【定義】
叢林で指導者(
堂頭・
師家)に仕えている僧侶のこと。
使船の人おほく、巾瓶の僧あまたありといへども、史者、失録せり。 『正法眼蔵』「行持(下)」巻
【内容】
一見しただけでは、「巾瓶」を師に仕えている僧侶とは採れないが、その理由について、
道元禅師の直弟子達は以下のように示している。
巾瓶に勤恪すべしといふ、師に仕る事なり、たとへば巾を奉り、水瓶を奉る儀なり、入室瀉瓶の弟子なむどいふも、このぎなるべし、又かめのくちをあはせて、かめの水を瀉す、無相違もるることなく、をなじ程の事といふ、心にもいふなり。 『正法眼蔵聞書』「陀羅尼」篇
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