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7ゲット専用AA
地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊直属第6世代型恒星間航行決戦兵器バスターマシン7号が>>7ゲットです!
⌒)
, -―'- 、
/ 〃 ,、 ヾ >>2コラ さっさとあがり迎えて引退しろよwwwwwwwwwww
l ノ /lノl/ Wリヽ >>3ーペンタインの双子 何?お前ら結局レズなの?
i @l'匸,二〈| >>カ4オ おっさんいい歳して必死杉wwwwwwwww
,i| i 、 _- .ノ !,-へ、 >>5ウヤ てゆーか誰だっけ?
/j!, 'i<ニ三⊇i `ヽ、ミ >>6イ スネオはジャイアンにでもへばりついてろよwwwwwww
彡'!、 |=〉 l .〈=| ` >>8シカ はしか?
〇 , )J >>9ルカ 唯一の出番バスター岩石落としも不発wwwwwwwwww
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4話ノベライズ
53 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/11/08(火) 22:31:44 ID:CteRN8+G
四話のクライマックスがあまりにも燃えるんで
思わずノベライズしてしまった
チラシの裏でやれって言われるのはわかってるんだが
ここに上げていーか? 百行ある。
「はぁっ……はぁっ……!」
不気味に開いたタイタン変動重力源の砲口――青白い光を宿す底なしの顎を目にして、ラルクは全身の体温が奪われていくような恐怖に呑まれる。
――死が見える!
覚悟することもできずに、すくんだとき。
時空構造を叩き割る涼しげな音とともに、ディスヌフの足元にありえない裂け目が開いた。宇宙の冷気にふれたタイタンの熱気が猛烈な水煙となって渦を巻く。
「ひっ?」
息を呑むラルクの前に、細い人影が昇ってくる。
熱風に長い緋の髪と純白のマフラーをなびかせて。
敵を圧する強靭な闘志を、組んだ両腕に込めて。
決して退かぬ堅い意思を、仁王立ちの両足に据えて。
しかし、ディスヌフとキャトフヴァンディスの前に立つその姿は痛々しいほど小さい。巨獣に心があれば嘲笑ったに違いない。溜めに溜めたエネルギーの塊を、吹き飛べとばかりに叩きつける。
天体をも貫通する恐るべき怒涛!
その瞬間、人影の左胸と両腕で三種のシャッターが開く。クォークスペクトル・アナライザー。巨獣の奔流を構成する基礎粒子のカラーを即座に分析し、強力、弱力、電荷、重力の各成分に応じた逆位相波を設計。ボディ前方に半径二百メートルのパラボロミックフィールドを置き、中和・吸収を開始。
莫大な力の塊が衝突する寸前、人影の前で奇怪に歪んだ。青白い光の流れがおびえた生き物のように戸惑い、ひるみ、潰れる。
一秒後、前方数百メートルまでに存在したエネルギーは、けし粒のような人影に吸い込まれて消滅した。
ラルクとチコが呆然とつぶやく。
「ノノ、なのか……?」
「冥王星から、どうやって……!」
「ワープです!」
いかなる反論をも許さぬ自負とともに、人影は断言する。
「ノノとお姉さまの絆に、もはや距離など関係ないのです!」
自分よりはるかに大きな二体のマシンを守って、人影は敵に立ちはだかる。
どんな意味でも予測できる事態ではない。発掘司令部のニコラの頭は理解を拒み、ただ意味のないつぶやきを漏らすことしかできない。
「なんなんだ、こいつは……」
「地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊直属、第六世代型恒星間航行決戦兵器――」
スーパーテクタイトのゴーグルの奥に星の形の双瞳を燃やして、少女は毅然と名乗りを上げる。
「バスターマシン・7号!」
彼女の背後の異なる時空に、無数の気配が集結し――
「そして!」
タイタン現時空座標との障壁を砕き割り、彼らが姿を現す。
宇宙怪獣――否、太陽系直掩部隊を構成する、バスター軍団の整然たる陣列が。
「ノノは本当にバカでした!」
アドミラル・ホーンのひと振りで六万機のパラゴン級が奔る。完璧な突撃型フォーメーションで全機が敵左舷に強行接舷、接触と同時に後部炸電アンカーを捻じ曲げて打設。
バスターコレダー、発動。十億ギガボルトの極高圧電流に生体組織を焼き荒らされ、巨獣は星に届くほどの苦鳴をあげる。
「バスターマシンがあるとかないとか、関係ないのです!」
アドミラル・ホーンが挟撃を指令する。六万機のビーゴン級が無傷の敵右舷へ迂回し、先を争って装甲外皮を貫通。左舷友軍との同期に一瞬をかけた後、全電力を衝角に投入。
全長四キロ半の巨体が凄まじい雷撃をまとってのた打つ光景を、ラルクたちは信じられずに凝視する。
「バスターマシンさえあれば、なんて思う者が、本当のトップになれるはずがありません。なぜならば!」
強敵の出現を知った巨獣が五千本以上の貫通針を射出。トップレスたちのバスターマシンを紙人形のように串刺しにし、バラバラにした凶悪極まりない兵器が、マッハ百八十の異常な高速で突進してくる。
間髪入れず7号は迎撃態勢に移行。脚部の三重六連サイロ八基を速やかに展開し、ピコ秒以下の反応時間で敵貫通針の脅威度を算出、すべてに迎撃優先順位を付与。
バスターミサイル、斉射。肉眼で捉えることが不可能な発射速度で弾体が放たれ、膨大な貫通針をひとつ残らず叩き落す。前方で始まった爆発はたちまち空間に飽和し、凄まじい爆風が周囲をなぎ払った。
緋の髪とマフラーが激しくなびく。だが体は微動だにしない。
「自分の力を最後まで信じる者にこそ、真の力が宿るからです!」
敵巨獣――ギドドンガスが、ついに7号の力を知った。
彼女は強敵なのではなく、天敵なのだということを。
体側後部の生体噴射口を全開し、想像を絶する推力で四千億トンの巨体を加速させる。ゼロコンマ数秒で音速を突破し、一直線に敵影を目指す。
「きっと、本物のバスターマシンパイロットは――」
バスター軍団の残存機が、加速力の許す限りの勢いでギドドンガスに特攻。毎秒数百機が激突して閃光の花を明滅させる。
「本物のノノリリは――」
ギドドンガスは突進力を失わない。咆哮を上げ、クレーターで満たされた外皮から煙を曳いて急迫する。
「心にバスターマシンを持っているのだから!」
7号――ノノは、叫ぶとともに最終兵器の発動を決意する。予熱開始、脚部ラジエーターが最強出力で稼動、水星を氷の星にできるほどの能力で余熱を吐き捨てるが、とても追いつかずに周囲の大気が灼ける。
「バスタァァァァァアァ――」
伸ばした両手の指先にまばゆい光を宿してノノが舞う。
――力を、渾身の力を、お姉さまを守るためにありったけの力を――!
背筋も折れよと身を反らし、かかとに触れんばかりに振り上げた指先に、研ぎ澄まされた戦意を乗せて敵に振り下ろした。
「ビイィィィィィィィィィィィムッッ!」
眼前にまで近づいていた巨獣を、真紅の光条が貫き、だがそれだけではとうてい許さず、さらに叩き返す。幾重もの光環に見まがう衝撃波を生んだビームは、山一つ分の質量をハエのようにやすやすと吹き飛ばし、地殻に激突させる。おびただしい土砂と粉塵を巻き上げた巨獣もろともに、赤道直径五千百五十キロのタイタンを串刺しにし、その上――
「ずぅりゃあっ!」
少女の右と左の腕が、断頭台の鋭さで上下に分かれ、その指から伸びる無限長のビームが、南北に分離する。
体節中央を貫通されていた巨獣が、目にも鮮やかな切断面を見せて正中線で二分された。 そして、ビームは射線上に存在する固体すべてを、見逃さなかった。
衛星タイタンの輪郭がゆがみ――東と西の半球にすっぱりと両断された。
――息の根の止まったギドドンガスが爆発する。
爆風の中から爆風がほとばしる凄まじい嵐の中で、ラルクは敵だったはずの宇宙怪獣たちに守られた。空には、爆風をものともしない小さな影が、彼女の言葉を待つように静かに立っていた。
2005年11月08日(火) 23:58:03 Modified by topwonerae2