 ID:Wsjzv/EM
ほとんど
モテテタ?
モテテナイ
ウソダ
ホント
ウソダ
ホント
の繰り返しで。
ていうかほとんど特定されるっぽい話しかしてないから
スマソwきんちゃん風に言うと
大好きなおまいらだけど
みんなごめん
326 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:30:47 ID:Wsjzv/EM
317
労損だったのか
裸一貫という意味を込めて
全裸がいいと思います
337 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:38:50 ID:Wsjzv/EM
直接だよな・・・。ていうか!まだ結婚とかできないし!
335
いや、違うがw
344 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:45:19 ID:Wsjzv/EM
しかし京都遠いなー行ってみたいけどなー
返済を怒らせてしまったようなので落ちます
返済、調子にのってごめんなさい。
349 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:49:34 ID:Wsjzv/EM
すごいなー
なんか京都の人って厳格というイメージがあるんだが俺だけか
355 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:52:59 ID:Wsjzv/EM
あーダルイなー
あー
頬に刀傷がある白髪のスティーブンセガールみたいなのが
出てきたら。
360 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:55:07 ID:Wsjzv/EM
356
トラウマkwsk!
362 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:57:29 ID:Wsjzv/EM
480 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 10:49:15 ID:O8tqX5bv
,...-‐'::"´:::::::::::::::`丶、
/::::::::::::::::::::::;: ―-::、:::::ヽ
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l:::::::::::::/;ヾ:::/ ,,.-、_ :i;!ーi
}:::::::::::::';r'ソ ゙' ,.-━;;;ァ; ;:!
、、__,....ノ;::::::::::::::iヾ ` ゙フ´ : i゙
/:::::::ヾ;、:::::::;:べリ. /_ i
ノi::::::::::::::::::ゞ'" . ,._ `ヾ:::;'
ノ;::::::::::::::::/ : :_ i: '゙``ー:/
i'i;、:;;r‐'" ̄``丶、 .ヾ::::゙:...._ '"゙:i'
/ -ー- 、、 `ヽ、ヾ:;;;;;;;;;;;;;;'ノ
/::::::::::::::::::::::;: ―-::、:::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::/ `゙ヾi
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l:::::::::::::/;ヾ:::/ ̄ ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
}:::::::::::::';r'ソ ゙' `ヽ/ ´`ヽ _ 三,:三ー二
、、__,....ノ;::::::::::::::iヾ ノヽ--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄
/:::::::ヾ;、:::::::;:べリ. ミ } ...| /! /_ i
ノi::::::::::::::::::ゞ'" . _}`ー‐し'ゝL ,._ `ヾ:::;'
ノ;::::::::::::::::/ : :_ _,:ヘr--‐‐'´} ;ー------
i'i;、:;;r‐'" ̄``丶、 .ヾ::: ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
/ -ー- 、、 `ヽ、ヾ:;;;;;;;;;;;;;;'ノ
485 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 10:52:06 ID:O8tqX5bv
元気・・・じゃないけど!
まぁ、元気だよ
元気だよ
487 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 10:54:10 ID:O8tqX5bv
なんで知ってる?
496 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:02:07 ID:O8tqX5bv
まじで貧乳なのか?
貧乳なら電話に出てくれると助かるんだが
498 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:05:19 ID:O8tqX5bv
そう簡単にスレバレとか無いよな
報告するよ
506 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:09:33 ID:O8tqX5bv
夏美さんの浴衣の色は?
510 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:11:04 ID:O8tqX5bv
517 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:14:23 ID:O8tqX5bv
とりあえず一から説明するから待ってて
530 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:21:01 ID:O8tqX5bv
早く終わる夏美さんを迎えに行って
そのついでに爺さんの家に浴衣を取りに行った。
この浴衣は母親に作ってもらったらしい、だから大事にしてるんだとか。
結構前に作ってもらったらしいけど綺麗で大事にされてるんだなと思った。
むしろそこらへんの浴衣(と、言ってもあまり知らないが)よりも輝いて見えた。
爺さんの家からの帰り道、楽しみだね、とか色々話をした。
535 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:25:49 ID:O8tqX5bv
部屋について、夏美さんは浴衣を着るって言って自分の部屋に戻った。
俺はベッドの下に転がっている貧乳が買ってきたストーカー撃退用のスプレーをポケットに入れた。
歩きにくいが、もしもの事を考えて。
しばらくするとチャイムが鳴る。
ドアを開ける俺の心は期待と緊張で埋め尽くされていた。
540 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:29:32 ID:O8tqX5bv
ドアを開けると、浴衣姿の夏美さんがいた。
原色ではない赤い色にレトロ調の柄が
白い肌の夏美さんに凄く似合っていた。
髪型も変わっている夏美さんのあまりの美しさに俺は思わず息を飲んだ。
543 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:35:31 ID:O8tqX5bv
目的地まで少し遠いが歩き出した。
当たり前のように手を繋いだ事によって
俺の鼓動も当たり前のように早くなっていた。
だから、無言だったけれど俺は何故か楽しかった。
駅に着いて、それでもまだ歩き出す。
ふと気づくと夜の路上に響く足音と人影が増えていた。
547 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:40:58 ID:O8tqX5bv
途中で変なうちわをもらった。
打ち上げまでまだありそうなので屋台が並ぶ所まで移動した。
まさかそこで貧乳に会うとは正直思ってた。
結構大きい花火大会だし、来てるな、とは思ってた。
550 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:45:16 ID:O8tqX5bv
来てたのは貧乳だけじゃ無かった。
背が高い人が2人と、ぽっちゃり系の人。
話を聞いてみると、友達らしい。親父が送ってきた諺の本にも書いてあった通り
本当に類は友を呼ぶ。ぽっちゃり系の人を除いては皆、美人だった。
浴衣の相乗効果もあるかもしれないが。
553 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:53:11 ID:O8tqX5bv
無駄に派手な屋台を回ってかき氷とかやきそばとか
祭りらしい物を買った。
なんで俺はやきそばを買ってしまったのか、それが悔やまれる。
本当にやきそばは飽きた。だけど買った。しかもうちわが邪魔だ。
うちわを左脇に挟みながら・・・とにかく食べにくい。
559 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 12:00:17 ID:O8tqX5bv
夏美さんと貧乳の友達は少し面識があるようだった。
可愛いとか可愛いとかそんな話題で盛り上がってるが俺だけ蚊帳の外
うちわを脇に挟みながらやきそばを食べていると
ぽっちゃり系の人がやたら話し掛けてくる
「美味しそうだブヒ花火楽しみだブヒ」
スルー気味で流してやきそばを食べた。
566 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 12:06:14 ID:O8tqX5bv
やきそばを食べきる事だけに集中していた。
女性の輪には入れない。横に貧乳が来た。
「美味しそうだねw」
女性は意外にやきそばが好きなのかも知れない。
「食べる?」
「いいw」
「あそう」
ゆっくり歩いてた。完全に2グループになっていたかもしれない。
でも俺意外皆女性だから、そこまで気にはしてなかった。
583 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 12:34:46 ID:O8tqX5bv
焼きそばを食べ終わった感動と、横にいるのが夏美さんじゃないという悲しさが
入り混じっていた。
でも、花火が打ちあがる前までには夏美さんと二人きりになりたいと思っていた。
時間が進むにつれて少し不安だったが、その不安は見事に的中
気が付くと、夏美さんと貧乳の友達がいない。
「夏美さんがいない」
「ごめん」
「え?」
「ちょっと話聞いてくれる?」
586 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 12:44:47 ID:O8tqX5bv
歩きながらも不安になっていた。
去年、祭りに来た時は来年こそ女性と並んで
なんて思ってたりもしたが、望んでいたのはこれではない。
「話って?」
「うーん」
沈黙のまま歩いた。夏美さんの事が心配だった。
587 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 12:50:04 ID:O8tqX5bv
急に貧乳が口を開いたと思えば
「座る?」
「あぁ、うん」
座ったはいいが、何も話さない。
「話って?」
「うーんwうちわ貸してw」
「はい」
夏美さんの事が心配だったが
うちわの風に揺れる貧乳の髪に何故か胸が苦しくなった。だからあまり貧乳を見ないようにした。
589 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 12:57:15 ID:O8tqX5bv
多分もうすぐ花火が始まる
けど、何も話さない。このままだと夏美さんと花火が見れないので
探そうと決めて立ち上がった。
腕を捕まれた。
「ごめん」
花火が上がった。
590 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:02:48 ID:O8tqX5bv
上がったものはしょうがない。
見るしかない。探すか探さないか迷ったけど。
探しに行ける訳がない。
「きれー」
「うん」
「私とどっちが綺麗? 」
「花火」
「予想はしてたけどねw」
591 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:09:30 ID:O8tqX5bv
「なっちゃんとどーなの上手く行ってる?」
「うん」
「そっかー何か、相談とかない?w」
「あぁ、あんまり好きって言ってもらえないとか・・・」
「なっちゃん恥ずかしがり屋だからねーw」
「うん」
花火より貧乳の方が綺麗だった。
595 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:14:40 ID:O8tqX5bv
「すごーい」「おぉー」「今の見た?見た?」
見たに決まってる。近くにいるだろう。
それにしてもさっきから座り心地が悪い。
ポケットを探ったらスプレーが出てきた。
「いる?」
「なにそれw」
「ストーカー用のスプレー」
「あーwごめんw」
「いや、いる?」
「いらないw」
「あそう」
何故か無理に笑ってようにしか思えなかった。
596 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:19:41 ID:O8tqX5bv
「で、話って?」
「うーんwあのさ・・・あのー、私の事嫌い?」
「いや、あの、夏美さんと」
「嫌い?」
「嫌いじゃないけど、嫌いじゃないけどさ・・・」
言葉が見つからない。本当に嫌いではないけど
もう夏美さんとは付き合ってるし、そこはハッキリさせたいけど
傷つけたくは無い。
夜空には今の俺にとっては耳障りな音が木霊していた。
598 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:24:49 ID:O8tqX5bv
子供達が無邪気に笑いながら走ったりしてるのに
何で俺はこんな所で。
「ごめん」
「いや、まぁ」
「ごめん、どっか行って」
「え?」
「早く」
「は?」
「早く・・・・」
泣いた。困った。
599 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:28:39 ID:O8tqX5bv
困ったが、二度も騙されたくはない。
「それも演技ですか?」
「・・・」
分からない。本気かウソか。
でもウソだとしても泣いてるんだし
泣いてるんだしと言われてもどうする事も出来ない。
無言だった。
600 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:30:50 ID:O8tqX5bv
「見ました?今の?綺麗でしたね?」
無理に話し掛けてみても無言なので
今はそっとしておく事にした。
花火が綺麗だ。綺麗すぎる。
少し小さいため息を繰り返した。
601 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:33:47 ID:O8tqX5bv
夏美さんの携帯にかけようとした。
けどやめた。
なんでやめたのかはわからない。
ただ、貧乳に失礼かと思った。
ただそれだけ。
気まずい花火大会は終盤に向かっている。
602 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:35:58 ID:O8tqX5bv
そして終わった。何事も無く。
いや、去年と違う所は横に女性がいる事で
世間的に違う所はその女性が泣いてる事。
そして俺の予想と違っていた所は
横にいる女性が夏美さんじゃない事。
「ごめんね」
「いや、いいよたまには祭りって感じで」
「ごめんね」
「うん」
603 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:38:41 ID:O8tqX5bv
二人とも立ち上がって
とりあえず駅に向かう。
「じゃあここで」
「うん・・・あぁはい」
スプレーを渡した
「泣いてる女性は襲われやすいらしい」
「そうなの?」
「多分」
「ありがとw」
「じゃあ」
俺は歩いた。貧乳の笑顔を見た後に。
604 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:43:30 ID:O8tqX5bv
夏美さんはちゃんと帰れたんだろうか
夏美さんの事を考えながら
早歩きで部屋に向かった。大きなため息を
つきながら。
疲れた。疲れたので歩く速度を落とした。
もっと夏美さんの浴衣姿見たかったな
とか思ったりしながらトボトボ歩いてると腕を捕まれた。
今日はよく腕を捕まれる。
振り返るとそこには
607 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:46:49 ID:O8tqX5bv
息を切らした夏美さんがいた
「夏美さん」
「一緒に・・・帰りましょう・・・」
暑そうだったがうちわが無い。
貧乳に渡したまま。
苦しそうだったのでゆっくり歩く。
608 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:50:22 ID:O8tqX5bv
「貧乳ちゃんと一緒にいたんですか?」
「あぁ・・・はい」
「そうですか・・・心配しました・・・」
苦しそうだ。結構走ったのだろうか。
「夏美さんは?」
「はい・・・○○さん達と一緒に・・・」
○○さんとは恐らく貧乳の友達の事だろう。
609 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:54:55 ID:O8tqX5bv
「一緒に見られませんでしたね、花火」
「大丈夫です・・・来年もあります・・・」
苦しそうだが、嬉しかった。
休み休み歩いていたがやっと部屋についた。
夏美さんは自分の部屋へ、俺は自分の部屋へ
611 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:57:09 ID:O8tqX5bv
疲れた。疲れたのでシャワーを浴びる。
寝る。起きたらメールが入ってた。
貧乳だった。
「突然だけど
引っ越す事にしました^□^」
617 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:01:00 ID:O8tqX5bv
愕然とした。唖然とした。
何をしていいのかわからなくなった。
昨日言いたかった事はこれだと思った。
ドラマや映画の真似をするつもりは無いが
気が付いたら走ってた。行き先は勿論貧乳のところ
620 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:03:32 ID:O8tqX5bv
チャイムを鳴らす何回も何回も。
ドアが開く
「一回でいいよw」
「ごめん」
「どうしたの?」
「どうしたのって、メールの・・・事なんだけど・・・」
「そうそうw引っ越す事にしたんだw」
「何処に?」
「さぁーw」
笑顔が痛い。何で笑ってられるのか不思議だった。
俺は大切な友達がいなくなるかもしれない状況で笑える程タフじゃない。
621 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:05:46 ID:O8tqX5bv
「引っ越すっていつ?」
「うーん、まだ決まってないんだー」
「そう」
「まぁまだいるからさ、今度三人でどっか行こうかw」
「うんまぁうん・・・」
「じゃあ・・・帰ってくれる?これから忙しいのw」
「わかった」
「ごめんちょっとまって」
キスされた。
「ごめん、じゃあねw」
ドアが閉まった。
622 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:10:06 ID:O8tqX5bv
帰りながら考えた。
彼女がいるのに別に女性とキスする事は
本当にいけないと思う。
でも仕方ないよな、とか自分に言い聞かせて部屋に戻る。
俺は最低な事をしたのかもしれない。そう思いつつベッドに
倒れこむように寝た。
625 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:13:01 ID:O8tqX5bv
頼りない携帯のアラームは今日も鳴らなかったけど
目が覚めた。夏美さんを迎えにいく時間だ。
俺は普段通り働いてる場所に行き、夏美さんを待って
一緒に帰る。普段通り接してるかと問われれば
勿論普段通りじゃない。何処かに罪悪感が残っている。
626 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:16:58 ID:O8tqX5bv
その日のご飯は親子丼だった。と思う。
そういえば昨日はやきそばしか食べてない
すぐに完食した。
その日は夏美さんと一緒に寝た。
夏美さんの寝顔を見ながら、昼の事を思い出した。
寝ている夏美さんにキスした。こうすれば心が軽くなると思ったからだ。
実際そうでもなかった。
628 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:20:26 ID:O8tqX5bv
目が覚めたら夏美さんはいなかった。
ここからは決まってる。パソコンを起こして
おまいらに報告。そしてその後どうすればいいか考える。
パソコンを起こすと、スキャンディスクが開始。
俺はまたかと思いながらUFOを食べる事にした。
が、無かった。切れてる事を忘れてた。
俺はいたたまれない気持ちでスキャンディスク終了の時を待っていた。
631 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:25:01 ID:O8tqX5bv
待ってるとメールが来た貧乳の妹からだった。
「姉さん引っ越したの知ってる?」
すぐに返信した。
「引っ越すらしいね行き先知らない?」
電話がかかって来た。
「もういったよ」
「え?」
「だから、もう引っ越したって」
「いつ?」
「今日」
「まじで?」
「言うなって言われてたんだけど」
言葉を失った。何で。訳がわからなくった。
「大丈夫?」
「・・・」
「伝言なんだけど、最後まで嘘見抜けなかったねだって」
貧乳の妹が淡々と言う。泣きそうになる。
633 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:28:07 ID:O8tqX5bv
「行き先は?」
「知らない、壁は?」
「知らない」
「そうなんだ」
「ごめんちょっと切る」
すぐに貧乳に電話してみた。出ない。
凄く不安になっていった。もう会えないかもしれないと思った。
でも、どうすればいいか分からなかった。
夏美さんは知ってるのか。
どうすればいいのか本当に分からない。夏美さんに聞こうと思って
夏美さんのところに走った。
634 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:30:51 ID:O8tqX5bv
いつもの店員が夏美さんを呼んでくれた
「貧乳さんが引っ越したの知ってました?」
「え?」
夏美さんも知らなかった。
急いで店の中に戻って、帰ってきた。
夏美さんは仕事を途中で終わらせてもらったらしい。
夏美さんが仕事を途中で止めたからといって、どうにかなるわけじゃないが
独りじゃ不安だったから嬉しかった。
とりあえず俺の部屋に向かった。
637 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:34:17 ID:O8tqX5bv
こんなときこそおまいらの力を借りるべきなんだろうけど
そこまで頭が回らなかった。
夏美さんの携帯からも貧乳にかけてもらったけど
出ない。
「夏美さん実は」
言った。全部。祭りの日の事とキスされた事。
夏美さんは最後まで黙って聞いてくれた。
謝った。俺からした訳じゃないけど
キスした事は事実。だから謝った。
本当に悪い事なのに
夏美さんは笑って許してくれた。
641 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:38:28 ID:O8tqX5bv
もう晩飯の時間だった。
けど貧乳は電話に出ない。
あの時気付いていれば、何か変わったのか
そう思うと食が進まなかった。
皿を洗いながらも貧乳の事を考えていた。
貧乳の事が好きとかじゃなくて
もうあえないかもしれないから。
凄く苦しかった。テレビを見ながらも貧乳の事を考えていた。
夏美さんが横にいるのに。
642 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:43:14 ID:O8tqX5bv
ベッドに横になった。
「貧乳ちゃん心配ですね」
「はい」
「でも貧乳ちゃんの気持ちも少し分かるような気がします」
俺には分からない。
「貧乳ちゃんの事好きですか?」
「好きですけど、友達として・・・」
「そうですか・・・」
「夏美さんが好きです」
「うん」
644 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:52:33 ID:O8tqX5bv
何故か不安になった。
夏美さんもいなくなるような気がした。
三ヶ月前に戻る気がした。怖くなった。
泣きたくなった。けど泣いたら格好悪いから我慢した。
「夏美さんはずっといますか?」
「はい」
「本当ですか? 」
「うん」
「・・・」
「泣かないで」
「・・・」
夏美さんが突然ゆっくりと不思議な言葉を喋りだした。
もしかしたら母国語なのか
何処か違う所の。不思議な言葉だった。
「え?」
笑顔だった
「なんですか?今の」
「秘密です」
「気になる」
「10年後に教えますw」
そう言うと、夏美さんの手が俺の頬を触れ
キスした。
十年後もその先もずっと一緒にいるって約束して寝た。
俺は気付いた
多分、貧乳の事も好きだったのかもしれない。
友達としてじゃなくて。
だから、何か苦しかったんだと思う。
無理やりその苦しみを取ってくれたのは貧乳だったのかもしれない。
そして今に至りますよっとおまいら。
650 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:54:54 ID:O8tqX5bv
でもこっちからは絶対に電話しないって決めた
653 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:58:34 ID:O8tqX5bv
じゃあ
おまいら
また明日
ジュワワ!ジュワジュワジュワワ
ジュワジュジュワジュワワジュワ
ジュワジュワジュワジュワジュワ
ジュワジュワワ
ジュワ!m9(・∀・)ビシッ!!
222 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 08:19:20 ID:Wsjzv/EM
淫乱な眼鏡ッ娘長髪ロング保健室先生がいいです
お願いします。
229 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 08:21:30 ID:Wsjzv/EM
>217 壁・・・・・・・? ああ、壁か おはようおはようございます!49点!
>218 今日は花火に行ける事になったかい?浴衣など情報希望します。はい!どうやら浴衣は自慰の家にあるらしいです!70点!
>219 彼女送ってクル〜 ノシいってらっしゃいませ!38点!
>220 ジュワワ!!ジュワですね29点!
>221 壁 ノノ!17点!
232 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 08:23:21 ID:Wsjzv/EM
223
ノシ
元気かいブラザー
>228 夏蜜柑に白衣着せれば解決最近はメガネかけてないから困っちゃうんだぜベイベイー
235 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 08:24:17 ID:Wsjzv/EM
>233 高校時代にかなりの美人が先生やってたの思い出したw まぁツンツンだったが 女医も(´Д`)ハアハア保健の先生が美人なんて都市伝説だと思っていたが。
304 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:14:51 ID:Wsjzv/EM
というか貧乳がミクシィやってる事が判明すた
だからなんだって事なんだが
別に報告する事も無いので言ってみた。
それだけです。
正直スマンカッタ。
309 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:18:57 ID:Wsjzv/EM
昨日は結構夏蜜柑と話しましたよ。ええ。
はなしまくりんぐですよ
今日は楽しみダナァー
313 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:21:34 ID:Wsjzv/EM
夏蜜柑の話では高校の時は全然モテテナイとは言っていたが
これはウソだと感じた。
後は、母国の事とかを少々
ていうか逆に俺の事を色々聞かれた。
318 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:26:29 ID:Wsjzv/EM
ほとんど
モテテタ?
モテテナイ
ウソダ
ホント
ウソダ
ホント
の繰り返しで。
ていうかほとんど特定されるっぽい話しかしてないから
スマソwきんちゃん風に言うと
大好きなおまいらだけど
みんなごめん
326 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:30:47 ID:Wsjzv/EM
317
労損だったのか
裸一貫という意味を込めて
全裸がいいと思います
337 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:38:50 ID:Wsjzv/EM
>333 おまいもその内夏蜜柑親への挨拶というイベントがあるのだぞ電話とかですませられないよな、やっぱり・・・。
直接だよな・・・。ていうか!まだ結婚とかできないし!
335
いや、違うがw
344 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:45:19 ID:Wsjzv/EM
>339 結婚時にいきなり挨拶に行くよりも 交際中にちょくちょく顔出ししておいた方が両親の印象がいいと聞く その方が親に対する免疫力つくしねーマジカ
しかし京都遠いなー行ってみたいけどなー
返済を怒らせてしまったようなので落ちます
返済、調子にのってごめんなさい。
349 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:49:34 ID:Wsjzv/EM
>345 返済の言うとおり免疫つけたほうが良いかもねw 俺は彼女と6年付き合ってるが一度も会ったことないけどwww6年も続いてるのかw
すごいなー
なんか京都の人って厳格というイメージがあるんだが俺だけか
355 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:52:59 ID:Wsjzv/EM
>348 この夏に旅行で行け もしくは帰省するときに付いていけww旅行の前にバイトだなー
あーダルイなー
あー
>350 とりあえず京都行っとく?イクイクーッ
>351 なっちゃんを産んだ両親だぞwwwどうするよ?
頬に刀傷がある白髪のスティーブンセガールみたいなのが
出てきたら。
360 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:55:07 ID:Wsjzv/EM
>352 京都といえば柱谷と坂下千里子しか思い浮かばん ああ、あと浜村純そのなかじゃ坂下チリコしかシラネー
>353 問題はあるかもしれんが、 年が離れてるって理由で嫌われてるらしいのよww 会ったこともないのにヒドスwwwwじゃね?wさては貴殿はロリコンだな!?
356
トラウマkwsk!
362 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/27 09:57:29 ID:Wsjzv/EM
>357 セガールは結構優しいぞしかしアイツは最強のコックだからな
>358 娘が彼氏を紹介したくなるお父さんになりたいな。 なりたい・・・な・・orzなれるさ、ボクが保障するよ!
>359 夢精したことナスw癖になるもんなの?俺もシタコトネー
480 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 10:49:15 ID:O8tqX5bv
,...-‐'::"´:::::::::::::::`丶、
/::::::::::::::::::::::;: ―-::、:::::ヽ
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}:::::::::::::';r'ソ ゙' ,.-━;;;ァ; ;:!
、、__,....ノ;::::::::::::::iヾ ` ゙フ´ : i゙
/:::::::ヾ;、:::::::;:べリ. /_ i
ノi::::::::::::::::::ゞ'" . ,._ `ヾ:::;'
ノ;::::::::::::::::/ : :_ i: '゙``ー:/
i'i;、:;;r‐'" ̄``丶、 .ヾ::::゙:...._ '"゙:i'
/ -ー- 、、 `ヽ、ヾ:;;;;;;;;;;;;;;'ノ
/::::::::::::::::::::::;: ―-::、:::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::/ `゙ヾi
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l:::::::::::::/;ヾ:::/ ̄ ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
}:::::::::::::';r'ソ ゙' `ヽ/ ´`ヽ _ 三,:三ー二
、、__,....ノ;::::::::::::::iヾ ノヽ--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄
/:::::::ヾ;、:::::::;:べリ. ミ } ...| /! /_ i
ノi::::::::::::::::::ゞ'" . _}`ー‐し'ゝL ,._ `ヾ:::;'
ノ;::::::::::::::::/ : :_ _,:ヘr--‐‐'´} ;ー------
i'i;、:;;r‐'" ̄``丶、 .ヾ::: ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
/ -ー- 、、 `ヽ、ヾ:;;;;;;;;;;;;;;'ノ
485 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 10:52:06 ID:O8tqX5bv
元気・・・じゃないけど!
まぁ、元気だよ
元気だよ
487 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 10:54:10 ID:O8tqX5bv
>486 壁、貧νにキスされたと聞いたがマジ?え?
なんで知ってる?
496 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:02:07 ID:O8tqX5bv
まじで貧乳なのか?
貧乳なら電話に出てくれると助かるんだが
498 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:05:19 ID:O8tqX5bv
そう簡単にスレバレとか無いよな
報告するよ
506 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:09:33 ID:O8tqX5bv
>503 スレバレしてるよまじか?
夏美さんの浴衣の色は?
510 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:11:04 ID:O8tqX5bv
>507 嘘だよ。びびった?wもう書き込めないかと思ったよ
517 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:14:23 ID:O8tqX5bv
>516 壁が本気で焦るとは思わなかった。 今は反省している。 レス抽出すれば深夜の書き込みから違うと分かるとおもたwマジで焦ったよ
とりあえず一から説明するから待ってて
530 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:21:01 ID:O8tqX5bv
早く終わる夏美さんを迎えに行って
そのついでに爺さんの家に浴衣を取りに行った。
この浴衣は母親に作ってもらったらしい、だから大事にしてるんだとか。
結構前に作ってもらったらしいけど綺麗で大事にされてるんだなと思った。
むしろそこらへんの浴衣(と、言ってもあまり知らないが)よりも輝いて見えた。
爺さんの家からの帰り道、楽しみだね、とか色々話をした。
535 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:25:49 ID:O8tqX5bv
部屋について、夏美さんは浴衣を着るって言って自分の部屋に戻った。
俺はベッドの下に転がっている貧乳が買ってきたストーカー撃退用のスプレーをポケットに入れた。
歩きにくいが、もしもの事を考えて。
しばらくするとチャイムが鳴る。
ドアを開ける俺の心は期待と緊張で埋め尽くされていた。
540 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:29:32 ID:O8tqX5bv
ドアを開けると、浴衣姿の夏美さんがいた。
原色ではない赤い色にレトロ調の柄が
白い肌の夏美さんに凄く似合っていた。
髪型も変わっている夏美さんのあまりの美しさに俺は思わず息を飲んだ。
543 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:35:31 ID:O8tqX5bv
目的地まで少し遠いが歩き出した。
当たり前のように手を繋いだ事によって
俺の鼓動も当たり前のように早くなっていた。
だから、無言だったけれど俺は何故か楽しかった。
駅に着いて、それでもまだ歩き出す。
ふと気づくと夜の路上に響く足音と人影が増えていた。
547 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:40:58 ID:O8tqX5bv
途中で変なうちわをもらった。
打ち上げまでまだありそうなので屋台が並ぶ所まで移動した。
まさかそこで貧乳に会うとは正直思ってた。
結構大きい花火大会だし、来てるな、とは思ってた。
550 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:45:16 ID:O8tqX5bv
来てたのは貧乳だけじゃ無かった。
背が高い人が2人と、ぽっちゃり系の人。
話を聞いてみると、友達らしい。親父が送ってきた諺の本にも書いてあった通り
本当に類は友を呼ぶ。ぽっちゃり系の人を除いては皆、美人だった。
浴衣の相乗効果もあるかもしれないが。
553 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 11:53:11 ID:O8tqX5bv
無駄に派手な屋台を回ってかき氷とかやきそばとか
祭りらしい物を買った。
なんで俺はやきそばを買ってしまったのか、それが悔やまれる。
本当にやきそばは飽きた。だけど買った。しかもうちわが邪魔だ。
うちわを左脇に挟みながら・・・とにかく食べにくい。
559 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 12:00:17 ID:O8tqX5bv
夏美さんと貧乳の友達は少し面識があるようだった。
可愛いとか可愛いとかそんな話題で盛り上がってるが俺だけ蚊帳の外
うちわを脇に挟みながらやきそばを食べていると
ぽっちゃり系の人がやたら話し掛けてくる
「美味しそうだブヒ花火楽しみだブヒ」
スルー気味で流してやきそばを食べた。
566 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 12:06:14 ID:O8tqX5bv
やきそばを食べきる事だけに集中していた。
女性の輪には入れない。横に貧乳が来た。
「美味しそうだねw」
女性は意外にやきそばが好きなのかも知れない。
「食べる?」
「いいw」
「あそう」
ゆっくり歩いてた。完全に2グループになっていたかもしれない。
でも俺意外皆女性だから、そこまで気にはしてなかった。
583 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 12:34:46 ID:O8tqX5bv
焼きそばを食べ終わった感動と、横にいるのが夏美さんじゃないという悲しさが
入り混じっていた。
でも、花火が打ちあがる前までには夏美さんと二人きりになりたいと思っていた。
時間が進むにつれて少し不安だったが、その不安は見事に的中
気が付くと、夏美さんと貧乳の友達がいない。
「夏美さんがいない」
「ごめん」
「え?」
「ちょっと話聞いてくれる?」
586 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 12:44:47 ID:O8tqX5bv
歩きながらも不安になっていた。
去年、祭りに来た時は来年こそ女性と並んで
なんて思ってたりもしたが、望んでいたのはこれではない。
「話って?」
「うーん」
沈黙のまま歩いた。夏美さんの事が心配だった。
587 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 12:50:04 ID:O8tqX5bv
急に貧乳が口を開いたと思えば
「座る?」
「あぁ、うん」
座ったはいいが、何も話さない。
「話って?」
「うーんwうちわ貸してw」
「はい」
夏美さんの事が心配だったが
うちわの風に揺れる貧乳の髪に何故か胸が苦しくなった。だからあまり貧乳を見ないようにした。
589 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 12:57:15 ID:O8tqX5bv
多分もうすぐ花火が始まる
けど、何も話さない。このままだと夏美さんと花火が見れないので
探そうと決めて立ち上がった。
腕を捕まれた。
「ごめん」
花火が上がった。
590 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:02:48 ID:O8tqX5bv
上がったものはしょうがない。
見るしかない。探すか探さないか迷ったけど。
探しに行ける訳がない。
「きれー」
「うん」
「私とどっちが綺麗? 」
「花火」
「予想はしてたけどねw」
591 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:09:30 ID:O8tqX5bv
「なっちゃんとどーなの上手く行ってる?」
「うん」
「そっかー何か、相談とかない?w」
「あぁ、あんまり好きって言ってもらえないとか・・・」
「なっちゃん恥ずかしがり屋だからねーw」
「うん」
花火より貧乳の方が綺麗だった。
595 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:14:40 ID:O8tqX5bv
「すごーい」「おぉー」「今の見た?見た?」
見たに決まってる。近くにいるだろう。
それにしてもさっきから座り心地が悪い。
ポケットを探ったらスプレーが出てきた。
「いる?」
「なにそれw」
「ストーカー用のスプレー」
「あーwごめんw」
「いや、いる?」
「いらないw」
「あそう」
何故か無理に笑ってようにしか思えなかった。
596 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:19:41 ID:O8tqX5bv
「で、話って?」
「うーんwあのさ・・・あのー、私の事嫌い?」
「いや、あの、夏美さんと」
「嫌い?」
「嫌いじゃないけど、嫌いじゃないけどさ・・・」
言葉が見つからない。本当に嫌いではないけど
もう夏美さんとは付き合ってるし、そこはハッキリさせたいけど
傷つけたくは無い。
夜空には今の俺にとっては耳障りな音が木霊していた。
598 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:24:49 ID:O8tqX5bv
子供達が無邪気に笑いながら走ったりしてるのに
何で俺はこんな所で。
「ごめん」
「いや、まぁ」
「ごめん、どっか行って」
「え?」
「早く」
「は?」
「早く・・・・」
泣いた。困った。
599 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:28:39 ID:O8tqX5bv
困ったが、二度も騙されたくはない。
「それも演技ですか?」
「・・・」
分からない。本気かウソか。
でもウソだとしても泣いてるんだし
泣いてるんだしと言われてもどうする事も出来ない。
無言だった。
600 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:30:50 ID:O8tqX5bv
「見ました?今の?綺麗でしたね?」
無理に話し掛けてみても無言なので
今はそっとしておく事にした。
花火が綺麗だ。綺麗すぎる。
少し小さいため息を繰り返した。
601 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:33:47 ID:O8tqX5bv
夏美さんの携帯にかけようとした。
けどやめた。
なんでやめたのかはわからない。
ただ、貧乳に失礼かと思った。
ただそれだけ。
気まずい花火大会は終盤に向かっている。
602 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:35:58 ID:O8tqX5bv
そして終わった。何事も無く。
いや、去年と違う所は横に女性がいる事で
世間的に違う所はその女性が泣いてる事。
そして俺の予想と違っていた所は
横にいる女性が夏美さんじゃない事。
「ごめんね」
「いや、いいよたまには祭りって感じで」
「ごめんね」
「うん」
603 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:38:41 ID:O8tqX5bv
二人とも立ち上がって
とりあえず駅に向かう。
「じゃあここで」
「うん・・・あぁはい」
スプレーを渡した
「泣いてる女性は襲われやすいらしい」
「そうなの?」
「多分」
「ありがとw」
「じゃあ」
俺は歩いた。貧乳の笑顔を見た後に。
604 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30(日) 13:43:30 ID:O8tqX5bv
夏美さんはちゃんと帰れたんだろうか
夏美さんの事を考えながら
早歩きで部屋に向かった。大きなため息を
つきながら。
疲れた。疲れたので歩く速度を落とした。
もっと夏美さんの浴衣姿見たかったな
とか思ったりしながらトボトボ歩いてると腕を捕まれた。
今日はよく腕を捕まれる。
振り返るとそこには
607 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:46:49 ID:O8tqX5bv
息を切らした夏美さんがいた
「夏美さん」
「一緒に・・・帰りましょう・・・」
暑そうだったがうちわが無い。
貧乳に渡したまま。
苦しそうだったのでゆっくり歩く。
608 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:50:22 ID:O8tqX5bv
「貧乳ちゃんと一緒にいたんですか?」
「あぁ・・・はい」
「そうですか・・・心配しました・・・」
苦しそうだ。結構走ったのだろうか。
「夏美さんは?」
「はい・・・○○さん達と一緒に・・・」
○○さんとは恐らく貧乳の友達の事だろう。
609 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:54:55 ID:O8tqX5bv
「一緒に見られませんでしたね、花火」
「大丈夫です・・・来年もあります・・・」
苦しそうだが、嬉しかった。
休み休み歩いていたがやっと部屋についた。
夏美さんは自分の部屋へ、俺は自分の部屋へ
611 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 13:57:09 ID:O8tqX5bv
疲れた。疲れたのでシャワーを浴びる。
寝る。起きたらメールが入ってた。
貧乳だった。
「突然だけど
引っ越す事にしました^□^」
617 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:01:00 ID:O8tqX5bv
愕然とした。唖然とした。
何をしていいのかわからなくなった。
昨日言いたかった事はこれだと思った。
ドラマや映画の真似をするつもりは無いが
気が付いたら走ってた。行き先は勿論貧乳のところ
620 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:03:32 ID:O8tqX5bv
チャイムを鳴らす何回も何回も。
ドアが開く
「一回でいいよw」
「ごめん」
「どうしたの?」
「どうしたのって、メールの・・・事なんだけど・・・」
「そうそうw引っ越す事にしたんだw」
「何処に?」
「さぁーw」
笑顔が痛い。何で笑ってられるのか不思議だった。
俺は大切な友達がいなくなるかもしれない状況で笑える程タフじゃない。
621 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:05:46 ID:O8tqX5bv
「引っ越すっていつ?」
「うーん、まだ決まってないんだー」
「そう」
「まぁまだいるからさ、今度三人でどっか行こうかw」
「うんまぁうん・・・」
「じゃあ・・・帰ってくれる?これから忙しいのw」
「わかった」
「ごめんちょっとまって」
キスされた。
「ごめん、じゃあねw」
ドアが閉まった。
622 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:10:06 ID:O8tqX5bv
帰りながら考えた。
彼女がいるのに別に女性とキスする事は
本当にいけないと思う。
でも仕方ないよな、とか自分に言い聞かせて部屋に戻る。
俺は最低な事をしたのかもしれない。そう思いつつベッドに
倒れこむように寝た。
625 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:13:01 ID:O8tqX5bv
頼りない携帯のアラームは今日も鳴らなかったけど
目が覚めた。夏美さんを迎えにいく時間だ。
俺は普段通り働いてる場所に行き、夏美さんを待って
一緒に帰る。普段通り接してるかと問われれば
勿論普段通りじゃない。何処かに罪悪感が残っている。
626 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:16:58 ID:O8tqX5bv
その日のご飯は親子丼だった。と思う。
そういえば昨日はやきそばしか食べてない
すぐに完食した。
その日は夏美さんと一緒に寝た。
夏美さんの寝顔を見ながら、昼の事を思い出した。
寝ている夏美さんにキスした。こうすれば心が軽くなると思ったからだ。
実際そうでもなかった。
628 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:20:26 ID:O8tqX5bv
目が覚めたら夏美さんはいなかった。
ここからは決まってる。パソコンを起こして
おまいらに報告。そしてその後どうすればいいか考える。
パソコンを起こすと、スキャンディスクが開始。
俺はまたかと思いながらUFOを食べる事にした。
が、無かった。切れてる事を忘れてた。
俺はいたたまれない気持ちでスキャンディスク終了の時を待っていた。
631 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:25:01 ID:O8tqX5bv
待ってるとメールが来た貧乳の妹からだった。
「姉さん引っ越したの知ってる?」
すぐに返信した。
「引っ越すらしいね行き先知らない?」
電話がかかって来た。
「もういったよ」
「え?」
「だから、もう引っ越したって」
「いつ?」
「今日」
「まじで?」
「言うなって言われてたんだけど」
言葉を失った。何で。訳がわからなくった。
「大丈夫?」
「・・・」
「伝言なんだけど、最後まで嘘見抜けなかったねだって」
貧乳の妹が淡々と言う。泣きそうになる。
633 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:28:07 ID:O8tqX5bv
「行き先は?」
「知らない、壁は?」
「知らない」
「そうなんだ」
「ごめんちょっと切る」
すぐに貧乳に電話してみた。出ない。
凄く不安になっていった。もう会えないかもしれないと思った。
でも、どうすればいいか分からなかった。
夏美さんは知ってるのか。
どうすればいいのか本当に分からない。夏美さんに聞こうと思って
夏美さんのところに走った。
634 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:30:51 ID:O8tqX5bv
いつもの店員が夏美さんを呼んでくれた
「貧乳さんが引っ越したの知ってました?」
「え?」
夏美さんも知らなかった。
急いで店の中に戻って、帰ってきた。
夏美さんは仕事を途中で終わらせてもらったらしい。
夏美さんが仕事を途中で止めたからといって、どうにかなるわけじゃないが
独りじゃ不安だったから嬉しかった。
とりあえず俺の部屋に向かった。
637 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:34:17 ID:O8tqX5bv
こんなときこそおまいらの力を借りるべきなんだろうけど
そこまで頭が回らなかった。
夏美さんの携帯からも貧乳にかけてもらったけど
出ない。
「夏美さん実は」
言った。全部。祭りの日の事とキスされた事。
夏美さんは最後まで黙って聞いてくれた。
謝った。俺からした訳じゃないけど
キスした事は事実。だから謝った。
本当に悪い事なのに
夏美さんは笑って許してくれた。
641 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:38:28 ID:O8tqX5bv
もう晩飯の時間だった。
けど貧乳は電話に出ない。
あの時気付いていれば、何か変わったのか
そう思うと食が進まなかった。
皿を洗いながらも貧乳の事を考えていた。
貧乳の事が好きとかじゃなくて
もうあえないかもしれないから。
凄く苦しかった。テレビを見ながらも貧乳の事を考えていた。
夏美さんが横にいるのに。
642 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:43:14 ID:O8tqX5bv
ベッドに横になった。
「貧乳ちゃん心配ですね」
「はい」
「でも貧乳ちゃんの気持ちも少し分かるような気がします」
俺には分からない。
「貧乳ちゃんの事好きですか?」
「好きですけど、友達として・・・」
「そうですか・・・」
「夏美さんが好きです」
「うん」
644 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:52:33 ID:O8tqX5bv
何故か不安になった。
夏美さんもいなくなるような気がした。
三ヶ月前に戻る気がした。怖くなった。
泣きたくなった。けど泣いたら格好悪いから我慢した。
「夏美さんはずっといますか?」
「はい」
「本当ですか? 」
「うん」
「・・・」
「泣かないで」
「・・・」
夏美さんが突然ゆっくりと不思議な言葉を喋りだした。
もしかしたら母国語なのか
何処か違う所の。不思議な言葉だった。
「え?」
笑顔だった
「なんですか?今の」
「秘密です」
「気になる」
「10年後に教えますw」
そう言うと、夏美さんの手が俺の頬を触れ
キスした。
十年後もその先もずっと一緒にいるって約束して寝た。
俺は気付いた
多分、貧乳の事も好きだったのかもしれない。
友達としてじゃなくて。
だから、何か苦しかったんだと思う。
無理やりその苦しみを取ってくれたのは貧乳だったのかもしれない。
そして今に至りますよっとおまいら。
650 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:54:54 ID:O8tqX5bv
>645 出会いがあれば別れもある。 全てを手に入れるには自分の手は小さく隙間から こぼれて行くものさ。 壁、大人に近づいたな。だといいけど
>646 これから貧νのことどうするんだ?かかってきたら出るかも
でもこっちからは絶対に電話しないって決めた
653 :壁男 ◆qHHXEIxIn. :06/07/30 14:58:34 ID:O8tqX5bv
じゃあ
おまいら
また明日
2006年07月30日(日) 21:09:46 Modified by sisukon