サザンコンフォート牧場・取材ノート
グアムにはタモンの中心に有名な動物園がある。しかし注目したのは「もっと素朴な動物園がある」というので、乗馬体験させるサザンコンフォート牧場を尋ねることにした。グアム空港は成田の開港以来、24時間稼動している。

グアムの朝日は夏景色
宿泊先のホテルで待つことに。入口には自動回転ドア閉鎖の案内が。日本人観光客が圧倒的に多く(グアム新聞)、ここでも六本木ヒルズでの事故が影響しているようだ。

使用中止の回転ドアー
迎えの車で約1時間弱で目的の南部メリッソ村に着いた。西回りでも東回りでもほぼ突端に位置して所要時間はさほど変わらない。ツアーデスクでは設備が良くないと聞かされていた。なるほど入口は見過ごしてしまいそうな簡単な看板があるだけ。ローカルな農場に迷い込んだという雰囲気だ。

ローカルな雰囲気の園入口
最初に迎えてくれたのは放たれた鶏とシェパード犬。運転手は現地の人で日本語は話せない。車内で「”運転手”という日本語を教えると、シャイな彼はとても喜んでくれた。ライオンを見ているように告げるとオフィスと呼ぶにはお粗末な小屋然とした建物に入っていった。トラと網一枚で接したのは初めての経験で遠巻きに見ていると、マネージャーのジョン・クィチョチョがやってきた。

マネージャーのジョンに戯れるトラのターシャ カメはぼくより長く生きるんです
ライオンを「ラムバートはまだ3才で内気で甘えん坊なんです。」と、とても慣れた日本語で説明してくれる。ディズニーの『Lambert the Sheepish Lion』(内気なライオン)から名前をとったという。促されて、ようやく触ることができた。ライオンがネコ科であることを実感した瞬間である。大きなペットという感じで手にスリスリしてくれる毛の感触がたまらない。このカンパニーには4人のスタッフがいる。その一人、背が高いバリー・コックスさん(アリゾナ出身)がやってきてヒョウのサークルの中へ入っていった。


バリーさんはヒョウがお気に入り
この動物園では檻という感覚がない。動物が居るという感じだ。時々園内を散歩に出されるという。ジョンさんはあまり背が高くない。フランス人とッチャモロ人のハーフで、フィアンセが日本人とか。一生懸命に質問に答えようとして、「え〜と、何だっけ!」というのが口癖。日本語に夢中に取り組んでいるのは、どうやらそのためのようだ。額に汗いっぱいにして、目をキラキラさせながら答えてくれる。乗馬だけを目的の人にとっては休憩場所もない不便さが気になるかもしれない。しかし、孔雀からインコまで鳥の種類の多さやスカンク、アライグマが網一枚で対面できる楽しさは素朴なこの動物園でしか体験できない。そこには動物園の原型を見る思いがする。ペット好きな人にとっては王国のような興味の尽きない動物達に会える。かわいがられているペットにとっても王国のような存在だ。種類の多さではグアム動物園(GUAM ZOOLOGICAL BOTANICAL & MARINE GARDEN)より上だ。

丘から望む園全景
「馬には乗ったことがあるか」と聞かれる。触ったことしかないと答えると乗馬体験をさせてくれることに。馬の鞍にまたがり、チャモロ人スタッフが案内してくれた。ポニーなど14頭いる中で優しそうな初心者向きの馬ということのようだ。
手綱を渡され、テキサススタイルだというしつけをジェスチャーで教えてくれた。
「ライト!レフト!ストップ!OK?・・・レッツゴー!」
あれれ!心の準備もないまま、いざ出発。
スコールもあればぬかるみもある。落ちているヤシの実もあれば木々の間を枝を避けながら馬は馬上の主など無関心に先導に従って進んでいく。ドキドキしながらようやく掴まっていることなどお構いなし。それが自然なんだと教えているようだ。やがて裾野の林間を抜けると折り重なる高台が広がる。もう内股もすっかり緊張で硬い。フィットネスの乗馬で少しは鍛えておくべきか。そんな疲れも高台でココス島など視界いっぱいに広がる海を一望するとワイルドなカウボーイ気分にさせてくれる。

ブラックジョークで和ませてくれるガイド
親しくなった動物達とも名残惜しく園を後にした。

文と写真 そらもね編集部
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運営者
グアムの朝日は夏景色
宿泊先のホテルで待つことに。入口には自動回転ドア閉鎖の案内が。日本人観光客が圧倒的に多く(グアム新聞)、ここでも六本木ヒルズでの事故が影響しているようだ。
使用中止の回転ドアー
迎えの車で約1時間弱で目的の南部メリッソ村に着いた。西回りでも東回りでもほぼ突端に位置して所要時間はさほど変わらない。ツアーデスクでは設備が良くないと聞かされていた。なるほど入口は見過ごしてしまいそうな簡単な看板があるだけ。ローカルな農場に迷い込んだという雰囲気だ。
ローカルな雰囲気の園入口
最初に迎えてくれたのは放たれた鶏とシェパード犬。運転手は現地の人で日本語は話せない。車内で「”運転手”という日本語を教えると、シャイな彼はとても喜んでくれた。ライオンを見ているように告げるとオフィスと呼ぶにはお粗末な小屋然とした建物に入っていった。トラと網一枚で接したのは初めての経験で遠巻きに見ていると、マネージャーのジョン・クィチョチョがやってきた。
マネージャーのジョンに戯れるトラのターシャ カメはぼくより長く生きるんです
ライオンを「ラムバートはまだ3才で内気で甘えん坊なんです。」と、とても慣れた日本語で説明してくれる。ディズニーの『Lambert the Sheepish Lion』(内気なライオン)から名前をとったという。促されて、ようやく触ることができた。ライオンがネコ科であることを実感した瞬間である。大きなペットという感じで手にスリスリしてくれる毛の感触がたまらない。このカンパニーには4人のスタッフがいる。その一人、背が高いバリー・コックスさん(アリゾナ出身)がやってきてヒョウのサークルの中へ入っていった。
バリーさんはヒョウがお気に入り
この動物園では檻という感覚がない。動物が居るという感じだ。時々園内を散歩に出されるという。ジョンさんはあまり背が高くない。フランス人とッチャモロ人のハーフで、フィアンセが日本人とか。一生懸命に質問に答えようとして、「え〜と、何だっけ!」というのが口癖。日本語に夢中に取り組んでいるのは、どうやらそのためのようだ。額に汗いっぱいにして、目をキラキラさせながら答えてくれる。乗馬だけを目的の人にとっては休憩場所もない不便さが気になるかもしれない。しかし、孔雀からインコまで鳥の種類の多さやスカンク、アライグマが網一枚で対面できる楽しさは素朴なこの動物園でしか体験できない。そこには動物園の原型を見る思いがする。ペット好きな人にとっては王国のような興味の尽きない動物達に会える。かわいがられているペットにとっても王国のような存在だ。種類の多さではグアム動物園(GUAM ZOOLOGICAL BOTANICAL & MARINE GARDEN)より上だ。
丘から望む園全景
「馬には乗ったことがあるか」と聞かれる。触ったことしかないと答えると乗馬体験をさせてくれることに。馬の鞍にまたがり、チャモロ人スタッフが案内してくれた。ポニーなど14頭いる中で優しそうな初心者向きの馬ということのようだ。
手綱を渡され、テキサススタイルだというしつけをジェスチャーで教えてくれた。
「ライト!レフト!ストップ!OK?・・・レッツゴー!」
あれれ!心の準備もないまま、いざ出発。
スコールもあればぬかるみもある。落ちているヤシの実もあれば木々の間を枝を避けながら馬は馬上の主など無関心に先導に従って進んでいく。ドキドキしながらようやく掴まっていることなどお構いなし。それが自然なんだと教えているようだ。やがて裾野の林間を抜けると折り重なる高台が広がる。もう内股もすっかり緊張で硬い。フィットネスの乗馬で少しは鍛えておくべきか。そんな疲れも高台でココス島など視界いっぱいに広がる海を一望するとワイルドなカウボーイ気分にさせてくれる。
ブラックジョークで和ませてくれるガイド
親しくなった動物達とも名残惜しく園を後にした。
文と写真 そらもね編集部
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運営者
2006年10月14日(土) 16:32:50 Modified by sora_and_monet
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