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【定義】

鬼とは、死者の魂のことであり、怖ろしい存在ということではない。餓はつけたりの字である。古代インドでは、祖霊が子孫の供え物を期待していると考えており、それを餓鬼と呼んだ。

【内容】

このインドの祖霊観念が、仏教に取り入れられて、飢えて食べ物を待つ死者を指す言葉となった。六道の一である餓鬼道に住む者、悪業の報いとして餓鬼道に落ちた亡者を指す。福徳のない者が陥り、常に飢えや渇き、苦しみに悩まされて、たまたま食べ物を得ても、これを食べようとすると、炎が発せられて食べられないという。
昔、あるいは丈夫の、みづから美食を噉らひて妻子に与へず、あるいは婦人のみづから食らひて夫子に与へざるもの、この報を受く。 『往生要集(上)』

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