腕の穴

364 名前:名前はいらない :2005/03/30(水) 02:02:59 ID:XiPvIJY3
「腕の穴」

腕に水が滴る
滴って 滴って
とうとう腕に穴が開く
小さな穴が

その穴から空を覗く
怖いほどに赤い空
はっと腕を退けると
そこには青い空

すると青い空から雲が降り
穴に入り込んだ
穴が塞がった

しかし其の痕は
深い 深い
深い青色をしていた


スレ 24
レス 364
投稿者 名無し


この詩に対する評価

387 名前:評価人α ◆CSZ6G0yP9Q ID:yp83mdFQ
>364 B-
幻想的だと思った。雨だれ石を穿つというが、腕に開いた穴は何を見通すのか。
怖いほどに赤い空。そこに見えたものは?虚構の映像か、未来の展望か。
腕を退けるという行為によって、現実に返る主人公。
雲によって埋められた深い青色の象徴するものは、美しい未来か。
などといろんな想像力をふくらませて楽しかったです。
一つ、「すると」「しかし」の接続詞、省けばすっきりするのでは。
2005年10月13日(木) 21:38:56 Modified by kurosuke1324




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