find
さまざまな条件にマッチするファイルを検索できる UNIX コマンド。
よく使われる検索条件。
上記の n は、以下の記述ができる。
また、-type の引数 c は以下の 1 文字が指定できる。
よく使われるアクション。特殊文字はエスケープすること。
-printf で使われる format の主な書式指定文字は以下のとおり。このほか、C 言語などで一般的なエスケープシーケンスも使える。
検索条件の演算も行える。以下のリストは優先順位の高い順。
書式
find [パス名] [検索式]
- パス名
- 検索対象のディレクトリを指定する。ここで記述したディレクトリ以下が検索対象となる。空白区切りで複数指定できる。
- 検索式
- 後述の検索式を記述する。
検索式
検索条件
よく使われる検索条件。
| 書式 | 機能 |
|---|---|
| -gid n | 所有グループ ID が n |
| -group name | 所有グループ名が name |
| -name pattern | ファイル名が pattern にマッチする |
| -nouser | 存在しないユーザーに所有されている |
| -nogroup | 存在しないグループに所有されている |
| -path | フルパス名が pattern にマッチする |
| -perm mode | パーミッションが mode に完全一致する |
| -perm -mode | mode のすべてのパーミッションフラグが有効 |
| -perm +mode | mode のいずれかのパーミッションフラグが有効 |
| -regex pattern | フルパスが pattern の正規表現にマッチする |
| -type c | ファイルのタイプが c（後述） |
| -uid n | 所有ユーザー ID が n |
| -user name | 所有ユーザー名が name |
| -iname pattern | 大文字・小文字を区別しない -name |
| -ipath pattern | 大文字・小文字を区別しない -path |
| -iregex pattern | 大文字・小文字を区別しない -regex |
上記の n は、以下の記述ができる。
| 書式 | 機能 |
|---|---|
| n | n に完全マッチ |
| +n | n より大きい |
| -n | n より小さい |
また、-type の引数 c は以下の 1 文字が指定できる。
| 文字 | 機能 |
|---|---|
| b | ブロックデバイス |
| c | キャラクタデバイス |
| d | ディレクトリ |
| p | 名前付きパイプ |
| f | 通常ファイル |
| l | シンボリックリンク |
| s | ソケット |
アクション
よく使われるアクション。特殊文字はエスケープすること。
| 書式 | 機能 |
|---|---|
| -exec command ; | {} をファイル名に置き換えて command を実行 |
| -ok command ; | 実行前に確認する -exec |
| ファイル名のフルパスを表示する | |
| -printf format | format（後述）を表示する |
-printf で使われる format の主な書式指定文字は以下のとおり。このほか、C 言語などで一般的なエスケープシーケンスも使える。
| 書式 | 機能 |
|---|---|
| %f | パスを除いたファイル名 |
| %g | 所有グループ名、もしくは ID |
| %G | 所有グループ ID |
| %h | ファイル名を除いたパス |
| %k | Kbyte 単位のファイルサイズ |
| %p | ファイルのフルパス名 |
| %s | byte 単位のファイルサイズ |
| %u | 所有ユーザー名、もしくは ID |
| %U | 所有ユーザー ID |
演算子
検索条件の演算も行える。以下のリストは優先順位の高い順。
| 書式 | 機能 |
|---|---|
| ( 〜 ) | 括弧内の検索式を先に評価する |
| 否定 | |
| -o | 論理和（左辺が真なら右辺は評価しない） |
| , | 左辺と右辺の両方を必ず評価し、右辺の結果を返す |
2006年02月20日(月) 21:24:30 Modified by sourcewalker