だんちゃ？せんちゃ？たんちゃ？
松下智氏の『製茶の民族 〜製茶文化の源流〜』によると、
「磚茶（せんちゃ）は、製品の茶を遠方へ送るために、その量をコンパクトに圧縮して搬送量の合理化を図ったもので、緑茶から造るものを「緑磚茶」、紅茶から造るものを「紅磚茶」といっている。磚茶の歴史については、的確なる説明資料は目に止まらないが、『茶経』にある製茶法の「団茶」が初見ではないか、と思われる。当時は、人の手で丸めて団子状にしていたもので、この団子を型詰めにしたものが、『茶経』の製法になっている。現在、手作りの団茶を造っているのは、広西壮族自治区に確認できるが、他省の産地はそのすべてが機械によるもので、その呼称も「磚茶」となっている。この「磚」の字を「ダン」と読ませるのか即断できかねるが、手作りの団茶から発展したものであって、その呼称もそのまま引き継がれたものである。製法そのものには磚に変わって、機械による加工、プレスであり呼称としては古い団茶がそのまま慣例として使われていると見られる。」
磚茶は『緑茶の事典』では「たんちゃ」、磚茶って「だんちゃ」？「せんちゃ」？「たんちゃ」？
written by sakataka
松下智氏の『製茶の民族 〜製茶文化の源流〜』によると、
「磚茶（せんちゃ）は、製品の茶を遠方へ送るために、その量をコンパクトに圧縮して搬送量の合理化を図ったもので、緑茶から造るものを「緑磚茶」、紅茶から造るものを「紅磚茶」といっている。磚茶の歴史については、的確なる説明資料は目に止まらないが、『茶経』にある製茶法の「団茶」が初見ではないか、と思われる。当時は、人の手で丸めて団子状にしていたもので、この団子を型詰めにしたものが、『茶経』の製法になっている。現在、手作りの団茶を造っているのは、広西壮族自治区に確認できるが、他省の産地はそのすべてが機械によるもので、その呼称も「磚茶」となっている。この「磚」の字を「ダン」と読ませるのか即断できかねるが、手作りの団茶から発展したものであって、その呼称もそのまま引き継がれたものである。製法そのものには磚に変わって、機械による加工、プレスであり呼称としては古い団茶がそのまま慣例として使われていると見られる。」
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