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【定義】

授戒の時、戒弟を誘導する人のこと。特に、進退作法にくらい戒弟を指導して、戒師を請して授戒させる役の者。授戒会三師の一。

【内容】

「引請師」という配役について、元々は「引請闍黎」という名称で、一部の得度作法などで「発心の人(新たに得度する者)」を導き、師(戒師受業師)に対して授戒を請う役目の者を指した。しかし、その内に形骸化したのか「引請闍黎」の役目は名実ともにほぼ無くなってしまい、江戸時代の一般的な授戒会作法書には見られない。ただし、江戸時代末期の一部寺院では、授戒会で定められた「三師」の一として「引請師」の名称が用いられるようになり、その後、明治時代に入ると一般的に用いられた。なお、明治時代になり一般化された理由について明確ではないが、自坊での授戒会開催時における問題の解消を狙ったものだとも考えられる。

つまり、江戸時代までは「自戒師」の事例もあったのだろうが、明治時代に入ると曹洞宗務局が宗門の碩徳を戒師・教授師に招くよう宗制なども整備するようになり、自坊で開催しているはずの当該寺院住職の配役が無くなってしまった。そこで、便宜的に「引請師」を定めたと思われる。これは、引請師自身の名称や配役が、江戸時代以前の授戒会作法に遡ることがほとんど出来ず、そのために加行中の役割についても独立した内容が与えられていないというところに、この位置付けの実態が見られると思われる。

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