参考:Spectrum of neurological syndromes associated with glutamic acid decarboxylase antibodies: diagnostic clues for this association
(グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体と関連する神経性症候群の範囲:関連を診断する手掛かり)[
Brain ]
- 上記の文献では、抗GAD抗体が高値である神経性症候群患者を評価するときのポイントが記載されている。
- 1. 高値のGAD抗体は、SPSの他に、異なる神経性症候群と関わっている。
- 2. GAD抗体は、1型糖尿病、または他の内分泌自己免疫不全の合併を表しているだけかもしれない。
この状況では、GAD自己免疫が神経性症候群に関係しており、患者に免疫治療を行うべきか確認するため、
GAD抗体の髄腔内合成が陽性であるという証明が重要である。
- 3. 小脳性運動失調(GAD抗体が高値の病気ではSPSの次に多い)は、統計上、臨床上、免疫学上で同じ特徴をSPSと共有する。
- 4. 1型糖尿病の既往歴のない患者が(GAD抗体高値の)神経性症候群を発病するとき、腫瘍が原因であることを示唆する。
GAD抗体の調査結果はこの可能性を除外せず、潜在的ガンを確認するため、適切な研究がされるべきである。