鼬ごっこ

661 名前:名前はいらない :03/12/02 01:14 ID:40qTMQF6
「鼬ごっこ」

君のヤスリで 指先が削られる
笑いながらそんな関係
追いかけても 手が届かないだけ

君が欲しがるなら あげる
君がいらないなら 殺す
いつもいつも ざらざら廻る

手に入れどすぐ漏れていく
行く先を追えば 逃れていく
追いかけても 手が届かないだけ

暇さえあれば 夜を弄んだ
暗がりに追い込まれては 君が笑い
またがりがりと削りだす

笑いながら狂いだして
君の凹凸が綻ぶけれど
麻薬のように痛みが 欲しい

ただ遊ぶだけ 

削る場所も 無くなる


686 名前:てんてん ◆qk9uJ0By6Y :03/12/03 04:50 ID:otd1DdLC
>661
「指先が削られる」
相手を求める気持ちと、届きそうで届かない気持ちの表現と受け取った。
そして「ヤスリ」は相手の心なのだろう。
この辺りはなかなか素晴らしいのでは。

ただ、「麻薬のように痛みが 欲しい」だと
痛みというものが何処から来ているのかわかり難い為に
誤解がうまれやすい。
削られる痛みを麻薬を求めるように欲する、ということなのだろうが
麻薬にあるような痛みが欲しい、と受け取りかねない。
ハッキリさせるところはハッキリさせるべきであろう。

688 名前:抑揚 :03/12/03 06:36 ID:rx3gWvWe
661
B;表面上の言葉も構成もすごいというわけでもないし、
書き手の意図を伝えようとする気持ちも希薄なんだけど、
詩自体が持つ雰囲気がすごく良い。これは言葉で形成された雰囲気じゃなくて、
書き連ねられている文章の並びや書き手の癖かも知れない。今後に期待。
2005年09月17日(土) 16:01:35 Modified by shi44




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