呟き尾形の自転 - エピクロス
エピクロスは、紀元前341年頃に生まれ、紀元前270年に亡くなったといわれています。
 エピクロスは、多くの著作を記したと伝えられていますが、ほとんどが
散逸し、わずかな断片、書簡がのこっているそうです。
 ですから、実際、書いたかどうかはわかってはいません。
 それも仕方ない事なのかもしれません。なんといっても、紀元前のはなしですから。
 さて、当時のギリシアの最前線基地だったサモス島にうまれ、アテネで”エピクロスの園”を設立したそうです。
 エピクロスの園とは、多くの弟子をそこに集め、哲学の研究に励む場所のことで、いわゆる学校のようなところだったようです。
 また、エピクロスにとっての哲学は、学問というよりも、幸福を得る手段だったようです。
 エピクロスは、伝統に従って論理学、自然学、倫理学に3分し、論理学は自然学に、自然学は倫理学に奉仕すべきものとしたそうです。
 つまり、哲学を3つに分けて、論理学は、自然学のための学問で、自然学は倫理学のための学問だということです。
 さて、エピクロスが最終的に理想とした生活は、快楽によって満たされた状態だそうです。
 エピクロスの言う、快楽とは、一般的に連想されるものとは違い、死や神への恐怖を免れ、肉体に苦痛がなくて心が平静であることを、快楽と呼んだそうです。
 そのような経緯から、エピクロスの哲学は、快楽主義と呼ばれています。


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