へっぽこ実験Wiki - Column-ALL-Lance
FrontPage > Column

槍の可能性について語る。



槍というと、秘宝伝説で初登場し、最新作のロマサガMSにも登場している伝統の武器系統だ。
サガでいう槍はどんな特徴の武器なのだろうか。

まず、各シリーズの代表的な槍を挙げてみよう。

秘宝伝説で初登場した槍は【グングニルのヤリ】。
高いAP倍率、グループ攻撃、イージスの盾で回避されないなど、エクスカリバーと並ぶ高性能な武器だった。

時空の覇者ではNPCのボラージュが装備している【グングニル】。
名前こそ前作のものを踏襲しているが、存在感は無かった。

ロマサガ1からは陣形という概念が登場し、槍は”中列から攻撃できる”という特徴の武器に設定された。
しかし、中列から〜というのは味方の陣形のことであり、敵の陣形の後列まで届く必殺技は少ない。
むしろクリティカル効果のある必殺技が重宝されていた。これが後の独妙点穴に引き継がれたのだろうか。

ロマサガ2で登場したのは【竜槍ゲイボルグ】。
この【竜槍】シリーズというのは、その後のシリーズでもお馴染みとなったレア度が高い槍のことだ。
他のコラムで
基本的に両手で扱う武器であり、攻撃力は片手剣と同じくらいだが、盾が使えない。でも、片手剣では出来ないような、リーチを活かした(?)範囲攻撃が豊富である。

と書いたが、これはロマサガ2から始まった槍の特徴だ。
ロマサガ2の槍の範囲攻撃は、「串刺し」<ベルト>「足払い」<縦1列>「一文字突き」<横1列>というように、バリエーションに富んでいる。
後述するが、この”豊富な範囲攻撃”という特徴こそ、槍の最大の特徴だと思う。

ロマサガ3にも【竜槍】シリーズとして【竜槍スマウグ】が登場。
前作からある<縦一列><横一列>という範囲攻撃に加え(<ベルト>は削除)、今作ではなんと<全体>という必殺技が追加された。
これは体術の「錬気拳」同様、『槍で全体攻撃が使えるのはどうなんだ?』という賛否両論がある。ロマサガMSにも全体攻撃の「神雷」が登場しているので、個人的には”アリ”だが…。
「ラウンドスライサー」というバランス崩壊気味の<分身技>もあり、槍技の暗黒期かもしれない。

サガフロ2には【ビーストランス】【氷の槍】という2大クヴェルに加え、【邪龍ウロボロス】という、ドラゴン系からレア武器として拾える【竜槍】もどきが登場。なぜ【竜槍】ではなく【邪龍】というネーミングになったのかは謎である。
ロマサガ2〜3の頃はあんなに豊富だった範囲攻撃は、「スウィング」<サークル>だけになってしまった。まあ、「スウィング」だけでも充分に強いのだが…。

アンサガ…このゲームは槍技の転換期である。
従来の最強技「無双三段」に加え、「独妙点穴」という最強クラスの技が追加されたからだ。
これにより、”HPを削る”のが「無双三段」、”LPを削る”のが「独妙点穴」と、槍技は使い分けが重要となった。
今回の「スウィング」は<全体>だ。サガフロ2と同様、相変わらず槍の範囲攻撃はこの技しかない。

ロマサガMSには【竜槍】シリーズが2つも登場。相変わらずドロップの確率が低い。
前作の「無双三段」と「独妙点穴」という2種類の技が登場。前者は”HPを削る”、後者は”LPを削る”という役割は同じだ。
範囲攻撃は、前作の「スウィング」<サークル>に加え、「光の腕」<ベルト>が新たに追加された。



以上に述べたサガの槍の特徴は
  1. 豊富な範囲攻撃
  2. HP攻撃/LP攻撃の使い分け
  3. ドロップの確率が低く、レア度が高い
この3つだ。

サガの制作者は、インタビューで『槍の効果をうまく使えるようにしたい』と述べている。(※1)
個人的に、武器の技で全体攻撃は、弓の「でたらめ矢」系統、ほか数種類で充分な気がしている。全体攻撃は「火の鳥」や「ギャラクシィ」など、術の仕事だろう。
大剣の「払車剣」、棍棒の「土竜撃」、斧の「ブレードロール」etc…これらの安っぽい全体攻撃技は要らない。減らすか、<サークル>などの範囲攻撃に変更するのがいいと思う。「サークル」は、”2連携目以降にも連携が繋がる”という諸刃の剣だが。
そして、ロマサガ2の頃にあった、<横一列><ベルト>といった範囲攻撃の槍技を増やすことだ。
<ベルト>は「光の腕」でいいとして、もしくは「双龍破」を<ベルト>に戻すなりして。<横一列>は「草伏せ」を性能アップさせるか、「足払い」を復活させるか、あたりだろう。<全体>は…固有技ならいいかな。

ここまですれば、槍が引き立ち、より槍の効果をうまく使えると思うんですけど…いかがでしょう。



(※1)
好きな武器系統はなんですか?
http://sagaf2.com/sp/sp4.html