vol,49 No.1〜500

作品一覧


No.タイトル作者投稿日時評価人評価
78常用するカプセルの喘息薬kくちこめ(省略2006/08/29(火) 19:00:12名前はいらない
やさしいあくま
A-
B〜?
102大逆転名前はいらない2006/08/29(火) 23:27:28名前はいらないB
104ただ私は夢を見る名前はいらない2006/08/29(火) 23:31:40名前はいらないB+
105一人遊び名前はいらない2006/08/29(火) 23:34:06名前はいらないB+
113無題名前はいらない2006/08/30(水) 00:16:09名前はいらないB
116進め!シタタカくんの航海千代丸2006/08/30(水) 01:19:53名前はいらないB
122ほむら名前はいらない2006/08/30(水) 02:15:58名前はいらないB
154不眠症名前はいらない2006/08/31(木) 00:25:18名前はいらないB+
155奇妙な説明名前はいらない2006/08/31(木) 01:17:09名前はいらないB
230雨降りの日に名前はいらない2006/09/01(金) 07:15:56おくむらB-
231トンボの勘違い>人の勘違い銀の対角線 ◆ozOtJW9BFA2006/09/01(金) 09:53:33おくむらB
233訳も知らないでこざ。2006/09/01(金) 13:30:16おくむらB-
301,303お面職人名前はいらない→古書2006/09/03(日) 00:17:50やさしいあくまB+
355ピエロへヴィー ◆IXGzEvmYfs2006/09/04(月) 12:36:52会員No,001 ◆MbPTH3P0s.B
365ピエロ(推敲版)へヴィー ◆IXGzEvmYfs2006/09/04(月) 13:31:08会員No,001 ◆MbPTH3P0s.A
404無題ブルーの壁2006/09/05(火) 16:33:22名前はいらないB+

作品と評価



常用するカプセルの喘息薬



さてこの常備薬は
僕なんかよりはるかに自由で
カチリと音を立てて薬入れを破ったと思えば
辺りはすでにカプセルの内壁に覆われてしまうのです

カプセルの中は閉塞というよりむしろ自由の構造で
僕に焦燥はあっても安息はなく
急かされてコップに水を湛えるのですが
おそらくそのコップは僕に従順ではなく
カプセルの内壁にへばりついてしまうのです

もしもカプセルを開くことがあれば
自由が流れ出すということもなく
ただ一切は静寂に凝縮されて
一斉に僕を叱責する、と言ったところでしょうか
いや、実際はそんなことは無いのですが
少なくともそれをされたに値する罪悪感が
掌に流れ込んでくることは確かです

この小さなカプセルの薬は
ただの喘息止めにしては
僕を翻弄しすぎるむきがあるのです

と、しばし不平を述べているうちに
いつのまにか僕も内壁にへばりついてしまいました
むしろそれは自由な行動であったし
ある意味とても自由意志的な行動であったように思えます

78 名前:kくちこめ(省略 投稿日:2006/08/29(火) 19:00:12 ID:aMXh8pq5

81 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/29(火) 19:39:00 ID:RNaQX/lR
>>78
表現力があり、文章も上手です
例え常用であれ、もうそのカプセルの袋は開けないで別の方法を考えて対処して下さいw
きっと、今まで何度となくコントロールを奪い尽くされ内壁にへばり付けられてきたんですね
とてもセンスのある作品だと感じました…A-

490 名前:やさしいあくま 投稿日:2006/09/07(木) 01:28:52 ID:TrvG0FbY
>>78
久々に飛び抜けて上手いと思ったのがきた。文章力すごいなぁ。
カプセルでこれだけ話を広げられる表現力。うまい。感想でごめん。B〜?





大逆転



上家とは30000点以上の差。
もはや絶望的。
しかし流れは徐々に変わる。
リャンピンでカン。
その言葉に全員震えた。
ドラがのれば少し近づく・・・・
すでにドラはのっている。
それに加え槓ドラがのれば・・・
ドラはリャンピン。槓ドラめくる。
イーピン。
のった!!のったぞ!!これでドラ8!!
リーチ後のカン。まさに偶然が偶然をよぶ。
上家白すてる。
ロン。上家震える。
ドラ8。裏ドラをめくる。
ドクンドクンドクン・・
来るな・・来るな・・・・!
ドクンドクンドクン・・
カチ・・
皆の視線が裏ドラに集まる。
裏ドラは白。
皆悔しがる。上家は安心。
直撃でもコレならまだ・・・
「安心するのは早いんじゃないか?」
牌倒す。
皆言葉を失う。大三元。
やった!やったぞ!大三元だ!逆転だ!!
この勝負圧勝。この状況で役満でる。
まさに偶然の上乗せ。

102 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/29(火) 23:27:28 ID:dEygwF1

159 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 02:04:34 ID:cxc/4OVH
>>102
アカギのパロディかな?
読んでてすごくドキドキしましたぁ☆
センスもカナリあるとぉもぅょ?





ただ私は夢を見る



狙い定めた矢の如く。
放たれた鋭利さは直線。

隆起し続ける頂へ。
登れば高く、止まればそこに。

迷える大きな小人は。
彼方に山、此方にも山。

高みへの道を想造する。
思い描く図面。作り上げる進路。

一方通行に人々は未来へ想い巡らす。

104 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/29(火) 23:31:40 ID:DONqQYRI

159 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 02:04:34 ID:cxc/4OVH
>>104
メチャヵっこぃぃですね!!
すごぃ気に入りましたぁ☆
B+




一人遊び



私は日常に遊ばれています。日々に追われ、目的も夢も持たないまま
今の自分の時間を消費している。
そんな私を見てあなたは言った。
<お前は何て馬鹿な人間なのだろう、自分のしたい事も出来ず、自分の時間も得られず
ただ周りの奴等に翻弄されながら生きている>
言われた事は確かでした。私の確信を得ていました。
それから私は少しづつ変わっていきました。目的や夢を持つようになりました。
本当に自分を解き放つのはまだまだ先になりそうだけれど
あの日あなたに言われた言葉が未だに記憶の底から浮かび上がってくるのです。
有難う。あなたの言葉に救われた。もう二度と会えない人・・・
別れてから幾数年、今日もまた一人遊び。これからもずっと一人遊び。

105 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/29(火) 23:34:06 ID:kxmGFAK+

159 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 02:04:34 ID:cxc/4OVH
>>105
マヂ泣けましたぁ!!
綺麗な詩だなぁと思いました☆
B+




無題



遥かに奇となりて
常となるならば
常となりて繰り返せ
常に奇となりて
心満たされる
それを知れば
奇に常となりて
普に糧となり
魂救われる

113 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/30(水) 00:16:09 ID:3a1dRm4F

161 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 02:15:43 ID:cxc/4OVH
>>113
難しぃデスネ(´・ω・`;A)
でも言葉選びのセンスとかゎメチャぁるとおもぅょ?





進め!シタタカくんの航海



ひどい麻薬と女を終えた
感触より臭いに狂った
偉そうな愛情などたいしていらないじゃないか!

頭が膨れ幸福に歪んだのは事実だが、これがひどい悪とはとても思えない

したたかに航海している

例えれば、依存を弾いた自負を打ち消すべく狙った四角いウィルスに細胞がくじけてしまう瞬間を見ることのできる目を備えていた事を彼が把握しきれていなかったというだけのこと

したたかに航海している

シタタカくん

いつか僕は彼に長い手紙を書くだろう

116 名前:千代丸 投稿日:2006/08/30(水) 01:19:53 ID:ko66J4V+

162 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 02:25:12 ID:cxc/4OVH
>>116
航海と後悔をかけてますね*:.。☆..。.(´∀`人)
6行目がマヂすごい(゚ロ゚屮)屮
ヵナリセンスあるとぉもぅ!!





ほむら



彼は振り替える事なく恐ろしく綺麗な流線型を描き、
そこには似合わぬ歪な欠けらを残した。
大地と空は一点で溶け、明日と明後日とが飛び散ちった。
薄緑色の炎はきっと骨までしか焼いてくれぬ。
綺麗なはずなのに、綺麗なはずなのに。
僕は大地のごく浅い所におびただしい血の流れを感じ、
膝から崩れ落ちた。

122 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/30(水) 02:15:58 ID:SRJSHVsf

162 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 02:25:12 ID:cxc/4OVH
>>122
なんかテキトーに言葉並べたょぅに見えるけど
ょく読みこんでみるとスゴィヵっこぃぃ゚.+:。d(ゝc_,・*)゚.+:。





不眠症



無音のうるささに耳を塞ぐ
そんな夜だから
ウソしかつかない鏡が欲しい

軽蔑の対象は光輝き
伸びきった影は明日を脅かす
瞼をこじ開けられた屈辱よ
喉を震わせ空気を走れ

無傷の体が痛いから
ウソしかつかない鏡が欲しい

154 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 00:25:18 ID:sd4wLDMN

158 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 01:54:54 ID:cxc/4OVH
>>154
なんヵ感動しましたぁ☆
「ウソしかつかない鏡が欲しい」このフレーズが
作者のすべてを物語ってますね☆
B+




奇妙な説明



奇妙な人が私を説明しようとしていた
分からないのは場所をわきまえないその欲望の形だ
私を説明すると彼にはどんな徳があるのだろう
ちょっと不思議だが、悪い気持ちはしない 
せいぜい悩んで
でもあまり考え過ぎないでね
そんなに魅力的な人間じゃないことは私自身が保証するから
と言っている先から彼の頭がポンとはじけた
あらまぁ

155 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 01:17:09 ID:zUrjqkoo

158 名前:名前はいらない 投稿日:2006/08/31(木) 01:54:54 ID:cxc/4OVH
>>155
すごいかっこぃぃですねこの詩
全体的にきれぃにまとまってぃて
最後のオチもおもしろぃです☆





雨降りの日に



歪んだ傘を素直にしようと。
そう決めた。
立ち止まり。

更に歪む。歪む歪む歪む。
どうすれば素直になれるのか。
行き止まり。

歪んだ傘は素直には成り得ない。
歪んだ傘もまた傘である。
体を張って誰かを守る。
ただ少し開きにくい。それだけ。
歩み出す。

素直に在りたいなら
歪んだままあるべきだ。

顔を上げる。
口を閉じた電車は
のっそりと走り出していた。

ホームの片隅に放置。
急ぎ行く人達を見上げていた。

230 名前:名前はいらない 投稿日:2006/09/01(金) 07:15:56 ID:V3Dq2CiF

253 名前:おくむら 投稿日:2006/09/02(土) 01:56:39 ID:GsDMmscb
>>230
「歪んだ傘」というのはあなたの人格を比喩しているもの
でしょうか?
そうすると「口を閉じた電車」というのは、
そうした自分らしくあると決めたあなたに対する他者なのでしょうね。
冷酷にもあなたから離れていく電車は、
あなたの「自分らしく」という決意を否定するかのような振る舞いを
する周囲の人間たち。
取り残されたあなたは、ただ呆然と周囲を見回す。
そうしたイメージを、この詩を読んで感じました。

もし私のイメージの大筋が当たっているのだとしたら、
メッセージ性の強い作品だと思いますので、
伝えたいメッセージを精査し、できうるかぎり正確に表現すると
尚良かったと思います。B-

240 名前:◆UnderDv67M 投稿日:2006/09/01(金) 20:04:21 ID:Kh2aJGJN
>>230
ああビニール傘うざいよねすぐ壊れちゃうww「体を張って誰かを守る。」うは傘カッコヨスwwwwこれも詩的じゃんのww
まぁ守ってくれんならいいけどねww「たかが傘」と思うところにここまで「テーマ:ボロ傘」で書けちゃう着眼点はスッゴクいいねwww
歪みたくて歪んだんじゃないでしょーがwwああコレ最後に捨てられちゃうのかコレww電車はいいけど何時のだよw時間わかんねwww
急ぎ行く人達って事はラッシュ時(知るかよwww)なのかなwそれなら混雑している帰路(知るかってww)で立ち止まりはないよなww
傘差してて急に立ち止まったら大勢居る通行人とぶつかるもんなww電車が発進して次を待つまでに放置だのして時間余すって事は終電か?w
うはwwスッゴクどーでもいいwwwwwてーか最後に捨てんなよ傘wwwホームで待ってりゃいいじゃん雨振ってんじゃないのwwwww
ってかなんで歪んだ傘持って出勤(知るかってwwwwwwww)してんだよwwwww「雨降ってるよー」ってタイトルだけかよお前wwちょー手抜きww

268 名前:230 投稿日:2006/09/02(土) 08:27:25 ID:oRfdUfHY
>>240>>253
評価ありがとうございます。

主題を浸透させる事。努力してみます。



トンボの勘違い>人の勘違い



通り雨が 今を過ぎ去り ここと交差した
強い日差しが 秒速の如く全てを乾かす
洗車仕立ての前方の高級車
ピカピカ光り 凪の池のようなのか
トンボがトンボをオンブして
チっ チっ チっと
口付け交わす 
そんな展開が あったなんて 本人は知らず ただ所有欲に浸るのだろう
トンボにしてみれば ただのラブホテルだと思われている事が
人にとって 凄い価値だったりする事 それが
私を微笑ませる 

231 名前:銀の対角線 ◆ozOtJW9BFA 投稿日:2006/09/01(金) 09:53:33 ID:Udwfl+h4

254 名前:おくむら 投稿日:2006/09/02(土) 01:57:17 ID:GsDMmscb
>>231
前回読んだ詩にも感じましたが、銀の対角線さんは「時間」を
描写するのが上手いですね。
今回は1,2行目にそれが表れていると思います。

残念なのは、4行目の「ピカピカ」という表現が、
多分高級車の軽薄さを出したいために、
表現も軽薄に表現したのだろうとは
思いますが、それでも安直に感じられた点です。
もう少し文脈にあった上手い表現がある気がします。
4行目はそれに加えて、「凪の池のようなのか」という表現も
少し曖昧です。(「〜と勘違いしたのか」くらいに僕なら書くと思います。読者に対する題名のヒントとして。参考までに)

全体としては1,2行目の瞬間的なイメージが、トンボを見つめる視点と
共鳴して不思議な空間を形成している気がします。
こういう文同士の不可思議な共鳴が起きるというのが
詩の面白い所だと僕は思っています。
内容的にも個性があって良いと思います。
内容の解釈は言わずとも、読めば解るので僕の解釈は書きませんね。

264 名前:銀の対角線 ◆ozOtJW9BFA 投稿日:2006/09/02(土) 03:54:53 ID:pM8SJlHC
>>254
評価ありがとうございます。
見たまま、感じたままアドリブで書いた詩だったので
少し文章がおかしかったかもしれないですね。
私は詩を修正することはしません。
その時、生まれたものは
その時を語ると思っているからです。(表現に関して)

誤文は別ですけど。




訳も知らないで



拾うべきモノを
見落として
それでも季節は
それを見透かして
瞬きの瞬間の
ほんの少しの
落ち葉の舞う
そんな少しの
過ぎ去りし夏の想いを
僕は
ただ「熱い」とだけ
吐き捨てて 

233 名前:こざ。 投稿日:2006/09/01(金) 13:30:16 ID:PmQx/lQv

255 名前:おくむら 投稿日:2006/09/02(土) 01:58:27 ID:GsDMmscb
>>233
淡々とした口調の中に「熱」を感じれる良い作品だと思います。
3、4行目で表現したのは、ある程度の時のスパンでしょうか?
時が過ぎ去ってはじめて気が付いた、といった感じの。
そうした時のスパンから見れば、ひと夏は「落ち葉が舞い落ちる」
程度の時間に感じられるのでしょう。
そのひと夏の思い出を、不合理な「熱い」の一言で拒絶する所に、
一言ではいえない感情がこもっていると思いました。

僕がこの作品を読んで気になったのは、
題名と「落ち葉の舞う」という表現の2点です。
題名に関しては、少し本文との距離がありすぎて、
解釈も難しいし、なにより暗示の効果が弱まっていると感じました。
「落ち葉の舞う」という表現は、どうにも僕には秋を連想させまして、
その夏の出来事が起こった期間を比喩するには不適切かな、と。
もっと良い表現がある気がします。B-

257 名前:こざ。 投稿日:2006/09/02(土) 02:09:12 ID:TohaMz5U
>>255
評価どうもです。
彼女のちょっとした変化に気付けずに季節が変わるー。夏=彼女みたいに書いたんですが無理ありましたよね。笑
落ち葉の舞うーは、なんでしょう、チョイスミスでしたねー。

259 名前:おくむら 投稿日:2006/09/02(土) 02:34:21 ID:GsDMmscb
>>257
夏=彼女ですか。ちょっと僕にはそうは読めないですね・・・。
というのも、人という要素も、まして異性が相手ということも
暗示もなにもないわけで。
「季節は見透かして〜」の季節も=彼女ですか?
そうして読み直すと、ちょっと最後の言葉がやや印象悪いかな・・・。
その解釈の線でいくと評価少し下がっちゃいます。

492 名前:やさしいあくま 投稿日:20062006/09/07(木) 01:46:57 ID:0tfxUONW
>>233
途中で切った様なラスト。しかし余韻が残って心地よかった。
リズムを作っているわけでもないのに、この読みやすさは8文字以下に押さえた言葉のせいでしょうか。(後から4行目だけ8文字以上ですが、2つに切れる)
季節が通り過ぎる。熱いだけの夏ではなくて、。
まだ言葉足りないかな。もう少し夏とか秋のアイテム入れてもいいとおもう。
なんつーか真っ白なイメージに落葉だけってのもなんだし、もっと語感をフルに使ってイメージを作ってもいいと思います。C−
あ、後で解説ありましたね;僕も夏=彼女には結びつかないっていうかカスリもしませんでした。こないだは誤読スマン。

502 名前:こざ。 投稿日:2006/09/07(木) 16:03:44 ID:LwkNATIc
>>492
あくまさん評価乙です。
いろいろとご指摘ありがとうございます。
次の作品を投稿する際は一言「素敵」と言わせられるように練って練って練ってみようかと思います。
ありがとうございました。




お面職人



最初はどれも試作品。
造って壊れて繰り返す。
段々、お面が強くなる。
違う顔を造りあげる。
タイプに合わせて被る。
段々、顔が増える。
人に合わせて造る。
人の数だけつけ変える。
段々、自分を見失う。

増えすぎたお面。
埋もれ死ぬのは遠くない。 

301,303 名前:名前はいらない 投稿日:2006/09/03(日) 00:17:50 ID:nlukGA7R

522 名前:やさしいあくま 投稿日:2006/09/08(金) 00:17:47 ID:V0KFGB/c
>>301,303
B+。面白い。
人の評文見て読みたくなったんですが、「お面職人/お面」の材料を使いきった表現は秀逸。
人間関係の処世術がアダとなす。人によっては場面の当てはめ方(境遇)がちがうだろう。ネットでもリアルでも。
共感してしまった人は要注意。

349 名前:蝶のおなら ◆onarac.04E 投稿日:2006/09/04(月) 02:49:57 ID:4qwOkGwY
>>301,303
最初の5.7のリズムがだんだんずれてきて後味が悪かったです。
このお面職人は多くの人に当てはまりますね。
多方面の自分を作ることはいいことだと常々考えているのですが
これはそこを逆手に取られた気がしました。
「お面」と「自分」のギャップの大きさをうまく表現していると思います。
最後の行は少し捻りがほしい所。評価C

364 名前:会員No,001 ◆MbPTH3P0s. 投稿日:2006/09/04(月) 13:25:13 ID:S14CTmxf
>>301,303
まずゴメン。 私にはこの詩が凄く限定された特定の場面をのべた詩としてしか読めなかった。
つまりこの詩は2chを長くやっている人への批判の詩であろう、と私は受けとったのだ。
年令詐称、性別選択、分身の術使い、はては自分叩き、まさにここは奇妙なお面の世界。
さして面白くもない仮面舞踏会だわ、そう感じる人がいても当然だと思う。
それに異論はない、だけどこれが2chについての詩だとすると、ありがち過ぎて、
あんた2chのことしか話す事ないの?
ではあなた様こそがこの詩の主人公ってこと?
自家中毒の終着駅が見えてきたってわけですか、へぇ、おめでとう!
っていう風に煽り返したくなってしまうのだ。
もちろん別な、より一般性のある解釈も可能だと思う。
たぶん私の見方のほうが特殊なのだ。ゴメン。なんとなく、D

525 名前:◆UnderDv67M 投稿日:2006/09/08(金) 00:57:43 ID:5i+y99NQ
>>301,303
がB+評価ねぇ。「壊れる」とか「なんで壊れんねん」的な説明も不要なだけ理に適っていて構成力が良いね
「タイプ」つーけどココらへん自分の言葉で表現できネーかなぁ、時期に壊れてしまうのに埋もれるほどのお面の数っておかしくないか?

あと【人のタイプに合わせてお面を造っているのに「人の数だけ」もおかしくないかな?】って言われたらどう反論するつもりなの?
二度言うけどタイプだ言うけど読み手に伝わらないよ、一々お客に料理を運ぶにしても君は毎回お面を変えて行くのかい?違うだろ
むしろその増えすぎたお面に苦しむより、砕かれた破片で見失いそうな自信を傷付けそうだ ←コレなんて詩的じゃね?俺ってかっこよくネ?

それよか最終にあるけど死ぬとかの問題じゃないジャン? 生きるか死ぬかはお前の勝手だけどマジでココ脈絡ねんだけど
彼方は悲劇のヒロインを演じたい病ですか? で、これがB+ランクなのか、自分を卑下て表現するのは伝統的文化ですか?

日本人は卑屈で疚しいな




ピエロ



アルコールの川に流されていく道化師は
狂ったように手を振り微笑んで見せた

過去を浮き輪代わりにして浮いている
この様子ではまだまだ沈まないようだ

少し意地の悪い考えが僕を支配して
道化師に向かって石を投げつけ始めた

悲鳴を上げたピエロは悶えながらどんどん沈んでいく
残された僕は静かにその川を飲み干してその場を去った 

355 名前:へヴィー ◆IXGzEvmYfs 投稿日:2006/09/04(月) 12:36:52 ID:o5EwKcME

367 名前:会員No,001 ◆MbPTH3P0s. 投稿日:2006/09/04(月) 13:39:27 ID:S14CTmxf
>>355
ちょっと、いいと思った。
「過去を浮き輪代わりにして浮いている道化」に「石を投げつけ」るって面白い。
「残された僕は静かにその川を飲み干してその場を去った」ってオチも少しシュール。
このスレの相場がよく分からないが、たぶん




ピエロ(推敲版)



アルコールの川に流されていく道化師は
狂ったように手を振り微笑んで見せた

過去を浮き輪代わりにして浮いている
この様子ではまだまだ沈まないようだ

少し意地の悪い考えが僕を支配して
道化師に向かって石を投げつけ始めた

悲鳴を上げた道化師は悶えながらどんどん沈んでいく
残された僕は静かにその川を飲み干してその場を去った 

365 名前:へヴィー ◆IXGzEvmYfs 投稿日:2006/09/04(月) 13:31:08 ID:o5EwKcME

368 名前:会員No,001 ◆MbPTH3P0s. 投稿日:2006/09/04(月) 13:44:53 ID:S14CTmxf
>>365
このタイミングで推敲した作品を投下する人なのか、ちみは。
改良したからには、きっと良くなっているのだろう。
よく分からんが。Bの上にはこれしかあるまい だ!

425 名前:やさしいあくま 投稿日:2006/09/05(火) 23:43:00 ID:psW64pO9
>>365
評価読んでたら読みたくなった。僕も評価させていただきます。
1連、「アルコールの川/道化師」がベタかな、とも思った。
この素材はよっぽど独創的な何かを入れないと、道化師自体でストーリーが読めてしまって面白みがなくなってしまう。
この詩はラスト一行が生きている。川はグラスの中の酒。付き合いの酒の席か何かで主人公は気付いてしまったのだ。
作り笑いを浮かべた自分の顔がグラスのなかに写るのを。
沈みかかっては、人生か人間性か、とにかくギリギリのところでやりとりしている自分が滑稽だと悟ってしまった。
「石を投げ付ける」は、そんな自分を追放する意思を示してる。
暗喩を使った世界観。ひとつの出来事をわかりやすく描き、自己の内面、決別という結果に、酒を飲み干すとカケた潔さが感じられた。彼はもうピエロではない。
これはうまいね!実は一読して目を引く表現がなかったんだが、読み返してみると感心する内容だ。




無題



1.いつからだろう自分の部屋に閉じこもるようになったのは・・・
いつからだろうタイヨウを浴びなくなったのは・・・
ブルーの壁が僕を青く青く染めてくどんどん強がって冷たい色になってく

「はしゃいでいたね・・・」子どもの頃公園で遊んだ太陽の下だった

壁にもたれてうずくまる僕
慰めてくれる人を探してた
だけど急には現れないよね
辛い日々をこなしていくだけだった


2.それがまたいつからだろう・・・そんな日を人のせいにして自分を責めるのが怖く後悔を覚えたのは・・・
「明日が楽しみで仕方ない」そんな風に思いたい
あの日々を無駄に過ごしたこと・・・決して二度とは戻らない

わかってる・・・
心じゃきっと・・・

愛する人を強く思う気持ち 力に変えて 今伝えたい

待ってるだけじゃ何も始まらない
そんなことくらいわかっているけど・・・

壁にもたれて考える僕
たった1つ今できることはブルーの壁をこの手で剥がしその先にあるカーテンを開くこと・・・ 

404 名前:ブルーの壁 投稿日:2006/09/05(火) 16:33:22 ID:NLZDu0ii

460 名前:名前はいらない 投稿日:2006/09/06(水) 14:52:35 ID:9RmNeuvO
>>404
B+
いいものを感じる。

410 名前:ハンカチゆっくん ◆CeJ6D/I4qE 投稿日:2006/09/05(火) 19:49:55 ID:Un7HYxCe
>>404
これはどうなの?まあよくある話だけど。引き篭もり系の詩はありがちだから、
もっと捻んないと!ね。がんばって D

414 名前:414 投稿日:20062006/09/05(火) 21:33:59 ID:HDaRrrAd
>>414
です。
評価ありがとうございました。
一応これが最後の詩でした。
まだ素人でよかったです。
2006年09月26日(火) 22:37:21 Modified by onarac_04




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