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魔界塔士サガとサガ2秘宝伝説、どっちが好きですか?と言われたら回答に困ります。
1stガンダムとZガンダムどっちが好きですか?と言われれば、いつも1stガンダムと答えるんでしょうけど、魔界塔士・秘宝伝説の場合は、時期によって変わります。
魔界塔士のほうが気に入ってるときもあれば、秘宝伝説のほうをやり込んでいるときもある。
これを書いている今は「魔界塔士のほうがお気に入り」の時期なんですが、いったい両者、どのあたりが違うのか。
いまさらですけど、ちょっとまとめてみましょう。【】内は個人的比較。(左が良い)

  • 不殺の誓約【GB1>GB2】
魔界塔士には、ジャンヌやそうちょうなど、人の死に直面する場面がいくつかあるが、秘宝伝説は父親が一時的に居なくなるも、生きていたり復活させてもらうなど、主人公のまわりでは犠牲者ゼロ。戦闘不能になった際のメッセージは「○○はしんだ」から「○○はたおれた」へ変更。秘宝伝説には、まるで少年漫画の”不殺”のような誓約がある。
  • 雑魚戦の緊迫感【GB1>GB2】
魔界塔士はリアル、秘宝伝説はコミカルな感じだ。魔界塔士では、序盤でゴブリン1体と戦うだけで必死だったが、秘宝伝説はグループ攻撃の火力が高くコストが安いおかげで、大勢の雑魚が相手でもサクサク進んでいける。初代バイオハザードはゾンビとタイマンするだけで死にそうだったのが、バイオハザード2は銃器と弾薬の豊富さで大勢ゾンビ相手にも戦えるようになったのと同じだ。
秘宝伝説やバイオ2のような爽快感もいいが、魔界塔士や初代バイオのような、あの胃がキリキリ痛くなるような緊迫感があったほうが、途中は辛くとも、最終的(エンディングを見た後)には達成感を得られる。
  • 主人公キャラの年齢【GB1>GB2】
年齢にすると、魔界塔士は20歳くらい、秘宝伝説は15歳くらいだろうか。魔界塔士ではPUBで酒を飲んでいても問題無かったが、秘宝伝説だと「まだこどもじゃないか」「あなたはわるよいなさいますか」などと茶々を入れられて気持ちが良くない。FF7でクラウドがアバランチのアジトで酒を飲むシーンがあるが、どうせなら主人公は成人以上で、堂々と酒を飲みたいものだ。
  • 店員の接客態度【GB1=GB2】
店員の台詞を比較してみると「なんのようだ」と「いらっしゃいませ」、「おい、ぜにがたんねーぞ」から「おかねが たりないよ」に。ずいぶんまともになった。魔界塔士は殺伐とした世界を表現していたんだろうが、秘宝伝説はマイルドな世界観だ。
  • 乱数の振り方【GB1>GB2】
魔界塔士、秘宝伝説に限らず、サガシリーズはどれも乱数の振り方が甘い。これを利用して、ステータス成長の調整、アイテムドロップの操作など、いろいろテクニックがあるわけだが、個人的にはそういうのは面白くない。秘宝伝説は、サガの中というかゲームの中でも異端で、「ハードから乱数の種を拾う」というプログラムが組まれてるらしい。おかげで「あと何歩いくとエンカウント」「同じ行動すれば同じステータスが上がる」など、独特すぎるテクニックが存在する。
これはサガシリーズの伝統みたいなものだから何とも言えない。乱数に関しては、サガフロ1あたりが一番マトモな気がする。
  • エスパーの突然変異【GB2>GB1】
魔界塔士も秘宝伝説も、戦闘が終わるとランダムにステータスが上がったり特殊能力を覚えたりするのは共通だが、秘宝伝説は「○○があがった」「○○をえた」というメッセージが表示される。魔界塔士だといつの間にか変異してるので、戦闘が1回終わるごとにいちいちチェック&セーブする必要があったが、秘宝伝説ではその心配が無い。WSC版の魔界塔士でも、このメッセージ表示が採用されている。
続編としての正常な進化だ。
  • ムチ&チェーンソーのマイルド調整【GB1>GB2】
魔界塔士だと、ムチは当たれば必ずスタン、チェーンソーは当たれば必ずバラバラになるトゲトゲしい武器だったが、秘宝伝説ではムチは当たってもスタンする確率が1/2、チェーンソーは力が無いと「かたくてきれない」と失敗になり、マイルドな調整がされた。製作者がバグを認めて開き直ったのか、もともと当時の仕様だったのかは知らないが、WSC版魔界塔士ではチェーンソーのバラバラは仕様とされているようだ。
1/2スタンなんて中途半端な調整をするよりかは、必ずスタンあるいはムチを無くすでも良かった気がする。
  • アイテム数&セーブ数の増加【GB2>GB1】
魔界塔士に比べて、秘宝伝説は持ち運べるアイテムの数が大きく増えた。また、セーブも1ブロックから3ブロックに増えた。正常進化だろう。「雑魚戦の緊迫感」同様、バイオハザードを例にすると、初代バイオは特にクリス編は少ないアイテムしか持ち歩けなかったのが、バイオ2ではたくさん持ち歩けるようになったのと同じだ。それに、初代バイオはインクリボンが絶対的に少なかったが、バイオ2ではかなり数に余裕がある。
これも「雑魚戦の緊迫感」のところと同じだが、親切設計になったぶん、マゾ性に受ける緊迫感は無くなってしまった。
  • アシュラの出世?【GB1=GB2】
魔界塔士のアシュラは四天王の上司だったが、秘宝伝説では新しき神のひとり…の中の格下(ビーナスやアポロンから嫌われている)となった。これは出世なのか凋落なのか? 前作の終盤の大ボスが、新作では序盤の小ボスということで、新作らしいスケールの大きさは感じた気がする。「塔」があって最上階にアシュラがいる、というシチュエーションは前作を意識してたんだろう。
もし、サガ3がマトモに出ていたとしたら、秘宝伝説のラムフォンリンクスくらいの配役にされたんだろうか。

というわけですが、こうしてみると【GB1>GB2】の項目が多いですから、魔界塔士サガのほうが個人的な評価は上ということになります。
うーん、それが正直な気持ちですか。

製作者いわく、ジョージ・ルーカスやスピルバーグを参考にしてるらしいです。おかげでライトセーバーなど版権ぎりぎりなものまでありました。「モビルスーツ」とか、明らかに他の何かも影響してそうなものもありますけど。
あとは、個人的な予想ですけど「魔神英雄伝ワタル」は魔界塔士サガの手本になった作品じゃないでしょうか。塔(階層)の世界で、各階層を旅しながらだんだんと上に昇っていくという。

それと、これも個人的な意見ですけど、イース・オリジンは魔界塔士サガの…オマージュ作品。

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