ハシリドコロ

科目:ナス科
漢字:走野老 莨菪 
【コメント】
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l-ヒヨスチアミンやラセミ体のアトロピン(dl-ヒヨスチアミン)、ノルヒヨスチアミン、l-スコポラミンなどのトロパンアルカロイドを含む有毒植物で、全草に毒があり根茎と根が特に毒性が強い。これらの物質は副交感神経を麻痺させるため、嘔吐、下痢、血便、瞳孔散大、めまい、幻覚、異常興奮などを起こし、最悪の場合には死に至る。また、ハシリドコロに触った手で目をこすると瞳孔が開き、眩しく感じられる。
一方、適正な用法・用量で使用すれば鎮痛、鎮痙などの効果があり、根茎と根はロートコン(莨菪根)という薬品として日本薬局方にも収められている。ロートコンに含まれるアトロピンは硫酸アトロピンの原料になり、ロートコンの成分を水またはエタノールに浸出させたものはロートエキスと呼ばれる。
なお、新芽はフキノトウと間違えやすく、誤採取による食中毒の防止に気をつけることが大事。




【撮影記】
30.3.31 大紀町大内山 南亦山
    図鑑では見ていたが、花をつけた自生種に初めて遭遇し感激。比較的、寒い地域に分布しているイメージがあり、まさか三重県の南部の山間部
    で出会えるとは思わなかった。
  

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