NPO法人日本茶インストラクター協会南九州会員による活動情報および日本茶情報サイト

おくみどり
【解説】
「おくみどり」は「やぶきた」より萌芽期で11日、摘採期で8日遅い晩生の品種です。
新芽の硬化が遅く、伸びがよく、多収です。外観色は濃緑色で、香味はさわやかで
すっきり感があります。特に個性的ではありませんが欠点やくせが少なく、
使いやすい品種といえます。

三重県では近年急に栽培面積が増えています。愛知県ではてん茶として、福岡県では
玉露としても高く評価されています。佐賀県では品種組み合わせ用の晩生品種として
注目されています。宮崎県、鹿児島県では栽培面積が伸びています。
品種登録は1974年。

というのが「おくみどり」に関する解説です。

実は私もおくみどりは好きなのです。
なんとなく甘味を感じる風味です。
単品でも良いですが、やぶきたと合わせると、お茶の味にまるみが出て、
最適なブレンドが出来たときは旨みとコク(渋み含む)のバランスがなんとも
いえない、私のお気に入りのお茶になります(ただし相性が良く、うまくブレンド
が出来た時)

では、単品ならどうなのでしょう?玉露用としても注目されているように、
旨みの多い、なおかつ、いやみの少ない香りで、確かにすっきり飲めます。
しかし、やぶきたの持つコクはやや薄めです。
ここで言う「コク」とは、簡単にいうと「渋み」とほぼイコールですが、
悪い意味での渋みではありません。いい意味の「渋み」という言葉が存在するか
分かりませんが、存在するとしてそれが私のいう「コク」です。

話しがずれましたが、今のところ私にとって「おくみどり」は、「やぶきた」と
タッグを組んで、素晴らしい成績を残すプロレスラーのようなものです。
単独では・・どうなんだろう・・と考えていて、思い出しました!

先日、熊本県の優秀な茶業者の団体である熊本県茶振興協議会(名称はこれでいいのか?)
と茶商青年部の茶審査会が開かれ、そこで選ばれた上位3位のお茶の2つまでが
「おくみどり」であったことを思い出しました。
やはり、高い評価を受ける品種なのですね!

問題点は晩生なので、荒茶として市場に出す場合、時期が遅い分、価格的に不利
なのか、とも思います。  これは生産する側から見た場合ですね。

自分とこで仕上げをして。製品として出せるところでは、強い武器になるのでは
ないでしょうか。

おくみどりは腕によりをかけて作れば、やぶきたを突き抜ける品種になる・・
かも知れない。
            おちゃ118


おくみどり(熊本県茶業研究所)

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