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【定義】

本来、禅宗ではあくまでも師と弟子が面と向かう面授によって嗣法することが必要で、これによって受け継がれる法を人法という。対して、宗統復古運動以前の日本曹洞宗では、伽藍にその当該寺院の開山法系が付属されているという観念があった。これを伽藍法という。ただし、『宗統復古志』には、この用語はなく、あくまでも「伽藍相続法」としての「伽藍の法」という意味で用いられる。
唯だ今迄の、伝来致し候、伽藍の法、御條目に違背するに仕わざる候かと存じ奉り候。 『宗統復古志』

本来、中国では十方住持制の寺院があり、住持として入る者の法系は不問の場合もあったが、日本では宗派としての教線を護持するために、自らの宗派の法系以外の住持を拒否する徒弟院(ただし、これは中国にもある)や一流相続刹といった制度があったため、便宜的に作られたものが伽藍法である。

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