負け犬の母屋 - とある古代の背教者
『とある古代の背教者』小説家になろう版(HTML形式閲覧可能)

*執筆時期2013年以降〜
*最終推敲2019年08月13日

*あらすじ
 古代世界末期――。
 いわゆる《パクス=ロマーナ/ローマによる平和》が過去となった衰退の季節――。
 無職で、友達皆無で、引き籠りオタクだったユリアヌスは、山林でゲルマン系全裸金髪美少女トゥルートと出会う。
 それがカトリック教会公認《背教者》への第一歩だった。
 彼こそが古代地中海文明最後の希望(戦術的にはチート級)!
 あと十年生きれば、中世暗黒時代を退けえた男(諸説あります)!
 あのエドワード・ギボン曰く「古代ローマ史上、最も厨二力の高い皇帝(私的意訳)」!
 彼の名は《背教者ユリアヌス/ユリアノス=アポスタテース》!!!
 
*筆者独白
 以前『某「図書館戦争」ってこんな話だと思っていた』の執筆資料として、【背教者ユリアヌス】についても調べた時に、
 ――うわ、このユリアヌス君、厨二っぽくて……素敵。
 と思ったのです。
 あの《背教者》という邪気眼っぽい異名だけではありません。
 ――この経歴と性格、そのまま、ラノベのプロットにできるな。
 といずれ書こうとしていたら、いつの間にか書き始めていました……。

 ……そして、またまた見事二次選考で落ちました。

*人物紹介(なお、年齢等は作者の独自設定が多いです……そもファンタジーラノベなのでw)
 ・ユリアヌス(24歳〜/男性)
  主人公。キモオタ無職引きこもりだったローマ皇帝。フラウィウス・クラウディウス・ユリアヌス――またの名を【背教者】ユリアヌス!
 ・トゥルート(16歳〜/女性)
  メインヒロイン。ゲルマン出身、男装美少女。人外じみた槍の名手。ユリアヌスの衛士になる。登場は第一話から。
 ・シャハラザード(16歳〜/女性)
  サブヒロイン。ペルシャ出身、謎の美少女。千夜一夜の語り部。何故か己は処女と強調する。登場は第五話から。
 ・ガルス(故人/男性)
  ユリアヌスの兄。弟と対照的に勇敢な男だったが、コンスタンティウスに殺される。
 ・サルスティウス(50代設定〜/男性)
  ユリアヌスの副官。ガリア出身の元財務官僚で、軍歴も浅くないので、あらゆる経験が足りないユリアヌスを補佐する。
 ・アンミアヌス(25歳説採用〜/男性)
  本名アンミアヌス・マルケリヌス。ギリシャ人貴族。対ペルシャ戦を重ねた後、ガリアでユリアヌスと出会い、心酔。

 ・コンスタンティウス(39歳〜/男性)
  正帝コンスタンティウス2世。猜疑心の塊。ユリアヌスの家族を虐殺し、ユリアヌスを副帝に任命した。
 ・エウセビア(20代設定〜/女性)
  コンスタンティウスの皇后。親ユリアヌス派の筆頭。才色兼備。

 ・エウセビウス(30代設定〜/男性)
  コンスタンティウスの宦官。反ユリアヌス派の筆頭。なお、ローマ教皇カイサリア司教、あるいはユリアヌスの家庭教師でもあったとされるニコメディア司教の『エウセビオス』とは別人。
 (拙作では宦官の方をエウセビウス、それ以外を全員エウセビオスとして、一応の区別とする)。

 ・マルケルス(40代設定〜/男性)
  ガリアの騎兵長官。名目上はユリアヌスの部下。
 ・セヴェルス(60代設定〜/男性)
  ガリアの老人。教養は皆無だが、経験は豊富な騎兵。