• 教科
• 科目
• 講座

教科

　教科とは教育課程や時間割を区別する一番大きな項目である。メニューは[マスタ管理]-[共通]-[教科マスタメンテ](-[教科マスタ])で設定をする。システムにおいて教科担任を分類する単位であると共に、調査書や指導要録の表記上の分類にも使われる。したがって、学習指導要領上の適切な教科を設定する必要がある。例えば、ある高校では選択科目として「ソルフェージュ」があるとする。これは学習指導要領上普通教科「芸術」ではなく専門教科「音楽」の科目であるので教科「音楽」として設定しなければならない。また「異文化理解」は普通教科「外国語」ではなく専門教科「英語」である、なども同様。これは調査書における教科平均値などとも関わってくるのでかなり重要。
　また教科コードとして2桁を当てるが、90番台は「評定を付けない科目を置く」とシステム内で決め打ちらしい。例えばＬＨＲや総合的な学習の時間、行事などを置く。
　教科コードは永年継続である。一度設定したものは変更・削除してはならない（追加は可能）。番号を新たにふり直す場合はアルプに変更依頼するしかない（年度をまたぐコード参照）。

科目

　科目とは教育課程や時間割を区別する中項目である。メニューは[マスタ管理]-[共通]-[科目マスタメンテ](-[科目マスタ])で設定する。

　システムにおいて、テストや学期ごとの成績を付ける単位である。この成績が調査書や指導要録に表記される（原則的には学習指導要領にのっとった科目名を付ける）。
　科目が同じであった場合、一つの科目を複数の講座に分けたとしても、同一人物に対しては一つの成績しか付けられない。
　例えば「国語総合」という科目を、学校内で「国語総合現代文」「国語総合古典」のように分け、教科担当教員も異なり、テストも全く別だが最終的には成績が一つになる場合などがある（同様に「英語I」を「英語IR」と「英語IG」など）。この場合、テストや学期の評価を別に付けるため最初から科目を別なものとして登録しておき、[マスタ管理]-[成績処理]-[評価科目設定処理]メニューから読み替えを行う科目として設定する。
　テストの時間割は科目ごとの設定となる。教科担任が異なり問題も異なるとしても、同一科目は同一時間にしか置くことができない（時間割の考査時間割の項参照）。
　科目コードは永年継続である。一度設定したものは変更・削除してはならない（追加は可能）。番号を新たにふり直す場合はアルプに変更依頼するしかない（年度をまたぐコード参照）。

講座

　講座とはある教員がある特定の生徒に対して授業等を行う単位（出席を取る単位）のことである。時間割のコマとしての最小項目である。メニューは[時間割管理システム]-[時間割管理]-[講座作成]で行う。システム上、時間割は講座ごとに独立して扱われるが、成績においては「科目」の「仕切り」に過ぎないという扱いである。
　教科担当は講座を担当し、生徒は講座に割り振られた存在として扱われる。つまり生徒と教科担当は「講座」を介して繋がっているといえる。
　生徒名簿の登録はJAVAの画面（[名簿入力画面へ]）からか、CSV取り込みで行われる。具体的な操作や注意点については講座受講生徒データの項目を参照のこと。


　「数学Ａ」という科目を1年A組〜H組までの8クラスで行っていた場合、数学Ａa、数学Ａb、数学Ａc、数学Ａd、……のように異なる講座名・講座コードを割り振る必要がある。しかし通知書・調査書・指導要録には「数学Ａ」としての成績になる。学期途中の習熟度別クラス編成の変更が行われたとしても、あくまで生徒の出席を取ったり成績を付ける主体者が変更になっただけなので、欠課数の累積や成績はそのまま引き継がれる。
　これを間違えると、例えば「英語I」を「英語IR」「英語IG」のように校内で分けていて、同じ英語Iという科目の二種類の講座で登録してしまうと、科目コードが同じなので、英語IRで入力したテストの点数、成績はそのまま英語IGでの入力画面に表示されることになる（「科目」の項参照）。
　講座は学期ごとに作成する。従って学期の変わり目で同じ講座に対して全く異なる講座コードを割り振っても問題ない。前学期や前年のものをコピーすることは可能。
　出席を取るものは授業でなくても「講座」として存在しなければならない（「時間割の基本時間割におけるコマ（講座）の考え方」参照）