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はじめに

私は青隆(せいりゅう)といいます。現在50歳飲食業界に入って32年になりました。職歴はホテルで約12年、フレンチレストランで約16年、飲食店の企画運営や多国籍レストランに約4年とこの業界一筋に関ってまいりました。ここ13年位は、ブライダルアドバイザーとしてレストランウェディングに従事し、多くのお客様よりご意見や考え方を聞いて勉強させて頂きました。特にブライダルアドバイザーとして新郎新婦と語り合った約13年は、仕事が楽しくてこんなに充実した期間はありませんでした。現在は、アルバイトをしながらこれからの人生を模索中です。私は、大好きなブライダルの仕事に少しでも関りたく、友人の善行(よしゆき)君(10年間私のブライダルの仕事をサポートしてくれたプロのカメラマンです)と一緒にこれから結婚を予定しているカップルに、少しでもお役にたてる方法がないかと考えこのホームページを立ち上げる経緯となりました。ブライダルに関するHPを検索しますと、沢山ヒットしますがほとんどが営業目的である為、自社の宣伝やあまり役にたたない説明ばかりです。これなら結婚情報誌を買って読んだ方がまだましです。
昨今ホテル、結婚式場やブライダルプロデュース会社での宣伝広告に何かにつけて『オリジナルウェディング』とか『手作りウェディング』更には『オンリーワンウェディング』と言う言葉を耳にします。タイトルは何でもいいのですが、お二人にとっての一番大切な部分が語られずにイメージだけの目新しさだけが先走っているような気がします。
私はこれまで約800組のカップルと結婚の相談をさせて頂き約350組のカップルの結婚式(以下は披露宴も含む)の施行をさせて頂きした。その打ち合わせの中で『どのような結婚式を挙げたいのですか?』と聞きますと、7〜8割のカップルが《アットホームな結婚式》をあげたいと言っていました。そこで、《アットホームな結婚式》とはどのような結婚式ですかと更に聞きますと『なんとなく形式張らない結婚式』と言う答えがほとんどでした。この言葉から察すると、ほとんどの人がイメージだけで言葉を捉えているのが解ります。実際にどのような行動を起こしていいのかは皆目見当がつかず、こちらサイドのアドバイスを期待しているのが現状です。要するに冠婚葬祭に関しては義務教育や高等教育の中でも実社会の中でも何の教育もアドバイスも受けていないのに、何をどうしようかと言う答えは出てくるはずもないです。せいぜい友人の結婚式を手本にして考えるか、ブライダル関係の雑誌を読んでヒントを見つけるぐらいしか方法がありません。
一生に一度の憧れがあり夢もある高価な(非常にお金のかかる)結婚式に、わずかな知識では相手の言いなりになってしまい後で後悔するのが関の山です。実際私もこの業界に携わっていたにもかかわらず自分の結婚式、披露宴の内容に関しては後悔している部分が沢山あります。
これからは、私たちブライダル業界に携わっている人は皆が描く夢と憧れだけを実現させるだけではなく、是非悔いの残らない結婚式になるように、一つ一つの意味や由来を分かりやすく説明しオーバーに言えば《二人にとっての結婚式はなんぞや》と言うところまで、一緒になって考え勉強する本来のブライダルアドバイザーになって頂きたいし、私もそうなりたいと思います。現状のブライダルアドバイザーたる人は、ほとんどの人が物売りのセールスマンになっています。自社のパックプランの説明や見積もりの説明、式場やチャペルや宴会場の案内だけで1〜2時間を費やし、特に男性の方はうんざりしている人が多いようです。しかも2〜3日たつと電話での催促や家に訪問してまでの催促があります。そこでの決まり文句は『今仮予約だけでもしておかないとご希望の日にちが取れなくなってしまいますよ』と、他者の見積もりを持っているお客さまに対しては『それでは、お二人には特別に○○と○○をサービスさせて頂きます』等と決まり文句のオンパレードです。
これでは、物売りのセールスマンと変わらない人に一生に一度の結婚式をゆだねるカップルがかわいそうです。
お二人が何をしたいのか?何故したいのか?それをする事によってどうなるのか?これをして、これを買って何の意味があるのか?両親やゲストはどう感じるのか? と言う事をお二人と一緒に真剣に考えアドバイスをすれば、新郎新婦は心から自信を持ち後悔しないでしょう。
今まで一生懸命働いて貯めたお金を皆が買うから一緒になって買うのではなく、その意味を十分に理解し自分達の考え方に合っているのかを判断して納得して作り上げた形、無理をして背伸びをせず自分達の等身大の姿が現われた結婚式、たとえそれが他の人と結果的に同じスタイルになったとしても、自分達が考え心から納得した形なら、それがほんとうのオリジナルウェディングではないでしょうか。
結婚を前提とするカップルの結婚式に対する意識が変わりはじめた今、今までのホテル結婚式場の常識はどんどん崩れつつあります。と言うより崩壊したのかな?当たり前の様に押し付けられるお決まりのワンパターンに疑問を感じ、自意識を持って結婚式に臨もうとしているカップルが増えております。ニュートラルな立場に立ってふたりの結婚式を作り上げていく、その為の考え方のアドバイスと方法が求められていると思います。私達のHPは、一切の利害関係を断ち切りどんな批判があろうとも、カップルの良きアドバイザーになる為に知恵を絞ります。
2007年01月12日(金) 00:30:52 Modified by tiebukuro




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