スティッフパーソン症候群(stiff-person syndrome:SPS)[別名:スティッフマン症候群(stiff-man syndrome:SMS)、全身硬直症候群、全身強直症候群]という病気のまとめwikiです。

ここは、関連のありそうな情報、まとめる前の情報などを貼り付けておく場所です。

下記項目は別ページに記載しています。

2009/9/1 追加
  • The Official Patient's Sourcebook on Stiff-Person Syndrome: A Revised and Updated Directory for the Internet Age (ペーパーバック) [ amazon.co.jp ]
  • Anesthetic management of a patient with stiff-person syndrome and thymoma: a case report
 (スティッフパーソン症候群と胸腺腫患者の麻酔管理:症例報告)[ Chinese Medical Journal ]



海外のサイト

患者会
  • SMS Support Group (UK)
  • Stiff Person Syndorome Association (US)
    (spsaonline.net から移動したようです)

ニュース記事
希少疾患関連団体(NORDやEURODIS)の記事
フォーラム


Riについて
参考: NEUROONCOLOGIC VENTRAL ANTIGEN 1; NOVA1- OMIM
Ri(Ri抗原、Ri antigen)は選択的スプライシング因子の一種。Nova-1とも呼ばれる。

選択的スプライシングとは、ある特定の遺伝子転写から複数のタンパク質が作られる現象。
スプライシング因子は、遺伝子の転写に関わるタンパク質のこと。
タンパク質がつくられるとき、DNAから必要な遺伝子を含む部分(エキソン)と不必要な部分(イントロン)がコピーされ、RNAができる。
RNAから、必要な部分だけを切り出す作業(スプライシング)が行われ、その結果、必要な部分だけになったRNAをmRNAと呼ぶ。
mRNAの遺伝子情報を元にして、タンパク質がつくられる。
スプライシングのとき、同じRNAから異なるmRNAがつくられることがある。これを選択的スプライシングといい、
この働きに関与するものを選択的スプライシング因子という。

マウスの実験では、Nova-1は神経に関係したタンパク質のスプライシングに関与しているとされる。
関与しているタンパク質は40あり、そのうち34はシナプス関連(神経伝達物質の受容体など)のタンパク質。
その中にはゲフィリンも含まれる。

抗Ri抗体によって、選択的スプライシングに何らかの障害が発生し、神経伝達に支障が出ている可能性がある。
抗Riは、腫瘍随伴性神経症候群で陽性となる場合が多い。脳幹脳炎で陽性の例も。



PubMed(英文)でスティッフパーソン症候群のリハビリor理学療法を検索
Google Scholar(英文)でスティッフパーソン症候群のリハビリor理学療法を検索



他の自己免疫性神経筋疾患との比較(作成中)
病名発症部位炎症抗原神経変性筋収縮他の臨床特徴日本の患者数日本の人口割合IVIg(EFNS)血漿交換
SPSCNSGAD, APH亢進数十?推奨(Lv.A)[ASA]III
MSCNSCNS脱髄性低下/亢進約12,00010万に8〜9人推奨(Lv.A,B)[ASA]II-III [AAN]再発性に推奨(Lv.B)、ステロイド不応劇症性で考慮(Lv.C)、慢性か副進行性に推奨(Lv.A)
CIDPPNSPNS脱髄性低下10万に1.61人推奨(Lv.A)[ASA] I [AAN]短期治療(Lv.A)
GBSPNSPNSGM1, GD1b, GQ1b脱髄性低下年間10万に1〜2人推奨(Lv.A)[ASA] I [AAN]重症に推奨(Lv.A)、軽症に有効(Lv.B)
MGNMJ (PNS)AChR, MuSK低下胸腺異常(70%)約6,00010万に5.1人急性悪化、重症短期に推奨(Lv.A)[ASA] I [EFNS]悪化、短期に推奨(Lv.A)、長期持続に推奨(Lv.B)
LEMSNMJ (PNS)VGCC低下腫瘍随伴(50%)[ASA] II
ISNMJ (PNS)VGKC亢進
略語…
[病名]SPS:スティッフパーソン症候群、MS:多発性硬化症、CIDP:慢性炎症性脱髄性多発神経炎、GBS:ギラン・バレー症候群、MG:重症筋無力症、LEMS:ランバート・イートン筋無力症候群、IS:アイザックス症候群、
[部位]CNS:中枢神経系、PNS:末梢神経系、NMJ:神経筋接合部、
[抗原]GAD:グルタミン酸脱炭酸酵素、APH:アンフィフィシン、GM1,GD1b,GQ1b:ガングリオシド、AChR:アセチルコリン受容体、MuSK:筋特異的チロシンキナーゼ、VGKC:電位依存性カリウムチャネル、VGCC:電位依存性カルシウムチャネル、
[団体]ASA:アメリカアフェレシス学会、EFNS:ヨーロッパ神経学会、AAN:アメリカ神経学会
[ASAレート]I:標準的治療(適格だが義務ではない)、II:たぶん有効である(通常は第一選択治療)、III:試験不十分、IV:制御下試験の実績なし
海外の人口割合:
LEMS…アメリカでは、推計でSCLCのおよそ3%がLEMSで、SCLCの有病率は100万に5例なのでSCLC随伴LEMS患者は1000万に1.5例。SCLC随伴LEMSは腫瘍随伴LEMSの50-70%、LEMS全体では25-35%ほどになるので、1000万に4-6例くらいの計算になる。(参考:Medscape

参考:




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