時間停止(タイムストップ)シーンのある、小説や画像、漫画、動画などを扱うサイトです。

「ところで専務。先日ご提案した件ですが」
「うん。それなんだけど、結論からいっておたくに頼むことにしたよ。」
「そうですか・・ありがとうございます!」

実は、それは当たり前の結論なのだが、目一杯喜んだふりを装う。
「一番大事なのはコストだが、3社の中ではおたくがベストだった」
当然だ。アンタの部下の机を何回か調べて、2社の結果が出揃ってから見積を出したからな。
ウチの社内の反対も「この価格で出せば契約は取れる」と自信もって押しきったよ。

「モノとしては3社同じもんだが、この3年間メンテフリーってのも決めた原因だよ」
それも俺の企画だ。
3社ともコストはぎりぎりで、サービス追加すると赤字商売になるんで
各社二の足を踏んでたんだが、契約が取れて数がでればコストは格段に下がる。
他社の極秘のコスト情報も俺なら調べるのは簡単だ。
値下げ競争になることなく、きっちり利益も確保した上の契約だ。

いままでウチの営業の誰も成し遂げられなかったR社からの初の受注。
他のヤツにはない(能 力)を持った「俺」ならではの快挙だ。

「ハハハ・・ありがとうございます。それは私の発案でして。安心して任せて下さいよ」
「そうか、やっぱりな。ま、よろしく頼むよ」
「失礼いたします。」
専務の秘書が俺の前にコーヒーを置いた瞬間!

パチン!

俺は指を鳴らした。
とたんに応接室の中の時間が凍り付く。

ダルマの置物みたいに固まったままの、でっぷり太ったR社の専務。
俺の真横には、コーヒーを差し出した姿勢のままの、R社で評判の美人秘書が
俺に犯されるべく立ったまま静止していた。

「毎回思うけど、ほんとたまんないオシリしてるね」
パンティの線がうっすらと浮き上がったタイトスカートの上からお尻の感触を
じっくりと楽しみながら、俺は彼女の内腿にもう一方の手を伸ばした。

・・ ・・ ・・ 

俺が時間を止める能力を手に入れてから一年が経った。
もう俺を止められるものは誰もいない。俺は完全な自由を手に入れたのだ。

銀行を襲えば金はいくらでも盗りほうだい。
好きなときに好きなモノを食い、世界中を旅行するもよし、どんな物でも手に入れられる。
もう労働する事もなく一生楽して暮らしていけるのだ。

たしかに、もう金のために働く必要はない。

しかし、俺の生活は変わったのかというと、実は前とほとんど変わらない日々を送っている。
朝起きて会社に行き、普通に営業の仕事をこなしている。
(もっとも、成績急上昇で周りの俺を見る目は変わったが)

俺には考えがあった。
「時間を止められることは絶対人に知られてはならない。」

…いくら金を盗り放題、といっても、
たびたびそこら辺の店の金が突如消えたらそれは怪しまれる。
ましてや監視カメラが始終まわってる銀行の中で時間を止めるなどもってのほか。
あとで指紋でも調べられたら面倒だ。

軍事上の脅威となり得るこの能力を、国が見逃すはずもない。
その気になれば早晩突き止められるだろう。せっかくの自由もジ・エンド。
つかまって残りの人生は実験サンプル、なんてのはごめんだ。

優秀な日本の国税局も、平凡なサラリーマンの俺が
突然大きな家を買ったり高級外車を乗り回していたらやはり疑うだろう。
これも厄介だ。

「フェルマータ」という小説がある。
俺と同じように時間を止められる男の半生を描いたニコルソン・ベイカーの小説だが、
この男は時間を止める能力をもっぱら女性の裸をみることのみに使い、
現実の時間の世界では派遣社員でウダツのあがらない男のままで終わっている。

時間を止めて楽しんだ後、能力がバレないようにすべてを元通りにするところは賢明だ
(俺もあの店での復讐を最後にすべてを元通りにするようにしている)。

だが、俺にしてみればこんな人生もごめんだ。
…あれから俺は表向きには「合法的に」1億5千万円を手にした。

ナンバーズを買って時間停止能力で出玉にちょっと手を加えれば
1等を当てることぐらい簡単なことだ。これもたびたびはできない。
手にした金で秘かに不動産を買い、残りは証券に換えた。

俺は20代そこそこの若さで無借金で賃貸マンションのオーナーとなり、
それまでの年収の3倍もの収入を手にした。
本当はもう会社からの給料などなくとも暮らしていける。

時間を止められるようになって、金を持つこと自体にはあまり意味が無くなったが、
仮に時間停止能力が失くなっても、もう金で困ることはない。
実はいつでもリタイアできるのだ。

だが俺は会社をやめるわけでもなく、まだ単なるメーカーの営業マンのままだ。

 ・・ ・・ ・・ ・・

「ありがとうございました」
俺はR社を出る前に、受付に訪問者用の名札を返した。
「お疲れさまでした」
20歳くらいの受付嬢が答える。初めて見る顔だ。

「あれー、新人さんですか?」
「はい。今年入社したばかりで、まだ慣れないんですよ。よろしくおねがいし…。」

 パチン。

大きな玄関ホールはたちまち静寂に包まれ、時間が静止した。
初々しくて可愛い。もちろん受付嬢だからこの会社のなかでは最高クラスの美人だ。

俺は受付ボックスの中に入り込み、挨拶代わりに「し」の形で止まった口唇にキスをした。
ピンクの光沢がつくタイプの口紅がたまらなくそそる。あまい香りがした。
舌を入れ、この子の舌を探ってむさぼった。

「はぁっ・・」俺は身を離した。
机の上のポーチの中から財布を取りだして中身を調べる。
「矢田 あゆみ・・20歳か」
「お・・バレエやってんだ」
バレエスクールの会員証をみつけた。どうりで姿勢がキレイなわけだ。

俺はあゆみをイスから持ち上げ、狭いボックスから出して脇に立たせた。
あゆみは身長160センチくらい。45キロくらいのバレエ体型だ。
ピンクのミニの受付の制服(社長の趣味か?)がとても似合う。ほっそりとした美脚。

俺はこれからあゆみになす事を考えただけでドキドキが限界まで高まり、
体中を興奮が駆けめぐった。
これだよ、この感じ・・。1年経ったいまでも興奮する。
陵辱された口唇が半開きになったあゆみの顔は、もはや淫蕩な雰囲気すら漂っていた。

俺はあゆみの片方の足首を持って、ゆっくりと身体の横に向かって持ち上げていった。
バレエでよくやる、あのポーズだ。
脚が徐々に開いていく。ミニのスカートがまくれあがっていく。
太股を触りながらスカートが引っかからないようにめくっていく。
ストッキングの感触。すべすべだ。

あゆみは立ったまま、片方の脚だけを持ち上げられていく。
90度以上に開いてもまだまだ上がる。ほとんどY字型になった。
バレリーナをこのポーズの瞬間に犯してみたかったんだ。
しかも受付嬢の制服のまま・・。

俺は理性を忘れて、あゆみに自分の欲望をさんざんぶつけまくった。

  ・・ ・・ ・・

パチン!
「・・ひましゅ・・あんっ!」
「どうしたの? だいじょうぶ?」たまんねえ。可愛い声だ。
「え・・な、なんでもないです。」あゆみは真っ赤になってうつむいている。
「うん。こちらこそよろしく。受付の人はかわいいし、
次からここ来るの楽しみになっちゃったなあ。じゃあ、失礼します。」
「はい・・お疲れさまでした」突然襲った快感に、ぼうっとしたままのあゆみ。

俺を見つめる目が潤んでいる。
(あの人を見ただけで…こんなことって、あるのかしら・・?)
引き裂いたパンストの股の部分以外は完全に時間を止める前の状態に戻してある。
あゆみには何がなんだかわからないままだろう。
俺は今日の商談成立と「別の楽しみ」に満足して顧問先を出た。

これだからこのシゴトは、やめられない!

                 (了)


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