【定義】
中世の日本曹洞宗が輩出した梅山聞本が著したという『仏祖正伝菩薩戒作法』に関する口伝集。
【内容】
同著は、誰が何時、何処で書いたかといった書誌学的問題は、多くに疑問を含むところであるが、奥書などから梅山聞本禅師の系統で伝えた物と推測されている。しかし、江戸時代より前の写本があるとされたが、実態は確認されず、従来は江戸時代より前では唯一の禅戒論とされたが、現在では疑問視されている。
禅戒論に含まれてしまっているが、内容は『仏祖正伝菩薩戒作法』に関する口伝を集めた物であり、事前の準備物や、当日の進退作法について、事細かな指示がある。なお、口伝集であることは、以下のような文面からも知られる。
また、面山瑞方禅師が『洞上室内断紙揀非私記』で批判した『拝問正授戒断紙』の一部を抄出したのが『戒法論』であるとの指摘もあり、後代の偽撰の可能性も含めて、検討されるべきである。現在、テキストは『曹洞宗全書』「禅戒」巻にて見ることが出来る。
中世の日本曹洞宗が輩出した梅山聞本が著したという『仏祖正伝菩薩戒作法』に関する口伝集。
【内容】
同著は、誰が何時、何処で書いたかといった書誌学的問題は、多くに疑問を含むところであるが、奥書などから梅山聞本禅師の系統で伝えた物と推測されている。しかし、江戸時代より前の写本があるとされたが、実態は確認されず、従来は江戸時代より前では唯一の禅戒論とされたが、現在では疑問視されている。
禅戒論に含まれてしまっているが、内容は『仏祖正伝菩薩戒作法』に関する口伝を集めた物であり、事前の準備物や、当日の進退作法について、事細かな指示がある。なお、口伝集であることは、以下のような文面からも知られる。
相伝のこと、西天二十八代嫡嫡相承して将来す。初祖、二祖に伝う、その旨、秘なり。笔跡を留めるべからず。唯、面授口訣するのみ。その後の祖祖相伝し、即今這裏の儀式に至る。
また、面山瑞方禅師が『洞上室内断紙揀非私記』で批判した『拝問正授戒断紙』の一部を抄出したのが『戒法論』であるとの指摘もあり、後代の偽撰の可能性も含めて、検討されるべきである。現在、テキストは『曹洞宗全書』「禅戒」巻にて見ることが出来る。
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