アメリカのヒップホップ・グループ、エリックB&ラキム(Eric B. & Rakim)の曲のこと。
1987年7月(アメリカ発売)にリリースされた彼らのデビュー・アルバム『Paid in Full』に収録され、後にシングル・カットもされた初期の代表曲である。リリース当時の音楽業界がLPからCDへとフォーマットを移行しつつある時期であること、ヒップホップもオールドスクールから抜け出し1990年代のスタイルへ変化をし始めた時期であること、更にこの曲の重いベースラインがイギリスでのレアグルーヴのシーンと重なりクロスオーヴァーな支持をされたことなど、複数の要素が集中し1987年夏から翌年にかけての象徴的な響きをを持ったため、当時18才の
宇多丸少年の夏のサウンドトラック的意味合いを持つ重要曲として1987年を語る際の例えとして「"Paid in Full"が流れていたあの夏・・・」というように繰り返し引用されている。
なお、この曲については
第三会議室PRESENTS名盤各務塾VOL.8としてヒップホップ情報サイトAmebreak内でK Dub Shine、
伊藤雄介と三人で解説した動画コンテンツが詳しい。