帝国の竜神様64

1942年 7月3日 東京 国会議事堂 衆議院本会議


 新首相に指名された小磯國昭予備役大将の国会演説は後の議会政治に3つの影響を与える事となった。
 第一に施政方針演説と呼ばれる、政府の長として議会でその年一年間の政府の基本方針や政策についての姿勢を示す為に行われる演説を行ったこと。
 第二に貴族院議員として国会内に席を持つ事となった、日本人に化けた銀幕更衣ダーナの初登院。
 第三もダーナがらみだが、議会初の女性議員誕生という女性参政権開放の瞬間である。

「まず、議員の皆様に帝国の現状を、そして帝国が何をするのかをお伝えしたい」
 そう言ってはじまった施政方針演説ははっきりとこの国が何かに舵を切った事を伝えていた。
「我が国は竜神様の加護によって大陸の戦争から勝利する事ができました。
 戦争は終わったのです」
 開口一番に飛び出る勝利発言に議事堂の議員からざわめきが漏れる。
 勝ったはいいが領土も賠償金も取れず、現状において戦争を始めた陸軍に対する風当たりは強く、その圧力をかわす為に戦時動員の解除や女性参政権の部分的開放等の政策で国民世論を和らげようとしているのはこの場の全員が知っている。
 その上で、小磯首相の戦争勝利宣言はこの内閣において新たな戦争をしないとも受け取られかねなかった。
 事実、対ソ戦を準備していた一部の陸軍将校はこの演説を聴いて「この内閣は二ヶ月で潰す」と決意したという。 
「我々は平和の配当を受け取らねばなりません。
 それも竜神様が用意してくれました。
 新たなる新世界、竜州です!」
 既に議員達の手元には航空写真で取られた竜州の大地が広がっている。
「面積では約400万K屬里海量疑佑旅嗅遒鯆觜颪藁疑斥佑旅グ佞慮機⊂渡してもらう事で合意しました。
 次の写真を見ていただきたい」
 砂と岩ばかりの荒地が一転、緑色の草原写真が広がっている。
「これも竜州、現在帝国が駐屯している撫子三角州近辺の写真であります。
 この地は化け物達が闊歩し、大地を死に至らしめている呪われた地でありますが、帝国陸軍の奮闘によって撃退!
 こうして開放された土地はわずか二ヶ月でここまでの緑を取り戻すのであります!」
 もちろん、その段階で払われた壊滅的打撃など小磯総理の耳にまで届いていない。
「この地の化け物を討伐し、黒長耳族・獣耳族を保護し、この竜州に帝国の王道楽土を築くのです!
 我が帝国は、この地への殖民を10年間で2000万人規模で行うことをここに表明します!」
 ざわめく議事堂に議長の「静粛に」という声が響くがざわめきは収まらない。
 日本本土人口が現在8000万人。その1/4を竜州に送るという突拍子も無い案は、先が見える議員にとって理由と帝国内政の追い込まれぶりに気づいてため息をつく。
 これは移民などではなく、はっきり言えばていのいい棄民政策なのだと。
 本土人口8000万の内、一次産業者が半数の4000万人でその半分が小作民という事実を知っている議員は、その2000万人というのが誰なのかあっさりと分かるというもの。
 それを10年で片付けるというのだから、いかに帝国内政が崩壊していたか白状したようなものだった。
 近年の農業収穫不信が小作争議とそれに付随する共産革命の恐怖と絡まって、国政が対外強硬路線を取らなければならなかったのは記憶に新しい。
 さらに国政中枢に関与する人間ならばその嘆きも大きくなろうというもの。
 近年の凶作の回数が半分以下ならば、『飯が食える』という理由で農家の次男三男坊が入隊せずに軍そのものの肥大化は防げたはずだった。
 しかも去年の事だが、せめて昭和16年の収穫物がまともに取れていればあわや対米戦という事態までに行かなかったものをと。
 あれで間違いなく日本の世論のたがは外れた。
 国民にご飯を食わせない政府がどうなったかなど、おとなりのロシアがソ連と国名を替えた時点でいやというほど思い知っている。
 大陸から足抜けした事で、国内に動員解除した兵士達が戻ってきている事も国内問題化しつつある。
 英独向け輸出で息をついているとはいえ、国内産業は最盛時の8割までしか稼動していない。
 軍事関連予算の縮小が確定な現状で、この二割の余裕を使う場所は竜州しかなかった。
 大陸浪人連中を屯田兵として竜州に派遣してすり潰す。
 どこの明治維新時の北海道開発かと言いたくなるが、規模はちがえどやろうとしている事はまさにそれだろう。
「議員諸君におきましては、疑問に思う者もいるでしょう。
 この広大な竜州を開発する金は何処から出るのか?と。
 それも彼女達のお陰で解決しました。
 彼女達が得る竜州譲渡金は全て帝国の開発国債にあてる事を既に取り決めています!
 彼女達は、助けてくれた帝国に対して『共に歩みたい。共に助け合いたい』と助力を申してくれたのです!!」
 その演説途中に巻き起こる拍手。
 与党体制翼賛会の議員からのさくらなのだが、その拍手される相手は傍聴席で京友禅を着て議場のあだ花を決め込んでいたが、その拍手が自分に向けられているのを知って深々とその美しい黒髪を下げた。
 その姿を同じ傍聴席から眺めている男が三人。
 海軍軍令部総長とその友人の軍事参議官とその副官だったりする。
 なお、その副官の自称性奴隷も日本人に化けて京友禅を着て拍手を浴びている一族の大長の後ろに付いていたりする。
「やっと、我が国にも大航海時代が来たか」
 山本軍令部総長は自虐的にその拍手の光景を眺めて愚痴る。
 なお、『帝国の開発国債』という小磯総理のロジックに気づいた者は拍手をしている連中にはいない。
 この開発国債の資金で開発されるのは竜州ではなく本土だったりする。だから『帝国の開発』国債なのだ。
 帝国経済再生の絶対条件は欧米に物を売る事に他ならない。
 欧州で戦争という需要があるのに国内産業が軍事関連で回していた背景に、ブロック化経済と米国向け輸出の途絶というのがある。
 特に米国に繊維を売らないと帝国経済は健全に回らない。
 その為になんとしても米国に経済制裁を解除してもらわないといけなかったりする。
 なんでこれで戦争をふっかけようとしたのだろうと山本は今更ながら思い知る。
 だからこその対米戦回避であり、六者協議から続く対米外交改善である。
 豪州を使った三角貿易でもまだ価格競争力があるこの繊維は帝国の文字通り蜘蛛の糸であった。
 だからこそ、小磯首相はこの言葉を用いて演説を締めくくった。
「議員諸君に問いたい。
 かつての欧州の人々はアメリカ大陸を発見し、450年をかけてかの地を繁栄させてきたのです。
 その成功例がアメリカ合衆国であります!
 我々には偉大な先人達がいます。
 だからこそ、我々に竜州開発ができない訳はありません!」
 万雷の拍手が議場に響き渡る。
 ここまで露骨な対米外交のシグナルというのも珍しい。
 この内閣は明確に「異世界開発するから世界大戦参加しません」といっているに等しい。
「名前が違う。
 彼女達の技術を用いるから、『大転移時代』とでも評すべきだな」
 拍手の最中に山本の言葉に突っ込んだのは堀軍事参事官。山本と同じように苦々しい顔をしている。
「どう違うんだ?」
 その区分けに冗談と感じた山本が掘に笑いかけるが、堀の顔はいたって真面目だった。
「異世界への転移技術は撫子様を始めとした彼女等の特権技術だ。
 自らが移動の中核技術を握っていないのに大航海時代みたいに好き勝手してみろ。
 彼女達と歩調を合わせて協力しないと簡単に破綻するぞ。
 その為に名ぐらい譲る。そういう意味での名の違いだ」
 下田の転移装置については撫子やメイヴ・ダーナの言葉を鵜呑みにしなければならないあたり、危険性は高い。
 以前、一部海軍軍人が、
「その装置を使ってこの世界の場所に飛ぶ事はできるのか?」
 と尋ねた時の解答などその最たるものだったりする。
「できるぞ。
 ただ、術者がその場所を知っている事が条件じゃがな。
 わらわをその場所に行かせてくれるのか?おぬし等?」
 完全に遊ばれている回答を寄越したのは、マリアナ帰りでチョコとアイスに夢中になっている竜神様。
 なお、当人の話だとマリアナはその対象に入ったので、「日帰りでマリアナに泳ぎに行くのじゃ!」とほざいて拳骨をもらったとかなんとか。
 そんなお気楽思考で「米国=チョコとアイスの国」と餌付けされた竜神様は、一度米国に行けばその後転移装置を使って米国に行ってチョコとアイス食べ放題と気づいて、
「チョコとアイスを食べに米国に行くのじゃ!」
 とほざいて大問題となり、尋ねた馬鹿野郎はマリアナに島流しにされて今頃は馬鹿人魚の相手をしていたりする。
 当人、最初は連れてってもらって、以後は転移装置を使って純粋に食べに行くだけなのだろうが、己自身の価値と行為に無自覚だから困る。
 竜にハワイを焼かれて追い出されて怒り心頭の米国は、敵である竜の事をもっと知りたいと思っているはずなのだ。
 そんな所に転移呪文なんぞで不意に現れて「アイスとチョコを食べに来たのじゃ」とほざく馬鹿竜(真田少佐命名)一匹。
 鴨が葱背負って、鍋と薪つきでやってきたものだろう。他にもご飯とか漬物とか付いていそうで困る。
 更にあの米国の事だから、グリム童話のヘンゼルとグレーテルよろしくお菓子の家どころか城を作りかねない。
 マリアナの竜交渉の時に竜関連の情報(撫子の好物)が漏れていた事に対するメイヴの抗議は、そもそも「情報なにそれ?おいしいの?」だった海軍に転移装置がらみの戯言と絡んで大激震をもたらしていた。
 もっとも、何を話していいか何を話したら駄目なのかが分からないので、「担当部署に聞け」という官僚的たらい回しの情報管理しかやっていないあたり駄目駄目感が漂いまくっているのだが。
 で、その担当部署が女ゆえ下手な所に出せないと男どもが勝手に判断した、神祇院から出向した黒長耳族というのだから目も当てられない。
 権限があって情報が集中するとどうなるかと言えば権力が付随する訳で、最初は政治的お飾りのはずだった情報参謀は気づくと参謀長すら凌駕するほどの権限を握っている所もあるとか。
 閑話休題。
「そういや、この話で数少なく欧米列強を出し抜く話が進んでなかったか?」
 山本の言葉に堀が即答する。
「ああ、転移装置管理者確保の話だろ。
 マリアナの眷族の方に来てもらえればと思って、彼がまとめてきているよ」
 堀の向けた視線の先には、副官となった遠藤がかしこまっていた。
 転移呪文というのは膨大な魔力と高度な制御能力を伴う超一級呪文である。
 特に次元を超える世界外転移なんてものは星と直結している竜にしか扱えない。
 竜の魔力を代行できる眷属の大長は、竜が開けた転移航路を維持・行使しているに過ぎないのだ。
 とはいえ、転移呪文が魔法戦術として組み込まれている異世界では、世界内転移というのは装置と術式、そして行使する魔法使いがいれば比較的容易に行う事ができる。
 この地球において物流の一大革命になりかねない技術なのだが、その魔法使いの数が圧倒的に少ない。
 異世界の人類は、装置と儀式結界による術式制御で大量の魔術師を投入する事で運用していたりするが、迫害され魔法技術に劣る異種族は個人の力量に頼らざるを得ない。
 竜五匹とそれに連なる眷族の大長十数人が現在地球上にいる転移魔法行使可能者の全てだった。
 欧米列強が竜を取り込んで異世界に飛ぶ事は分かっているだろうが、その魔法が世界内にも適用される事はまだ知っている物は少ないはずである。漏れていなければの話だが。
 で、目をつけたのはマリアナの眠り姫こと乙姫様の眷属レヴィアタン。  
 まぁ、乙姫様もセドナも交渉しても無駄だろうしという二人を見ている交渉担当者の遠藤の一声で決められたのだが、交渉する時間より愚痴(誰に対しての愚痴かあえて言わないでおこう)る時間の方が長かったのは秘密である。
 六者協議における『太平洋宣言』が受諾された結果、帝国は南洋諸島に彼女達の泳ぐ領海を作る事を約束させられ、ちかくあの地が独立する事が決められていた。
 まぁ、実質的統治は帝国が担当するのだが、問題は独立国という事で六者協議各国が外交職員を置いて彼女達と交渉する事にあった。  
 その前につばをつけておこうというもくろみは見事成功し、帝国は転移装置の管理者を、レヴィアタンは格好の愚痴相手を手に入れる事に成功したのだった。
 ただ、その愚痴がもの凄く長くて、もの凄く鬱になるのさえ我慢できるのならば。
「で、我が祖国が戦火から逃れる為に自ら備える方はどうなっているのだ?」
 堀のいやみに近い軽口に山本が深くため息をつく。 
「戦争は無くなったが、待っているのは修羅の道か。
 改マル5計画の話は聞いたか?」
 山本は竜神降臨によって吹き飛んだ建艦計画の新案、「改マル5計画」の話を口にする。
 修羅の道と例えただけあって、『空母四隻・巡洋艦10隻・駆逐艦24隻・潜水艦40隻に小型艦を含めた合計150隻建造』という正気の沙汰でなでない計画を海軍は立てていた。
 戦争をする訳でもないのだが、米国が対竜戦で信じられない大建艦をやっている現状で、それに付き合わねばならない以上だたでさえ破綻している国家財政を更に痛めつける事になるだろう。
「絶対議会は納得しないだろうな。あれ」
「しかも戦時じゃないからと値の張る船ばっかり出してきやがって……」
 山本の嘆きはある意味真実だからこそ救いようがない。
 戦時急造船は量産に重きを置かれるからと手間のかかる船を今のうちにという腹らしい。
 さらに救えないのは、米国太平洋艦隊を相手にする場合はこの大建艦ですら数が足りないという絶望的事実を突きつけられるあたり。
「船ばかりじゃないだろう。
 動かす人は何処から持って来るんだよ?」
 堀の容赦ない突っ込みに山本のため息は更に深くなる。
「大西洋で作戦行動を取る為に、大本営直轄で輸送船と護衛艦船を装備する海上護衛隊の発足も仕掛けるなら、人がいくらあっても足りんぞ」
「女性を持ってくるのだろうなぁ……」
 戦時ならと船員を徴用するという手もあるが、その戦時じゃないという認識がおおいに足を引っ張っていた。
 しかも女性参政権の絡みで、軍に志願=参政権という分かりやすい認識で女性の志願者が増えているのも事実だった。
 問題はその女性を受け入れる場所を軍が用意できなかった事。
 黒長耳族は異世界におけるその諜報力を買われて情報参謀というお飾りで誤魔化した。実権持ち出したのは計算外だったが。
 獣耳族もその怪力を買われて工兵にと陸軍がはりきっている。
 彼女達は売り物があったので、軍で居場所を用意する必要が無かった。
 だが、今志願している女性達は何も売り物がない。おおいに頭を悩ませているのだった。     
「別組織を作るしかないだろうな」
 どうやったらその突拍子の無い答えに行き着くのか山本は堀の言葉に唖然とするが堀はいたって真面目だった。
「最初は大本営直轄での部隊組織をと考えていたが、内閣の下部組織に潜り込ませるか。
 『海上船舶の安全を目的とする自衛組織』を名目に逓信省あたりに。
 名前は『海上保安隊』とでもして」
 つらつらと案を述べる堀に山本が呆れ顔で嗜める。
「一人で、先に思考を走らせないでくれ。
 俺はお前みたいに頭が良くないんだ。
 せめてその発想に至った理由を話してくれ」
 たしなめられてやっと堀が我に返り苦笑する。
「ああ、すまない。
 つまりだ。我々が想定する欧州・大西洋戦域に海軍が主力を出せるかという話なんだ。
 米国に脅えて主力は本土のまま、二流艦を投入して終わりでは何の為に戦争に参加したのか分からないだろう。
 海軍に邪魔されない主力艦と人員の投入が必要なんだ。
 で、大西洋・欧州で活動するであろうこの組織は尋常じゃない人員が必要になる。
 後方組織もとんでもない数の人間が必要になるだろう。
 女性志願兵達の格好の働き場になるだろうよ」
 そこまで述べた堀の言葉がさらに小さく、そして重くなる。
「で、何よりこの構想のすばらしい所は、長が大臣でなくていいところだ。
 だから、陸海軍が大臣を出さなくても内閣が潰れない」
「そりゃどういう意味だ?」
 さすがに話がやばい方向に行きだしたので山本も声を抑え目になる。
「陸海軍が大臣を出さなくても軍事行動を行える場合、彼らの存在意義はどうなると思う?」
 人の悪い笑みを浮かべる堀に山本は呆れて声も出ない。
 とはいえ、それは一瞬の事で軍令部総長の顔で堀に口を開く。
「組織の規模は?」
「30万トンを目処に考えている」
 小型艦が主体となるだろう組織において30万トンはかなりの数になる。
「その組織に必要な船はどうするんだよ?」
「英米から出して貰うさ。
 竜州利権を餌にすれば彼らの生産力のおこぼれを貰うのはたいした苦労はしないだろうよ。
 同じ兵器を使う分補給も楽になるしな」
 即答で言い切った堀の割り切りのよさに山本は感心するしかない。
「で、それを誰が実現に持ってゆくのだ?堀軍事参事官?」
「はっはっは。
 国政に参与している山本軍令部総長に決まっているじゃないですか。
 私は色々と恨まれている身でして」
 深いため息をついて山本が嘆いた。
「国会が荒れるな……」
「けど、通る目処はある。
 これが通れば海軍は正面戦力だけを考えればよくなる。
 海軍予算は確実に減るぞ。
 そして、建前は志願兵による海上保安隊は国民の軍隊として支持を得てその予算は内閣から出る。
 何も問題は無いだろう」
「詭弁って言葉を知っているか?
 そんな事考えるのはお前だけだ。
 絶対苦労させてやるから覚悟しておけよ」
 そんな二人のやりとりを眺めながら、遠藤はふと自分と博之が年を取ってから、この二人と似たような地位でこんな話をするのだろうなという漠然とした確信を抱く。
 その時、自分は是非堀中将の立ち回りを心がけようと何気に思った。

 だが、世の中は意外と堀中将みたいな悪党が多かったらしい。
 小磯総理に次いで演説をしだした東条内務大臣の演説に三人とも絶句する羽目になる。
「大陸における戦争の勝利により帰国する兵の雇用と、国内革命勢力の鎮圧を目的とする内務省特別高等警察強化法案を提出します。
 この組織は75000人の人員を持ち、警察予備隊と呼称される……」
 それは、組織が違えどもやっている事は堀の構想と同じだった。
 海上保安隊構想は、この警察予備隊構想と共に出されて成立する。
 その時、警察予備隊の一部は新設された「帝都治安の強化」を目的とした内閣府外局、国家公安委員会下の帝都圏治安警察機構(帝都警)に移管されている。
 海上保安隊・警察予備隊・帝都警の三者はその組織発足時から起こるであろうクーデター未遂に備えていたと言われ、事実彼らはクーデター未遂時に決定的な立場に晒される事となる。


 帝国の竜神様 64

 次帝国の竜神様65
2010年10月14日(木) 22:45:45 Modified by nadesikononakanohito




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