タマフルたまり場 - カニと修造
カニと修造(かにとしゅうぞう)

概要

2009年9月19日放送サタデーナイトLaboでの「スクリプト・ドクターというお仕事」特集で
映画において観客が思い入れのできる主役の描き方として
ゲスト出演した三宅隆太さんが披露したカニと修造を登場させた例え話のこと。
映画制作当事者ならではの脚本手直しの考え方として具体的でわかりやすく
カニと修造という取り合わせの妙もあってタマフル・リスナーの間で広まった。

グルメリポーターとして漁船に乗り込んだ修造が漁で獲れたてのカニをおいしそうに食べる、
という演出の映像を観た観客はおいしい食べ物を頬張る修造に対して思い入れを持ちながらその映像を観るが
同じエピソードでも修造がカニを食べるシーンの直前に、
ファインディングニモのように擬人化されたカニ一家の海底でのほのぼのとしたやりとりと団らん風景が描かれた後
出勤途中のお父さんカニが船上の人間によって捕獲され、その場でさばかれ人間に食べられてしまう、
という演出で映像を観た観客は先程と同じエピソードにも関わらず
修造ではなくお父さんカニに対して思い入れを持ってしまう、
といったように映画においてはエピソードの描き方とシーンの挿入の仕方によって
同じエピソードでも観客が思い入れをする対象が変わってしまうことを解説した。

修造という名前がグルメリポーターとして登場するのは
フジテレビのグルメ番組『くいしん坊!万才』のリポーターを松岡修造がつとめていることから。

関連語

三宅隆太
第9地区 - 映画に登場するエイリアンと人間の描き方を"カニと修造"理論で説明した。

関連podcast

スクリプト・ドクター特集後編カニと修造のエピソード登場回

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