最終更新: treeseminar 2015年06月15日(月) 13:37:15履歴
7月6日(月) 17:00-18:00
場所:理学部V号館 5208教室(東邦大学理学部へのアクセス)
場所:理学部V号館 5208教室(東邦大学理学部へのアクセス)
笠田 実 Minoru Kasada
(東京大学大学院農学生命科学研究科)
要旨
近年、形質の進化は個体数変動や群集の構成変化と同じ時間スケールで起こりうること、さらにこのような「迅速な進化」と個体群動態はお互いに影響を及ぼしあうこと(生態と進化のフィードバック)が明らかになってきた。しかし、適応トレードオフの形といった、遺伝的多様性の質的な違いが生態と進化のフィードバックにどのような影響を与えるかについては、理論的な予測と実験検証の間に、未だ大きなギャップがある。本セミナーでは、まず、迅速な進化、生態と進化のフィードバックについて簡単な解説を行う。その後、ワムシと藻類からなる捕食被食系のミクロコズムを用いた、捕食抵抗性と増殖力の間の適応トレードオフの形の違いが生態と進化のフィードバックに及ぼす影響についての研究を紹介し、そこから明らかになった遺伝的多様性の新たな意義について議論する。
ポスター:第72回
尚、セミナー終了後に1時間ほど、懇親会もございますので、そちらにも是非ご参加下さい
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