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冷気


冷気という攻撃は、魔界塔士サガの頃から登場し、最新作の秘宝伝説GODにも登場している属性魔法ですが、最初に比べて性質はだいぶ変わってきたようです。

魔界塔士では、サイ系…”爬虫類”…のほか、昆虫系・イモムシ系・クモ系…”節足生物”…ポケモンでいう「むしタイプ」のようなモンスターにクリティカルするという性能でした。
ポケモンだと氷は「ひこうタイプ」や「くさタイプ」にも効果が抜群ですが、魔界塔士では鳥系や植物系に効果が抜群…というわけではありません。

秘宝伝説では魔界塔士と同じく恐竜系、そのほかにトカゲ系や蛇系といった”爬虫類”、また昆虫系、そして新しくカエル系といった”両生類”のモンスターが冷気に弱いという設定になりました。
これだけ見ると冷気が弱点のモンスターが増え、使い勝手が良くなったように思えます。
しかし実際は逆。剣系など○ダメージを持っている厄介なモンスターが増え、また、高位のモンスターは×冷気を持っていないモンスターが多いということで、魔界塔士のように”冷気で鋭く弱点を突く”というより、”グループ魔法であるファイア・ブリザド・サンダーの中から適当に覚えている魔法を使う”というスタンスになりました。
冷気そのものは変わっていないのに、無効化などしてくる敵のせいで相対的に弱くなった感じです。

ロマサガ1では「アイスジャベリン」「吹雪」という風の術法で復活。「ブラッドフローズ」なんかもあります。
アイスジャベリンはイフリートやトカゲ戦士などの敵にクリティカルするという、魔界塔士の冷気に近い性能の術法です。
吹雪は、時空の覇者のトルネドのような全体攻撃の術法。味方と敵のHPの差が大きいせいか、味方が敵に使うより、敵が味方に使われると痛い攻撃です。たとえばフルフルの吹雪。こういう攻撃はロマサガ2のナイトフォークの「地獄爪殺法」などにも似てます。

ロマサガ2にも「ダイヤモンドダスト」という全体攻撃がありますが、ロマサガ1の吹雪と比べるとだいぶ性能は落ちます。
最終皇帝は「月影」が使用可能。ただし、冷気を含む”属性”の概念がロマサガ2から変わり、属性攻撃ではクリティカルすることが無くなりました。
月影はボスが使ってくるほか、ボス専用の全体攻撃に「メイルシュトローム」といったものがあり、ロマサガ2でも”味方が敵に使うより、敵から味方に使われると痛い攻撃”というところが同じ。
”単体”の冷気から”全体”の冷気という大味な性能になり、いかに「光の壁」や「炎の壁」で軽減・無効化するかが重要でした。

大味になった冷気は、ロマサガ3では「ソウルフリーズ」という全体攻撃で登場。しかしこれもまた、ロマサガ1の吹雪と比べると性能は…イマイチ。
トルネードや太陽風(これは冷属性もある)といった全体攻撃があるし、そもそもロマサガ3は全体攻撃の術を使うより、「大車輪」や「練気拳」など全体攻撃の技を使ったほうがいいという、ロマサガ2以上に大味なバランスでした。
それより、メイルシュトロームの性能が強化され、”味方が敵に使うより、敵から味方に使われると痛い攻撃”なのがさらに顕著になった気がします。

続いてサガフロ1では、味方が使える冷気攻撃が激減。
熱属性の重火器や雷光属性の属性の重火器はあるのに、冷属性の重火器は無し。どうしてこうなった?
ロマサガ3の太陽風に似た「超風」という全体攻撃はありますが…冷気は熱属性や雷属性のオマケの属性にされてしまったようです。
ヴェイパーブラストや幻夢の一撃(一部)あたりが冷属性という設定だと面白かったかもしれません。
味方が装備できる盾は敵の冷気を回避する性能があり、ロマサガ2や3同様、敵の冷気をいかに防ぐかというゲーム。

サガフロ2では、味方が使える冷気攻撃の術が、とうとう消滅。どうしてこうなった…

アンサガは、「アイスニードル」という、往年のような全体攻撃の冷気が復活。復活の予兆を見せます。
ただし、「オーバーキル」のような属性攻撃もあり、冷気は”熱属性や雷属性のオマケの属性”な感じは否めません。

そしてミンサガ。
ロマサガ1のリメイク版であり、吹雪が再登場。これはロマサガ1から大幅に強化された術法です。
熱属性なら「火の鳥」、冷気なら「吹雪」、そして光なら「ギャラクシィ」というように、使い分けが重要になりました。
また、幻術には「氷幻術」という新しい術法が追加され、ボス専用の氷幻術は気絶効果ありという、大幅どころか超強化されることに。どうしてこうなった?(いい意味で)



というように、魔界塔士で華々しくデビューした冷気の、ミンサガまでの歴史を追ってみました。
こうしてみると紆余曲折あったんだなと思います。