ちょっと、こっちへ移動しようか。
ここの床。コンクリート打ちっ放しでしょ。
普通の工場だとリノリウムだったり、塗装したりするじゃないですか。
実は、これがうちの工場の秘密。
ここに工場を作るときに、工務店に相談して炭をたっぷり練り込んでもらったの。
炭を入れると工場内の雰囲気がしっとりして、雰囲気も安定して、豆にも良い効果があって、美味しい納豆を作りやすくなるから。。
あとね。
納豆作りで大切なのは豆の色を殺さないこと。
それって、色白な納豆に仕上げるってことですか?
実は、色白で柔らかでなめらかな煮豆がこちらの納豆の一大特徴。それと比べると、一般的な納豆ってけっこう茶色っぽいんですよね。
低圧で長時間蒸煮すると納豆が黒っぽくなっちゃう。だから、ちょっと勇気が必要なんだけど高圧で短時間で仕上げる。これがうちの秘訣。
苦味が少ないのも不思議なんですが。
大豆にはサポニンが含まれるためだと思うのですが、どうしても後味にほんのり苦味が残ります。でも、これが目立つもの、控えめなもの、感じないものがあるのが不思議でそんな質問をしてしまいました。
それは、たぶん水のせいかな。
あとね。おもしろいのが、うちの工場に小学校3年生くらいのが見学に来るんだけど、そこにいろんな納豆を食べさせてみるんだけど。。
室出しそのままの納豆とか、冷熟させた納豆とか食べ比べさせてみると、あいつらはおもしろいねぇ。
なんて。。話が次から次へと展開していきます。
taiji141さん。
これ見てくださいよ。
秋田社長が嬉しそうにこちらの道具を紹介してくれます。
これはね、塩納豆に使う糀の発酵タンクなんです。
マツコの後、塩納豆の発注がいっぱいきたけど、塩納豆ってそんな短期間で作れる商品じゃなくて、半年かかるからって説明させていただきました。
あっ。工場内の解説を端折っちゃいました。
工場棟の奥のどん詰まりが室で複数個設置されています。
ここで右側回って折り返したあたりに置かれてたのが、この発酵タンク。そして、このエリアが作業スペースとなっているわけです。
こんにちわ!
こちらは、カップ納豆を梱包中の社員の皆様。
お盆休みの真っ最中なんですけど、休み明けの納品の準備をされているのだとか。。日配商品ってほんと大変です。
秋田社長が補足の説明をしてくれました。
今までのカップ納豆って、よこに2連3連って並ぶでしょう。そうすると、冷ケースでのフェースが大きくなっちゃうから、スーパーだと嫌われることがあって。。じゃぁ、カップ納豆を縦に積めば問題が解消すると思って開発したのがカップ納豆の新シリーズ商品。
そう思って作ったんだけど、今のところ手作業でパッケージングしてるからちょっと失敗かもって思ってる。
工場長が、自動化できるように考えとくよって、ずいぶん前に言ってくれたけどまだできてなくて。。これが自動化できないと、ちょっと手間かかりすぎ。
工場長も今忙しすぎるからしょうがないんだけど。
そんなセリフに、社長ならではの思惑が見え隠れします。
ところで、冷熟庫はどちらにあるんですか。
私の常識では、室のすぐ隣にあるはずの冷蔵倉庫が見当たらず、思わず質問してしまったのですが。。
じゃぁ、ご案内しますね。
みなさんご安心ください。工場の規模からするとかなり大きめの冷蔵倉庫が入り口側の方に設置されていました。
チルド帯というよりは冷蔵庫内温度な感じ。
半ズボンでうかがった私にはちょっと寒すぎるけど、カートに乗せられたまま冷やされている各種納豆の姿が楽しかったです。
この部屋なら写真を撮っても良かったのでしょうが、とにかく説明を聞いてるだけで忙しい七転納豆探検隊をお許しください。