GD1942 ドイツ陸軍

WW2に置けるドイツ陸軍の方針

当初からソ連陸軍を仮想敵としていた。
装甲部隊による電撃戦を主たる戦術としており、機動戦に適合した分権的な組織となっている。
装甲戦力の充実と、装甲戦力を支える歩兵・砲兵・兵站の機械化にそれ以上の比重を置いていた。


装備

共通

1940年までの主要な弾薬は7.92mmx57弾とし、以降は5.56mmx45弾を使用するものとされた。
対戦車用の徹甲弾としては、APCR弾ではなく、APDS弾が開発された。主な砲弾は以下の通り。
Pzgr36APCBC弾空気抵抗と傾斜装甲の効果をなるべく抑えるように作られているが、APDSに比べると貫徹力に劣る。
Pzgr39APDS弾遠近ともに高い貫徹力を発揮するが、戦略物資であるタングステンを使用している。砲弾の直進性が高い為、距離の照準が甘くても命中させやすい。
Gr38 HI/BHEAT弾距離に関係なく、砲弾の3倍程度の装甲貫徹力を持つが、特性上低速で発射されるため遠距離射撃では山がちな弾道となり、命中率が下がる。初速に関係なく威力を発揮する為、短砲身砲に優先配給された。
また、高射砲、対戦車砲、戦車砲の開発を一本化し、弾薬にもなるべく互換性を持たせる努力が図られた。


戦車

名称軽戦車"ルクス"
武装20mm機関砲(2cm KwK30 L/55)、同軸機銃、発煙弾発射装置
防御表面硬化装甲。車体・砲塔正面20mm(傾斜30度)、車体側面15mm(傾斜20度)
エンジン水冷ガソリンエンジン350馬力、最高速度60km/h
重量15t
乗員3名
備考訓練用に開発された軽戦車。
トーションバーサスペンション、後輪駆動、傾斜装甲、空中投下(後に断念)など戦車開発技術の実験台的要素が強い車両だった。
装甲車両の頭数をそろえるため実戦にも投入され、"フクス"が大量導入されるまでは偵察任務に就いた。
ポーランド、スペインに派遣された車両の一部は3.7cm Kwk L/46.5を装備したが、戦車長が装填を行うため不評だった。
1938年以降、大半はヴェスペに改造されたが、工兵隊向けに装甲ドーザ、地雷処理車、火炎放射戦車なども存在する。

名称突撃砲"ヘッツァー"
武装75mm砲(7.5cm Kwk36/43 L48)、車長用機銃(車内から操作)、対人防御兵器"Sマイン"、発煙弾発射装置
防御表面硬化装甲。車体正面60mm(傾斜35度)、車体側面20mm(傾斜40度)
エンジン水冷ガソリンエンジン350馬力、最高速度60km/h
重量16t
乗員4名(戦車長、運転手、砲手、装填手)
備考T-34を仮想敵とした突撃砲。
史実のヘッツァーとほぼ同じだが、車体はルクスと共通のものを利用している。
ズデーテン併合後はLT-38車体を利用したタイプである、ヘッツァー(t)も生産された。
76mm砲では正面貫徹不能。85mmには600mまで耐える。
歩兵師団の火力支援(直協)と対戦車能力を統合するべく開発されたが、安価なため同盟国でも大量にライセンス生産された。
同じ車体を利用した火炎放射戦車等がある。


対戦車砲

名称Pak36/40 7.5cm L48
備考牽引式の48口径75mm対戦車砲。
これ以上の対戦車砲は人力での陣地移動が困難なほどの重量になってしまう。
開発当初から、戦車砲への発展(7.5cm Kwk36/43 L48及び7.5cm Kwk39/43 L70)を想定。
APCBCなら300mでIS-2とT-34シリーズを撃破できる。
APDSなら800mでIS-2を、1500mでT-34シリーズをを撃破できる。

名称8.8cm Pak36/43 L71
備考牽引式の71口径88mm対戦車砲。
開発当初から、戦車砲への発展(8.8cm Kwk36/43 L71)を想定。
人力での陣地変更は不可能。
APCBCなら600mでIS-3を、2300mでIS-2を、3000mでT-34シリーズを撃破できる。
APDSなら1300mでIS-3を、3000mでIS-2を撃破できる。防御戦の最終ラインとして活躍した。


対空火器

名称8.8cm Flak35/41
備考史実のFlak41とほぼ同じ88mm高射砲。
開発当初から、戦車砲への発展(8.8cm Kwk36/43 L71及び8.8cm Pak36/43 L71)を想定。
1935年採用。単に"アハトアハト"といった場合、本砲をさすことが多い。

名称2cm Flakvierling36/38
備考史実の2cm Flakvierling38にあたる発射速度は毎分1800発の20mm4連装機関砲。
車載を考慮してZSU-23-4のように砲身を中央に寄せて、閉所でも左右から給弾しやすくなっている。
大戦後半にはレーダーによる連動射撃も可能となった。

携行装備

名称新型野戦服
備考冬季・夏季の迷彩野戦服を配備した。ドイツ軍では、フィンランド軍の下士官を招いて、冬季戦用装備の開発についてアドバイスを受けた。

名称Gew35/43
備考史実のワルサーGew43半自動小銃。
Stg40/44の装備と同時に同盟国へ売却された。
7.92mm弾X12発をボックス型マガジンに収める。1935年採用。

名称MP35/40
備考9x19弾を使用する短機関銃。史実のエルマ・ベルケMP40短機関銃の改良型。
全長を縮め、マガジンをダブルカラムの30連バナナ型に変更することで取り回しがさらに良好となった。~特殊部隊向けにフォアグリップやダットサイトやサイレンサーが用意されている。
見栄えだけはMP5Kに近いものになった。

名称SG35/43
備考Gew35/40の中から、試射成績のよかった個体に民間の高精度スコープやバイポッドを装着し、トリガー周りを調整した狙撃モデル。
この狙撃銃を与えられるのは選抜された射撃技能優秀者で、特殊部隊員と捜索部隊(レンジャーにあたる)向けに配備された。
彼らは、遠距離から指揮官を見分ける技術や、冬季に単独で行動できるように特殊な訓練を受けた。
通常はスポッターとスナイパーの2人1組で行動し、長距離潜入・偵察任務を行なった。
また、指揮官、通信兵、政治将校、下士官の優先順位で狙撃を行った。
べテラン軍人が不足していた赤軍にとっては頭痛の種だった。

名称MG34/42
備考7.92mmx57弾を毎分1200〜1500発の速度で発射する汎用機関銃。
給弾はベルトリンクまたは100連弾薬箱を装着。
ほぼ史実のMG42だが、この機関銃を元に機銃架を開発するため装甲車両や航空機に搭載可能。
2007年07月27日(金) 13:27:59 Modified by ID:3tf26dfwlA




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